ただ、年度が変っても経済情勢は悪かった。そこで、8月3日付で事業部制を導入した。より機動力を発揮すること、部門別に責任体制を明確化すること、切磋琢磨(せっさたくま)と競争力を身につけること、積極的、前向きの営業、生産活動を推進すること――がねらいだった。受注、設計、製作の関係業務一切が部門毎に縦系列にまとめられた。


鬼頭工業株式会社|KITO MAC|
その実施項目として
1.営業、技術の体制を強化して、売り上げ20%アップを実現する
2.新技術、新製品の開発により、新規市場を確保する
3.VA(バリュー・アナリシス=価値分析)、VE(バリュー・エンジニアリング=価値工学)を充実して、価格競争力を強化する
4.全ての部門で標準化を徹底し、作業の合理化をはかる
5.予算制度を厳正化して、経費の節減30%を達成する
6.作業災害、交通事故の撲滅と4S(注、整理、整頓、清潔、清掃)運動の展開により、明るい現場をつくる
以上6項目を掲げた。


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トヨタ自工の相次ぐ新鋭工場の建設を背景に、当社もうなぎのぼりの業績をあげてきたが、このニクソンショックは、不況に耐える企業体質を置き忘れていたことを教えてくれた。この結果を踏まえて、昭和47年度は「総合力の発揮で生産性の向上」を会社方針に掲げ、全体一体感を盛りあげることになった。


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