フランス映画「アマゾンの大冒険」を台無しにした犯人は誰? | con-satoのブログ

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アマゾンの動物たちの生態を描く記録映画「アマゾンの大冒険」を観た。2013年製作のフランス映画。フランス映画というと小難しい映画、あるいは「アメリ」のようなオシャレな映画を思い浮かべる人も多いだろう。しかし、ドキュメンタリーはフランス映画の得意分野。「ニュー・シネマ・パラダイス」で大人になったトトを演じたジャック・ペラン。彼はプロデュースの才能にも恵まれている。アカデミー外国語映画賞を受賞したコスタ・ガブラスの「Z」 はペラン製作。「薔薇の名前」のジャン・ジャック・アノーが、やはりアカデミー外国語映画賞を受賞した「ブラック・アンド・ホワイト・イン・カラー」もペランの製作。そんなペランが得意とするのはドキュメンタリー映画。セザール賞を受賞した「ミクロコスモス」や日本でも大ヒットした「WATARIDORI」もペラン製作。あるいは「僕の好きな先生」のニコラ・フィリベールのようなドキュメンタリー作家もいる。そんなフランス映画伝統のドキュメンタリーの新作が、この作品。一昨年のベルリン国際映画祭のクロージング作品にも選ばれている。日本では、この作品にココリコ田中のナレーションをつけた。「つけた」というのはオリジナルには、ほとんどナレーションがないから。ドキュメンタリーは映像で見せるもので、言葉で解説するものではないというのがフランス人の考え。どうも日本では、今節丁寧に説明しないといけないという風習がある。それが作品の詩的表現を奪っても。日本では映画の宣伝をするために、映画に関係ない芸能人を使いパフォーマンスをさせる。それが芸能ニュースに取り上げられるから。でも、映画のイメージは台無し。フランスではメディアに評論家が出て正面から解説。時に意見の違う人がディベートしたりする。国民性といえば、それまで。でも、この素晴らしいドキュメンタリーが、まるでお子様映画になった責任は大きい。
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