○○上遠野浩平著 ○ 禁涙境事件 ○○

 あらゆる魔術効果が四分の一になり、実質無効化されてしまう禁涙境で事件が起こった。過去と現在が交叉する中、EDの過去が明らかに?

ミステリ度   2 流れはミステリなんだろう、程度。
読みにくさ 5 メモ必須。名前が何やら…。
興奮度   1 つまらん。

 本当はもっとおおいページ数で書きたかったんですよね?上遠野さん…。複線を意識しすぎたのか、ト書き連発で読みにくいたらありゃしない。

(感想)
 ほんのあらすじに書いてあったEDの過去ってあっちとあれとどっちなの??
明らかになったのはEDより風の騎士の活躍のほうでは…。
 正直ミステリとしてもラノベとしても最悪。

 もっと長く、複線やら何やらを自然に流し込めればよかったのに。海賊島があれだけ魅力的だったにも拘らず、今回は駄目さばかりが目立ちました。こういうザッピングもの、ブギポ書いてたころはすごく魅力的な作者だったはずなのに、どうしたんだ何があったんだ。
 状況説明はいいよ。
 神の視点をつかいすぎで上手く読めない…。





○○舞城王太郎著 ○ 山ん中の獅見朋成雄 ○○

 祖父のそのまた祖父の、気の遠くなる昔から受け継がれてきた獅見朋家の背中の毛。馬の鬣のようなそれをバッチリ受け継いだ成雄は、将来を有望される陸上選手だったが、彼は山で書家のモヒ観と相撲に励む。そのモヒ観が殴打されたとき、成雄は千里を駆ける馬となる!?


ミステリ度    1 ミステリ要素無しの文学作品…。
モヤモヤ度    5 もったいない展開が多い。
グロ 度    2 舞城なのにグロくない。

 前半の延々と続く山描写に、成雄の毛の問題なんてどうでもいいんじゃないかと思えてしまう。それとは対照的な後半の転げ落ちるような展開とあっさりさ。微妙な作品。

※以下ネタバレあり






(感想)
 山に入ってから、毛の話がどうでもよくなったって言うのは個人的な感想ですが、実際中盤以降は馬馬馬で、毛の話は出てきませんよね。
 剃るシーンぐらい…。
 小道具の転換が多い作品なのかもしれません。それだけにどことなつかみにくい感じが。

 後半、人盆を食べたことへの苦悩がないあたり、流石舞城新しい。ここで悶々悩んだらそこいらのブンガクとやらと変わりなかったでしょう。
 あっさり成雄が食べてしまうことに、舞城の現代的な新しさがあると思う。
 これだよこれ。

 そういう意味では後半は非常に面白かったのです…が、どうにもあっさりしすぎています。全体がさほど長くないせいもありますが、成雄の関与しないところで全てが展開しているような感じです。

 とはいえ、流されてる、という印象はウサギ発言からも見て取れるようにもしかしたら計算のうちなのかもしれません。

 こういう一連の事件を通し、成雄はどうなったのか。
 続きが気になる作品でもあります。

 ところで、あのウサギであっちのウサギを連想したのは私だけ?西暁だし…ねぇ。 
 
 




 帰宅してニュースつけたら、コメンテーターの皆さんがなにやら恐ろしい顔で青少年を語ってました。
 こういうことが起こるたび「どうしてでしょうか」「なぜ青少年が…」「心の闇」云々と言う話が出てきますね。
 
 私には、疑問形で話せちゃう人たちがうらやましい。

 すました顔して専門家とやらに尋ねるアナウンサーは、誰かを憎んだこととかないのかな。いや、仕事だからそう聞いてるだけなんだろうけど。
 犯罪をしてしまう瞬間はやっぱり殺したかったから殺したんだろう。それをどんなに考えたって、罪は罪でしかないと思う。
 
 問題は青少年がどうのこうのとかではなく、我慢できるか出来ないかだと思います。小学生のころ、本気で他人が憎くて憎くてどうしようもなかったことがある身としては、年とか関係ないのでは、と思います。

 少年犯罪を問題にするなら、毎日頻繁に起こるオトナ事件にだって目を向けるべき。犯罪の大半は大人が犯しているこの状況下で、子供がやらないなんて保障はどこにもないじゃん。
 むしろしだしておかしくない。
 犯罪者を年で区別して語ること自体、間違ってるように思うのです。

 やるやらないの壁を越えてしまうことに対して、専門家よ、いいアドバイスをくれ。
 大人化していく子供たちをとめるためにも、こらえることを広めてくれ。
 やらなかったことを「損した」だなんて思わせる社会にはしないでくれ。
 加害者は得するべきじゃないし、ましてや少年だからってことで刑が軽くなるのもどうだろう。
 
 根本的なことからずれて、少年たたき=ゲーム、アニメ、フィギュアたたき…なんてのは見たくないぞ。
 
 断じて弁護ではなく、個人的なことになりますが、高校生ってああも生き辛い時期はありませんでした。
 バイトができる年頃で一人で生きようとすればどうにでもなるのに、流れは大学進学…ってな感じで、自分の意思より先に周りの雰囲気が優先されるようなムードで。
 高校時代が楽しかった、ていう人はちょっと苦手。
 うらやましくてねたましい。
 
 今になってみると、天井が頭スレスレにまで迫ってたような、息苦しい生活でした。指名入らなくってお金たまんなくっても、今のほうがぜんぜんいいや。
 多分良くも悪くも視野が広がったってことなんでしょう。

 殺す殺さないってまで腹を立てることより、聞き流して忘れちゃうことを覚えたし。
 一歩引く…といえば聞こえはいいけど、日々ちょっとずつ感受性が鈍くなってるんだと思うと、まぁ、ちょっと悲しいかな。

 人はこうして大らかになっていくのかな。って、このままじゃ無気力無感動の世界に突入してしまいそうだけど…。

 三つ子の魂云々じゃないですが、どこかでは若さを保っていたいなぁ…。
 精進しなきゃ。 

 




○○山崎製パン  キャラメル風味メロンパン ○○  

 値段・105円(税込み) 
 
                             ???キロカロリー

 量   3.5  微妙に小ぶり。 
 カラメル度 4   風味だけはある。
味わい  1   結局のところ印象薄い。

 ある意味看板に偽り無しなんだろうけど、風味は風味でしかなく後に残るまったりとした味わいと言うものはまるでなし。味が風にさらわれる、と書いて風味。


(感想)

 消費期限まで二日しかないパンだったからか掴んだパンが悪かったのか、やたらめったらパッサパサ。
ザラメざらざら、皮が硬いのはとてもいいのに、かんだ瞬間中身までぼそっとしてて、なんじゃこりゃあって感じでした。
 がっくり。

 メロン生地にキャラメルペーストを練りこんであるからか、ビスケットのサクサクの合間にキャラメル~…てだけで、生地を食べると記憶から消えてなくなってしまう。
 インパクト薄い…。
 風味は強いんだが、後に残る濃さも欲しかった
 山崎製にしてはこぶりなのもイマイチ。

 リピートしたいとは思いませんでした。
 ampmのチーズクリームブレッドで自分的山崎株が上がっていたところにこのメロンパンの駄目さ加減が来て、もうがっくりです…。
○○ampm チーズクリームブレッド ○○  

 値段・126円(税込み) 
 
                             ???キロカロリー

 味   3.5 サワーチーズっぽい。 
 量   5   厚みがある。
柔らかさ 5   パサつきゼロの凄さがここに。

 
 迫力ある厚みにつられて買いましたが、もうモチフワ生地で、パサつきゼロ!大口をあけなきゃならんのが難点ですが、チーズクリームは存在感あるし、大きさの割りに食べやすい。ただ、ゆっくり食べると飽きるかも。



(感想)

 セブンのパンちっせー…ってことでampm行って発見しました。
 値段の割りに厚みがある。

 山崎製ということで(大きなチョコチップ…をはじめ、生地に個体差があるときは酷い目に合うという印象がありました)、「おいおい…パサついてんじゃないだろうな」と半信半疑ながら開封しました。 
 
しっとり。やわら~ん。もちん。

 クリームも実際食べてみると、この上にちょっとかかっただけのくせしてインパクト大です。サワーっぽさがあってチーズクリームらしさが出てます。
 スフレ系かな。

 はぐはぐ食べるとすぐなくなりますが、ゆっくり食べると飽きたと言う…。
 パン生地自体は甘さがうっっっっすら…程度で、殆ど感じられないといっていいくらい。でもチーズがありますから、ご安心なく。

 量が視覚的満足を誘うので、お腹すいているときはもってこいでしょう。
 メロンパンのようにこてこてしていないので胸焼けも少ないし。
 
 これにハマると他のパンが小さく見えてしまいます。
 現在リピート中で、かなりハマってます。柔らかさが癖になる~。 
○○舞城王太郎著 ○ 暗闇の中で子供 ○○

 デビュー作「煙か土か食い物」に続く、奈津川サーガ第二弾。ファッキン野郎による連続主婦殴打事件解決後、奈津川家三男愛媛川十三もとい奈津川三郎に、新たなる愛と試練が降りかかる。事件はまだ終わっていなかった!?
 

・キレ  度  4 四郎に比べたら三郎は地味かつ常識人。
・愛情 度  5 愛と愛と愛と愛と…。人並みならぬ愛ばかり。
・ミステリ 度  2 ひらめきの世界。

 自意識との戦いの本です。どこまで言っても愛愛愛。
 暴力的な家庭をイメージできる「経験者」は読んで欲しい。
 凄く凄く凄く共感して打ちのめされる。

※ネタバレあり




(感想)

 四郎格好いいよ。
 デビュー作では四郎視点で、二郎のキレっぷりを慕う四郎ってのが印象的でしたが、今回はとにもかくにも四郎がいい。前半の冴えっぷりと、弟らしくない弟ぶりが最高です。頼りになりすぎ。

 三郎は…四郎に比べると一般的にトーンダウン。
 そのせいか語りは控えめ。四郎のようなトゥララララ~♪ってなぶっ飛びぶりは少ないです。

 今作、三郎はひたすら愛と愛と愛について悩みまくり。

 三郎は四郎と比較するとウジウジ気味です。四郎がスパパパとこなすのに比べるとね。でもそこがいい。人間味があって。
 そんな三郎だからこそ、後半での病院の丸雄とのシーンがグズッとくる。
 皆さん、身に覚えありません?
 良かれと思ってちょっと意見しただけなのに、逆上した親に出て行けといわれて言葉に詰まった経験。
 あの名文句を言われてぐっと来る所はすばらしい。なにあの再現力ー。
 これ知ってるよ!って、読みながらボロボロなきました。
 くっそ~よみがえるぜよ。

 で、DVまで含んじゃうような、「愛ゆえに殺す」的思考を探るたびへレッツゴー。
 愛しているうちに不安がどんどん大きくなって、もしかしたらいなくなるんじゃないかってかってに切羽詰って、生活締め付けて挙句こぶしで殴っちゃう、あの気持ち。あの連鎖。
 
 三郎は暴力愛を乗り越えようとしつつ、そこにさらに自分の価値とか自分の愛とか=エゴに気が付いて突き詰めていく。
 三郎は強い。自分の悪いところを改善しようと立ち向かう。さすが奈津川家の三男だ。

 脈絡なくどっちらけに流れていくまま流れすぎてるストーリーが、最後はぎゅっとひとつになります。この人どうやってプロット立ててんだろ。すーげー。

 三郎が作家なだけあって、ところどころ文学論も出てきます。トマスハリスからの引用もね。


 でも最後はがっくり。
 というか、型破りすぎて付いていけない。
 一人称であるがゆえ、読んでるこっちは想像して悲壮感おびただしいってのに、三郎はハイハイハイテンション。
 
 読者を救わず三郎を救った作者に、でも拍手。
 この人はキャラを救うのであって、読み手はすくわれない。こっちは勝手にキャラに同調して救われ感抱いてるだけで。
 て、そんなの当たり前だよ!でもショックだったんだ…このラスト。

 
 一人称にしておいてこんなにぐぐっと深みに引き込んでおきながら、読者とキャラの同調を打ち破る舞城。
 「これは三郎の物語なんですよー」って終わりに感じました。
 もともと三郎の話なんだから、我がことのようにショックを受けるのは間違ってるし救われようとするのも変な話なんだけど、それでも舞城にすがりつきたくなりました。
 だって(略…流石にオチバレは自粛)。

 理解しようがしまいが、そう言うことを選んで得られるものもあるんだろう。三郎の言うように。 
 人生覚悟が大切ってことか。