迂闊

今日から読む方もいるかと思うので、ちょっと書いておきます。

今、中国広州にいまして、理由はこちらのTV特番を撮影しているのです。

なお、日本では見ることはできません。

いや、今の政治状況ですと、こちらでいつ放映されるか分からない状況。

さて、昨日の午前中は、

MCのシェリーさんとデートし、広州の街を案内されるシーンを撮影しました。

広州のシンボルタワーの電波塔。

名前は忘れちゃったけど、水路べりの観光地↓

写真からわかると思うけど、人がいないし、ゴミ一つ落ちてません。

土日はもの凄くにぎあうそうですが、平日の午前中は人が少ないそうです。

そういう場所を選んでくれての撮影くれたとのこと。

「観光地の場合、外国人も多いし、

そこで商売してる人達にとっては、物を買ってくれる人が正義ですから」

コーディネーターさんが言います。

『物を買ってくれる人が正義』

如何なものかとも思うのですが、わかりやすい。

本来、拭いたいけど、拭えない、どの国のTV局にもある言葉。

『数字（視聴率）が正義』

いつ放映かもわからない番組ですが、視聴率が良かったら、

シリーズ化したいと目論んでいるプロデューサーとコーディネーター。

とらたぬ状態でございます。


外ロケの撮影が終わって、午後のスタジオでの出演者達とレストランで昼食。

これ、日本にはないシステムです。

スタジオ前の部屋でお茶はあるけど、食事までは日本では考えにくい。

なんでも出演者同士にコミュニケーションをとって欲しいのだとか。

ここで、先に一緒に撮影したシェリーさんから

信じられないニュースを聞くことになります。

たぶん、日本では報道されていないんじゃないかな。

以下、注意して読んでください。

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シェリーさんがスマートフォンを覗いています。

彼女がコーディネーターに話し、彼が訳してくれた内容です。

「今、入ってきたニュースによると、

一昨日の日本関係の襲撃の発端になったのは、

中国にいる中国語の達者な日本人学生の二人が

デモにひそかに参加していて、瓶を投げた事とのことです。

それが呼び水になって暴動が始まったんですって」

僕は、コーディネーターに答えます。

「それはありえない。理由が全くないもの」

すると、

「理由としては、暴動を起こそうと思ったんじゃないですか？

日本にとって暴動が起きたほうが都合が良いのじゃないですか」

「いいえ、そんなことはありません。

ほとんどの日本人は、

中国の人達に暴動を起こさせたいなんて微塵も抱いていません。

もし、それが事実としたら、僕は日本人であることをとても恥じます。

そして、その二人は日本にずっと帰ってこれないと思います。

何かのデマや間違った報道だと思いますよ」

ただ、ここで迂闊にこの話を掘り下げると、

気まずい空気になるかもと思い、すぐさま、打ち切りました。

こういう時は喋れないのは有り難いかも。

ここでこの話をふる彼女も彼女ですが…。 (-_-;)

別の話題になって、のほほんとした感じで、TV局に移動となります。

控室にいると、コーディネーターが入ってきます。

「やはり、あなたの言う通りでした。

先ほどのニュースは嘘でした。

警察がそう発表したそうです」

「良かった。

そういうシナリオを喜ぶ人がいて悪戯に流したんですね」

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ここで、再度注意を。

シェリーさんがスマートフォンで読んだニュースと言うのが、

公式なものなのか、信頼の低いものなのか、ツイッターのようなものなのか

確認していなかったこと。

日本に流れていないようなので、公式じゃない可能性が高いかな。

コーディネーターは警察と言ったけど、

翻訳の問題で実際の警察かどうかも定かでありません。

または、今朝、知ったんですが、

邦人２人が尖閣諸島に上陸したとのニュースが、

伝言ゲームようにねじ曲がって拡散していったのかも知れません。

ただ、上記のようなやり取りがあったのは事実です。

それ自体、悲しい。



さて、スタジオ撮影。

まあ、ダラダラですが、なんとか終了。

ここでまた驚き。

参加できる出演者は、プロデューサーと一緒に食事。

↑出演者の一部の方々と。

これも日本にはないシステム。

特番１本ぐらいでは、出演者が集って会食をすることなど、まずないのです。


本日は、ごく簡単なイメージ撮影をするだけなんで、

ガードできる人達と少しだけ買い物に行こうと思っています。


話変わって、大相撲。

昨日、大関、日馬富士は全勝。

横綱、白鵬がまさかの土だとのこと。

日馬富士関、綱がそこまで見えてきた。

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