国民の約8割近くが反対していた中で強行された東京オリンピック・パラリンピックの聖火リレー | 続きは、CMのあとすぐ!

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この記事は、2021年3月28日に更新の、2021年3月25日に東京オリンピック・パラリンピックの聖火リレーがスタートしましたの続きの内容となります。

 

前回の記事で、日本国内での東京オリンピック・パラリンピックの聖火リレーが、3月25日に福島県をスタートし、28日まで行なわれましたと書きました。

 

その後も、

 

走る人3月28日~29日 栃木県

走る人3月30日~31日 群馬県

走る人4月1日~2日 長野県

走る人4月3日~4日 岐阜県

走る人4月5日~6日 愛知県

走る人4月7日~8日 三重県

走る人4月9日~10日 和歌山県

 

と続いていて、この記事を更新した11日には、9つ目の都道府県である奈良県で行なわれています。

 

しかしながら、聖火リレーについては、いまだに国民の約8割近くが反対していること(私もその1人です)。

 

聖火リレーというと、芸能人の中では、2020年4月の聖火リレーで愛知県犬山市を走ることになっていましたが、新型コロナウイルスにより1年延期。

 

今年2021年、去年内定していたランナーが走るということで、お笑い芸人のロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが聖火ランナーを辞退したと発表したことがありました。

 

辞退した理由について、淳さんは、組織委員会の元会長だった森氏が、「大会組織委員会の森喜朗元会長が、「東京オリンピックは新型コロナウイルスがどんな形でも開催するんだ」という理解不能な発言をされた」などとして聖火ランナーを辞退すると表明したのでした。

 

森元会長といえば、2月2日に開かれた自民党の会合で、「人気のあるタレントはあまり人の集まらないところで走ってもらえばいいんじゃないかということで、誰かから『田んぼを走らせたらいいんじゃないか』という意見まで出ていた」という、いわゆる“田んぼ”発言が出て問題になったことがありましたね。

 

ほかにも、有名人・著名人が事前に聖火ランナーを次々と辞退するという事態が発生しました。

 

その理由については、去年までは大丈夫だった聖火リレーのためのスケジュールが、今年は仕事の都合により取れないということ。

 

また、ユーザーさんからは以下の理由により辞退したのではないかとも言われています。

 

走る2週間前から会食・密集の場への外出自粛

 

しかも、聖火リレーがスタートしたらしたで、初日からランナーを応援しようと沿道などに人が大勢押し寄せることへの密集・密接。

 

新型コロナウイルスの従来型とはまた違う変異ウイルス(変異株)での感染拡大に、リバウンド、第4波も懸念されている中での開催に。

 

そのためか、ネットのユーザーさんからは、聖火リレー開催前より次のようなコメントが寄せられていたのでした。

 

※ネットのユーザーさんからのコメントを尊重するために、適度な改行、明らかな漢字の表現の間違い等をのぞき、内容をそのままお伝えいたします。

 なお、ユーザー名だけでは性別を特定することが難しいため、男性・女性を表現する青文字と赤文字は文体で判断しています。

 

「最近の人出から10日から2週間後は間違いなく凄いリバウンドした感染者数になりますね。
 感染者が増えれば必然的に重傷者も増えます。
 変異株が主流となったらオリンピックなんて騒いでいられなくなります。
 オリンピック聖火ランを始める為に宣言解除は慎重にして欲しい。
 プラス変異株特定検査等対策強化もお願いします」

 

このコメントがあったときは、まだ1都3県の緊急事態宣言が解除になる前でした。

 

変異ウイルスの変異株も、まだそんなに増加していなかったころでもありましたね。

 

◆いまだ国民の8割近くが反対している中で強行された聖火リレー 当然歓迎されない中でのスタートに

 

先ほど書いたように、いまだ国民の約8割近くが反対している、聖火リレーと東京オリンピック。

 

コロナがまだ収束していない中で強行された聖火リレーについては、ユーザーさんから次のコメントが寄せられていました。

 

「これだけ歓迎されない聖火リレーになるとはコロナ前には思いもしなかった。

 緊急事態宣言を解除した地域ではまた新規感染者が増えているし、聖火リレーで更に感染者増加に拍車が掛かるでしょうね

 この国は国民の命なんてどうでも良いと思っているんでしょう。

 何故ゴリ押しでオリンピック開催に猛進するのか…?

 道理で考えているとは到底思えません、狂ってますよ」

 

まさに、聖火リレーは、国民の大多数から歓迎されない中で強行されたスタートとなりましたね。

 

感染者が増大することについての不安は、下のユーザーさんのコメントにも見られたのでした。

 

「今、改めて思うが、感染者が増加傾向にある。
 リバウンドの影響なのか、本当に予断を許さない。
 こんな状況で聖火リレーを開始したが、大丈夫なのだろうか。
 沿道に全く人が出ないなどありえない。
 密になる可能性も秘めている」

 

なにしろ、聖火リレーの密といえば、すでに初日の福島県から始まっていましたからね。

 

そこに、有名人・著名人が聖火ランナーで走れば、走る姿を一目見るだけでなく、スマホのカメラに収めようと多くの沿道の客が押し寄せることで、どうしても密にならざるを得ません。

 

◆あのNBCが社説でオリンピックの聖火リレーを中止すべきと主張していた

 

聖火リレーといえば、以前ネットニュースであのアメリカの大手テレビ局であるNBCが、社説でオリンピックの聖火リレーを中止すべきという内容が報じられ、私も注目していたことがありました。

 

しかし、このネットニュースには下のような否定的なコメントもありました。

 

「米NBCは社説でオリンピックの聖火リレーを中止すべきだと主張している一方、夕方のニュース番組『NBC Nightly News』では1人のオリンピック選手の『オリンピックは希望の印だ。観客がいないとパフォーマンスを十分に発揮できないと思うがやりたい。チームの一員としてベストを尽くす。オリンピックの意義はまさにこれである』という発言を放送し、オリンピックに対する肯定的な意見も紹介している。

 社説を以ってNBCの総意だと判断するのは早計だ」

 

ニュース番組でそのように報じられていたのであれば、NBCの社説イコールNBCの総意であると捉えるのは早計かもしれませんね。

 

◆感染が急増している大阪府は、大阪市だけでなく府内全域での聖火リレーを中止

 

聖火リレーが続いている中、4月7日に吉村知事は、大阪府は大阪市内だけでなく、府内全域で公道を走る聖火リレーを中止したことを明らかにしたと、以下のネットニュースで報じられました。

 

【2021年4月7日 大阪、聖火リレーを全域で中止 吹田・万博記念公園で代替措置】
大阪府の吉村洋文知事は7日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染者急増を受け府民に不要不急の外出自粛を要請するのに伴い、府内全域で公道を走る東京オリンピック聖火リレーを中止すると表明した。

代替措置として、13日、14日両日に同府吹田市内の万博記念公園を閉め切って実施する案を大会組織委員会と協議していると明らかにした。

 

これは、大阪府より医療非常事態宣言が発出され、大阪府内の全域で不要不急の外出や移動の自粛要請が出されたことによるものでもありました。

 

【追記】

4月13日(火)に行なわれた大阪府の聖火リレーは、大阪府より医療非常事態宣言が発出されたことや、大阪府内の全域で不要不急の外出や移動の自粛が呼びかけられ、感染拡大防止のため 、市内はもちろん、府内全域の公道のリレーの中止が決定。

 

吹田市の万博記念公園内に設けられた周回コースで、一般の観客を入れず、観覧できるのはランナー1人につき家族4人までという形で実施されました。

 

1日目は、堺市出身の歌舞伎俳優、片岡愛之助さんからスタートし、「太陽の塔」を中心に設けられた3kmほどの周回コースで、1人のランナーがおよそ200m走り、およそ90人が聖火をリレーすることに。

 

2日目の14日(水)も、大阪府吹田市にある万博記念公園の代替コースで続き、およそ90人のランナーが走り、最終ランナーがゴールして終了。

 

大阪府は異例のリレーで2日間の日程を終え、翌日にはリレーの県である徳島県へと続くことで四国ルートへと入っていくのでした。

 

なお、大阪府の聖火リレー2日目の14日には、愛媛県松山市の知事が、全国初となる聖火リレーの中止を発表していました。

 

【2021年4月14日 全国初 愛媛県の中村知事 松山市内での聖火リレーを中止すると発表】
聖火リレーの四国ルートについては、愛媛県の中村時広知事は14日、松山市内でのリレーを中止すると発表した。
新型コロナウイルスの感染再拡大にともなう措置によるものであるという。
県によると、代替策もなく、ランナーに走る機会がなくなるのは全国で初めて。
すでに大会組織委員会に申し入れ、了承を得た。

 

◆聖火リレーの中止を検討していた島根県の丸山知事が、聖火リレーを開催する方針に

 

あと、聖火リレーといえば、中止を検討していた島根県の丸山知事が、3月25日に聖火リレーがスタートしたことで、最終的にどう判断するのかに注目していました。

 

ユーザーさんからも、

 

「島根県に注目してましたが、聖火ランナー走らないようですね。

 ある意味凄い️何千万、何億もの税金使ってまで聖火をつなぐ必要が何処にあるのか?」

 

と、島根県の聖火ランナーは中止するのではないかといったコメントが寄せられていましたからね。

 

ところが! 以下にご紹介の4月7日に報じられたネットニュースでは、丸山知事か一転して聖火リレーを条件付きで開催する方針を明らかにしたということです。

 

【2021年4月7日 島根県の丸山知事が聖火リレーを条件付きで開催する方針】
島根県内での聖火リレーの中止を検討していた丸山知事は6日夜、東京都内で記者会見を開き、聖火リレーを条件付きで開催する方針を明らかにした。
丸山知事は会見で「聖火リレーをしないという判断については見送ることとし、改善事項を組織委員会に要請した上で実施をする」と述べた。

その理由については「飲食店などに対する支援を政府から引き出すのに聖火リレーを中止する選択がプラスの影響を及ぼさないと考えた」と説明した。
5月に県内で開催予定の聖火リレーについて大会組織委員会と協議し、ランナーを先導するスポンサー車両の削減や音量を下げることを求めたという。

これに対し、組織委員会は「スポンサーに相談して検討してもらう」としながらも「車両の削減が難しいことは知事の理解を得られた」としている。

 

この話題は、4月6日の夕方、丸山知事は東京都内の大会組織委員会を訪れ、


「多くのスタッフを伴うパートナー車両が参加しない形で実施すること」

 

「パートナー車両の音楽イベントのような大音量を下げること」

 

など、規模を縮小することを条件に、島根県内での聖火リレー実施を容認することを明らかにしたものでした。

 

リレーを容認する理由については、新型コロナウイルス対策をめぐり、必要があれば、政府が補正予算案の編成を検討すべきといった声が与党内から出るなかで、「聖火リレーの実施を完全に拒絶することが、県内の飲食事業者への国の支援の実施にマイナスの影響を及ぼしかねない」としたこと。

 

 一方で、条件付きとした理由については、「聖火ランナーよりも、スポンサーによる宣伝が中心となっている聖火リレーを県が実施することは、県民の理解を得られない」としたことでした。

 

今後は、大会組織委員会との間で詳細について協議していくものとみられるということです。

 

 

丸山知事が指摘した、聖火リレーとスポンサーの宣伝による関係は、愛知県の名古屋市における大都市圏内で初めて開催された聖火リレーで、あらためて問題視されたことでもありました。

 

特に宣伝カーについては、これが原因で、どんなに沿道が大勢の観覧客で密になろうとも中止にできない存在であることがわかったのでした。

 

次の記事では、そのことについて書いてみたいと思います。