アゲハ蝶を毎年、飼育していました。
卵は、生みたてのものを持ち帰り、
息子達と記録していました。
雨風にさらされない分、成長は早め。
かなり大きな水槽に、金柑の植木鉢2つをいれて
採集した卵付きの葉は植木鉢の根元へ。
食欲がすざましいので10匹が限度。
さて、ある日。
もうそろそろ、羽化がはじまるな~と・・・
どうしたことか糸が切れブラブラに。
しばらくすると、落ちてしまったのです。
ちょっと慌てて
タッパーにティッシュを敷いて冷蔵庫へ。
まあ、時間稼ぎです。
確か、体内変化を遅らせられる・・と記憶。
「このままだと、つかまる場所がなくて
羽化できないのでは?」
と図書館へ調べに。
調べたとおり割り箸をおいて、
翅を伸ばすためのとまりぎを用意したのです。
残念ながら
うまく右側の翅はのばしきることができなくて
それでも、フラフラと飛び立っていきました。
悲しいできごとでした。
無風の部屋でありながら
糸が切れて落ちてしまった、という点で
暗示だったのでしょうか。
体液を翅の隅々まで送りこむという体力が
無かったのでしょうか。
本来、アゲハ蝶は蛹で越冬しますので
糸が自然に切れて落ちてしまうということは
あまりないと思うのです。
この季節になると、思い出します。