今週の外為相場は、米ドル円の動向が鍵を握りそうだ。
先週、一時88円まで下値を削った米ドル円は、バーナンキ米FRB議長が
金融緩和政策の出口戦略について言及したことが意識され、
一転して戻り余地を試す展開となった。
しかしながら、先月末以来の上値抵抗であった5日間移動平均線を上抜ける一方、
心理的な節目となっている90円を回復できなかったため、
改めて方向感を定める一週間となるだろう。
週後半には大量の米国債が償還されるため、上値を抑える要因となりそうだが、
ポイントとなるのは14日の米小売売上高や、15日の米消費者物価指数か。
国内消費の底固さやインフレ期待の上昇が確認されれば、
早期の利上げ期待が高まり、米ドルの買い戻しが優勢となるだろう。
一方で注目したいのは豪ドル円、既に2ヵ月ぶりの高値水準まで値を戻しているが、
上昇の勢いに陰りは見られない。
追加利上げ期待がサポート要因となっており、82円トライは時間の問題か。
上抜ける展開となれば、昨年の高安から起算して
61.8%戻しとなる85.58が次の目標値となるだろう。
9日午後の東京外国為替市場において、米ドル円は堅調な推移となっている。
市場筋によると、日・米の三連休を控えたショートカバーが強まっているとのこと。
欧州株価の上昇を受けた円売り圧力もあり、対円相場は
軒並み堅調な値動きとなっている。
また、米FRBが現在供給している過去最大規模の資金を吸収する仕組みを
構築中であるとの噂が流れており、米長期金利をはじめとした金利の
上昇も円売りを誘っているようだ。
目先的に米国市場でも調整相場が継続する可能性が高く、
米ドル円は90円をトライする可能性があるだろう。
一方の豪ドルも堅調な推移、対米ドルで0.9000の節目を超えて以来、
足場固めの段階に入っているとの声も聞かれており、
年初来高値(82.01)トライの可能性が高いだろう。
7日、欧米市場の米ドル円は引き続き売り圧力に苛まれ、
安値を一時88円近辺まで更新することとなった。
背景には藤井財務相より、「異常な事態、無秩序な状況になった時は
何らかの措置を取る。今は静かに見守る段階だ」とのコメントを受け、
現状の価格帯で介入が行われる可能性が
否定されたことで売り圧力が高まった。
また金が高値をさらに更新する動きも見せていることから、
市場では米ドル資産から資金が流失している流れが変わるまで、
米ドル円の下落トレンドは継続するとの声が聞かれている。
米企業の決算ラッシュの走りとして注目された製造業大手アルコアの
好決算が発表されたが、米ドル円が値を戻すことなく推移していることも
米ドル円の弱さを裏付けするものと言えそうだ。
一方の豪ドル円は79円近辺でもみ合い推移。
先日サプライズとなった政策金利の引き上げ後、
豪経済の先行きを確かめる上で外せない、
豪雇用統計を前に様子見気配となっている。