「フェーム」「フラッシュ・ダンス」でスターになったアイリーン・キャラのその後。 | con-satoのブログ

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 80年に公開されたミュージカル「フェーム」。NYを舞台にパフォーマンス・アーツを目指す学生たちの群像劇。監督は「ザ・コミットメンツ」や「ダウンタウン物語」など音楽に造詣の深い、かつ映像センス抜群のアラン・パーカー。

 パフォーマンスなんて言葉が日本では、まったく馴染みがなかった頃の傑作。群像劇の中にはゲイに悩む男の子もいたりして、時代に先行していた映画だった。

 その映画で主役に抜擢されたのが、アイリーン・キャラ。彼女が歌った主題歌「フェーム」は世界的に大ヒット。その年のアカデミー賞に輝いた。

 その3年後、アイリーンが歌った「フラッシュ・ダンス」の主題歌が大ヒット。今度はアイリーン自身がアカデミー賞を受賞した。成功したアイリーンはグラミー賞も受賞。歌えて、演技もできるスターとして注目された。

 しかし、この成功がアダになる。印税の払いが少ないとレコード会社を訴え、訴訟には勝利するがメジャーな活躍の場を奪われてしまう悲劇。

 個人的には、今はない(建物はそのまま残っている)ワイキキにあるシネラマ・シアターで観た「フェーム」に無茶苦茶感動したのが懐かしい思い出。今もホノルルに行き、かつての劇場前に立つと「フェーム」の感動を思い出す。

 「フラッシュ・ダンス」の主題歌に関しては、たまたま、公開4ヶ月前に、クラブで聞いて、ジョルジョ・モロダーのアレンジとアイリーンの歌声に、瞬間で好きになった。この曲が映画の主題歌だったと知るのは、しばらく後になってから。

 彼女のアルバムも買って、良く聞いた。美しい顔に、独特のハスキー・ヴォイス。バラードも素敵だった。そして、アイリーンは表舞台から突然消えた。まさか、裁判になっているなんて知らなかったのだ。

 そんなアイリーンのことが気になって調べたら(裁判もそれで知るのだけど)インディペンデントで(メジャー復帰はできない?)活躍しているらしい。もう50代だけど、美しさもそのまま。あの張りのある声も健在。頑張っているのだ!