学生の頃。生まれ育った町は、なんにもないなぁ、と思っていた。

この時でいう、「何にも」というのは、いわゆるエンタメ。

映画館とか、ショッピングとか楽しめる場所。

東京の大学行ったり、住んでみたり、したかった。

 

でも、今地元に帰ると、なんにもなくない、と。

落ち着く何かがある。

 

ぼーっと風に揺れる田んぼを眺めることだったり

日当たり、風通しのいい、お庭のある家だったり

畑の収穫を手伝うことだったり

懐かしい通学路だったり

何も言わなくても、母が出してくれるお茶だったり。

 

挙げればたくさんある。

 

今住んでいるところは、実家よりも便利な場所で

そこはそこで、気に入っているけれども

 

「なんにも」の定義が変わってきたんだろうね。

豊かさの定義。

どっちの豊かさも楽しめるようになった、ということかな?

豊かさの振り幅が大きくなったというか。

 

こういう振り幅が大きくなるのは大歓迎だなぁ

些細なことでも気づける心がポイントかな。

見失わないようにしたい。

 

 

 

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