もう、まともに弾ける曲は数えるほどしかありません。
それでも地下スタジオに楽器がある限り
通りすがりに、さわります。
今日は
懐かしい曲を弾いてみました。
アルビノーニ:《弦楽とオルガンのためのアダージョ》 ト短調
いまあるエレクトーンは本当に古くて。
それでもパイプオルガンの音色は組み込まれています。
アルビノーニのアダージョとの出会いは
いつだったのか、もう思い出せませんが
衝撃の感動をしました。
和音進行やベースの規則性が好みであった以上に
休符。
そう、休符の効果的な使い方を実感して
「ああ、休符ってお休みじゃないんだな」
「休符を、これからもっと大事に意識しよう」
そんなふうに、気づいた曲でもありました。
音が見えるんですね。
水のように感じたり
光の色に見えたり
温度を感じることもあります。
本当に久しぶりに弾く、アルビノーニは
和音が、ちっとも複雑でないのに美しい。
美しいことは、シンプルなんだ。
そして退屈しない。
まあ、弦楽だけのアレンジも素敵ですが
やっぱり
オルガンでしょう!
より重く、重厚感のある地響きのするような
地を這うような、低音は私の中では必須です。