ロバート・ダウニーJr.。クスリに溺れた時期を経て見事に復活。昨年はハリウッドで一番稼ぐアクターになった。それは、100%「アイアンマン」のおかげ。近年盛んなマーベルコミックの実写映画の代表的な作品。ヒット作品に恵まれるというのは俳優のキャリアにとっては大切なこと。しかし、諸刃の剣の部分もある。若手演技派と呼ばれ20代でアカデミー主演男優賞候補(しかもチャップリン役で!)。スター性もあって演技も出来る。前途は限りなく有望だったのにクスリで挫折。何度もカンバックを繰り返しながら、またクスリに戻る。ダウニーは好きな俳優だったので、もったいない、と思っていた。そんなダウニーの復活は嬉しいが、代表作がコミック作品というのが少し情けなかった。そんな「演技派」のダウニーが帰って来た。それは現在公開されている「ジャッジ」。ダウニーが演じるのは、やり手弁護士。勝つためには手段は選ばないタイプ。父は厳格な判事。その父が、殺人事件の容疑者になる。厳格な父を演じるのはオスカー俳優の大物ロバート・デュバル。この演技で今年もアカデミー候補になっている。このデュバルとの演技合戦にダウニーも真剣勝負。これぞダウニーといる演技を見せる。アメリカ映画伝統の法廷ドラマ。親子の確執。上映時間2時間30分。どっしりしたエンターテイメントの真っ当な映画。こんな映画こそヒットして欲しいが、マーケットの答えは、日米とも、そうではないらしい。残念。
