FX 外国為替証拠金取引 マーケット最前線から実況中継 -38ページ目

FX 外国為替証拠金取引 マーケット最前線から実況中継

ラジオNIKKEI ファイナンシャルFXに出演した為替アドバイザーが、外国為替市場をレポート。

5日午前中の東京外国為替市場は小動きの展開となっている。

日経平均が週末比+34.30円の9238.01円で午前の取引を

終えているが、本日の米国は独立記念日の振替休日ということで休場、

マーケット全体に様子見ムードが漂っている。

現在までのところ米ドル円、ユーロ円ともに37銭と狭いレンジ取引に終始。

午後以降も重要指標はなく、方向性なく小さな値動きとなる展開になりそうだが、

強いて言えば、先週まで続いたリスク回避的な円高にやや陰りも見られ、

自律反発的に多少円安に振れそうである。

テクニカル的に見ると、ドル円は先週末発表の雇用統計直後に出た

高値88.22円、安値87.33円のレンジの中で値動きが収縮しているが、

高値を抜くようだと、一目均衡表の転換線88.78円、逆に下抜くようだと、

86.96円の安値をトライする動きとなるだろう。

最近の米国経済指標が芳しくないことから米国経済への不安が募り、

米国では株安、債券高となっている。米国10年債は3%を割れてきており、

長期金利の低下が顕著だ。

対して欧州の信用不安は6月上旬のユーロ/米ドルの1.2000割れの

頃とは異なり、楽観論が高まってきて、ユーロ高に傾きつつある。

しかし、その不安の根は深く、いつ何時、欧州において別の不安材料が

噴出しても不思議はない。

となると、消去法的に買われるのは円ということになる。米ドル円を

見ると8営業日連続でボリンジャーバンド-2σに絡んだ取引が続いており、

さすがに今週は値を戻す局面もありそうだ。しかし戻り売り圧力は強いの

ではないか。昨年11月末の安値84.78と今年5月の高値94.99の半値押しの

水準である89.88を終値ベースで回復するまでは、底打ち感が見えてこない。

逆にリーマンショック直後の安値である87.10を日足終値ベースで割り込めば、

前述の安値を試しに行く流れとなるだろう。

1日欧米時間の外国為替市場では、ユーロ円が堅調な推移を示した。

6月ISM製造業景況指数(予想:59.0、結果:56.2)が弱い数字となり、

米景気の二番底懸念が拡大し米ドル売りが加速、その反動として

ユーロショートポジションの巻き戻しが進んだことが背景にある。

また、当局者からの発表こそないものの、スイス中銀によるユーロ買い・

スイスフラン売り介入も観測されておりユーロ騰勢を後押しした模様。

ユーロ円は一時109.83円まで本日高値を更新、短期的な上値抵抗

として意識されていた5日間移動平均線(109.24円)を上抜け、

テクニカル的な地合いも改善傾向にあり、東京時間中もしっかりとした

展開が期待できる。

ただ、今回の上昇の背景は全て外部的な要因によるもので、

ユーロ自体をみるとスペイン格下げの可能性が高まる等、

売り材料の方が多いことに変わりはない。そのため、長期的な

下落トレンドを転換させるには至らなそうで、21日移動平均線の

掛かる110.70円付近では再び戻り売り圧力が強まる可能性がある。

一方の米ドル円は軟調な展開。景気二番底懸念の拡大から

米ドル売りが進み5月の安値水準(87.83円)を突破、その後米ドル売りを

誘発するストップ注文を巻き込む形で下落に拍車がかかり、

年初来安値を86.97円まで更新した。

NY時間発表の6月雇用時計に対する警戒感から、戻りも限定的で

目先も上値の重い展開が続きそう。短期的には昨年11月の

安値84.78円を意識する展開が視野に入ったといえそうだ。