フランス音楽界の巨匠、ミッシェル・ルグランが亡くなった。代表作はカンヌ国際映画祭で最高賞を獲得したフランス製ミュージカル映画「シェルブールの雨傘」。この映画がルグランにとって特別なのは全編セリフはなく、音楽(歌)だけで語られている映画だということ。まるでオペラのようなミュージカル映画なのだ。
以降、ルグランはフランス国内にとどまらずハリウッド映画でも活躍する。フランスを代表して国際的に活躍した。「おもいでの夏」テーマ曲など世界的に大ヒットした。
個人的に好きだったのはバーブラ・ストライサンドが主演・監督した「愛のイェントル」。
この映画の音楽で、ルグランは3度目のアカデミー賞を獲得した。フランス人でアメリカに進出して成功する作曲家は多いが、ルグランの成功はその先駆け。この「イェントル」の曲は繊細で、美しい旋律の曲ばかり。
フランスを代表するソプラノ歌手ナタリー・デセイが「ミッシェル・ルグランを歌う」というアルバムで、この映画からの楽曲を何曲かカバーをしている。
映画音楽家は数多くいれど、ミュージカルを手がける力量のある作曲家は少ない。ルグランは国境をまたぎ、ジャンル(ジャズでも)をまたいで活躍した実力派の中の実力派。