【暗の雲】#11 家族であるという事。 | コマンタレヴの懐古蟲

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かつて新しいもの好きだった私が、そのスピードについて行けず、
「あれは良かった、これは良かった」などと過去を美化し始めた…。

そんなオッサンの物語。

ご無沙汰しております。

コマンタレヴです、どーも。

 

父が死んでからそれどころでもなかったし、

まともに書ける事も無かったので放置でした。

 

まだ色々とやらなきゃならない事もあるんですが、

なんとなく書き残しておきたい事もあって書いてます。

 

 

もともとブログでこの【暗の雲】(アンノウン)を書き始めたのは、

介護が大変でツライ事であろうとは思うものの、

それすらもある程度笑いに変えてやる!とその時は思っていて、

その事で自分がくじけないで頑張る支えに、と始めたものです。

 

しかしそれも実際に父の死を目の当たりにした時に、

自分の無力さに心が折れてしまったのです。

 

そして今、結局残った大きな後悔で現実でも何も笑えなくなったし、

何もかもを苦痛に感じるようになりました。

 

その辺りはまた書こうかと思います。

 

とにかく私が大きく後悔したのは自分が「息子」として、

やれたはずの事が出来なかったように感じているところです。

 

人によって感じ方は色々あるでしょうが、

私がやっていた身の回りの事など、極端に言えば

「他人」でもできそうな事に思えたんです。

 

下の世話とか食事や薬の事、体をふいたりとかそういう部分です。

 

さらに言えば、私はそれをする事で、どこか周りに

「私、ちゃんとやってるでしょ?」アピールしているようにも思いました。

そう思ったら自分がただのカス人間であると思い知らされました。

 

私は間違っていた。だから後悔ばかり残ったんだ。

父にもっと「子」としてできる事もやっておくべきだった。

具体的に何がそうなのかはっきり自覚はないけれど、

ただの世話じゃだめだったんだ。

 

そして今は母がいる。

軽度のアルツハイマーです。

私はただ身の回りの事をするのではなく、

「母」の「息子」としてできる事をやっていきたい。

 

 

そんな訳で【暗の雲】はまだ続きます。

ここ書かれる事はきっと何も面白くもない、ただの吐露でしょう。

でもこれは言っておきたい、私は決して「絶望」などしていない、と。