しばらくブログを休んでおりました。と言うより、ブログよりも曲作りで追われてしまい、ついつい遠のいてしまいました。気がつくと、以前更新したのは、遥か昔でした。

今回ブログに戻ってきたのはとても嬉しいニュースがあったからです。

イタリアのトリノで60年以上も前から開催されているテレビ番組のコンクールで、僕が音楽を担当した番組が、最優秀賞であるイタリア賞を受賞しました。おとといはその祝賀パーティーでした。頂いた賞状には僕の名前も しっかりと書かかれていて、とてもありがたかったです。

なんでも、イタリア賞とは世界で最も古い歴史と権威のあるテレビ番組のコンクールだそうで、さしづめアメリカのアカデミー賞のようなものらしいです。

今回受賞したのはNHKの大型ドキュメンタリーシリーズの「激流中国」という番組で、このブログでも以前に何度か告知したことがあります。

実は、今回、この番組はイタリア賞だけでなく、ヨーロッパのテレビ番組コンクールを総なめにしました。
世界的なコンクールを5冠達成したといくことです。

僕が知っているのは、他にこの3つです。

モナコのモンテカルロ賞で、最優秀賞
フランスの国際テレビ映画祭で最高賞の金賞
ドイツのワールド・メディア・フェスティバル ニュース番組部門-グランド・アワード(最高賞)

これだけの賞を取った番組の作曲家であれば、これでいつでもヨーローッパで仕事ができる、、、らしいですが、、本当だとすると挑戦してみようかと思います!?

また、この番組のテーマ曲の問い合わせは中国からも多くきています。実は、上海でコンサートを企画したいと思っているので、とてもよい宣伝になるかもしれません。

今日からエスコルタのコンサートが始まりました。今回は音楽監督で参加しています。僕の楽屋の前に、このイタリア賞の賞状(コピー)を貼っておきました。縁起がよいし、きっとパワーがあると思ったのです。



今日は、エスコルタが赤坂ACTシアターでコンサートです。

彼らは、ライブでその本領を発揮しますし、今回もいろいろと新しいものに挑戦していきます。

実際、厳しいスケジュールの中、がんばって良いものを作っていると思います。

どんなことになるか、とても楽しみです。


デジタルモンスター ゼヴォリューションというアニメのサウンドトラックCDが発売されました。

試聴はこちら、、
http://www.tsutaya.co.jp/works/20232252.html

数年前に作った作品です。今年でデジモン10周年ということです。

アメリカにいても、日本のアニメの人気は凄まじかったですよ。ハロウィーンの日には、日本のアニメのキャラクターコスプレの子供達だらけになっていた年もありました。
異国の地に育っても、子供の頃の文化が同じになっていくと、国籍や人種が違っても、大人になって、あまり思考や趣味が変わらなくなるのかな~なんて、考えていました。

音楽についてはというと、残念ながら日本の音楽はそこまで知られていなかったです。クラシックの世界は世界共通ですけど、ポップスの世界となると、やはり異文化になってしまうのでしょうね。

お笑いも種類が違う感じがしました。
弟、和彦の告別式も無事に終わりました。予想以上に、とても多くの方が通夜、告別式と来てくれて、僕の知らない弟の一面や、エピソード、思い出話を聞かせてくれました。沢山の友人に愛されていたのだな~と、兄として少しほっとしました。

彼の子供時代からの親友、多くの友人が彼の写真を持って来てくれました。実は、弟本人の顔写真が、なかなか見つけられませんでした。写真家であるがゆえなのでしょうか。他の人の写真や仕事、作品の写真はいくらでも見つけることが出来たのですが、彼の顔が写っている写真が、どこを探しても出てきませんでした。思い起こせば、僕のコンサートやイベント、仕事の撮影はもちろん、自身のイベントでも、いつもカメラで写真を撮っているのは、弟自身でした。カメラマンですから、あたりまえと思っていたのですが、今、こうして考えてみると、彼の写真が少ないというのは、寂しい気持ちになります。

以前、イラクかどこかの暴動で日本人の報道カメラマンが路上で撃たれて、亡くなってしまったテレビのニュースをふと、思い出しました。あの方、名前は忘れてしまいましたが、彼が残した写真やビデオは数多くあるのでしょうが、彼自身が写っているものは、きっと少ないのだろうと思いました。

これって、写真家の宿命なのでしょうか。

今回、弟の作品を改めて見ると不思議な、なんともいえない美しい世界があることを再認識しました。いつかこれらの作品を形にして、発表をしてみたいと思いました。

写真家だった弟が、亡くなってしまいました。音楽のことではないし、あまりにもショックな出来事なので、このブログに載せるかどうか迷いましたが、掲載させていただきます。彼の写真の個展では僕の音楽とコラボレートしたり、アーティストとしても一緒に仕事が出来たことは嬉しかったです。今までありがとう、そしてこれからもいろいろなインスピレ-ションを空の上から下さいね。

訃報

弟であり、写真家の五木田和彦が6月29日永眠いたしました。
ここに生前のご厚誼を感謝し謹んでご通知申し上げます。

2009年6月30日