「星条旗よ永遠なれ」、「自由の鐘」、「忠誠」、「美中の美」、「ワシントン・ポスト」、これらの曲は、アメリカの作曲家・「マーチ王スーザ」の数あるマーチ(行進曲)の中の一部の曲だ。吹奏楽のためのオリジナル作品だともいえる。運動会の入場行進やさまざまのパレードで、一度は耳にしたここがあるのではないだろうか。僕も高校の時の運動会の入場行進で、所属していた吹奏学部の指揮をした経験がある。中学の時、吹奏学部に入部して、初めて音楽室で先輩の演奏を聞いた時、スーザの「自由の鐘」を練習していた。「こっこいい曲だ。」と正直思った。先輩は誇らしそうに演奏していた。月日は流れて、高校の吹奏学部の練習で「美中の美」を練習していた時、静かな、トリオ(中間部)にさしかかった時、吹いていて気持ちがよくて、何とも言えない感動を味わったことがある。スーザのマーチは、単なる行進のためだけの音楽では ないような気がする。元気だけが取り柄で、ガンガン演奏するのではなく、気持ちを込めて丁寧に、抑揚を付けて演奏すれば、コンサートでも、十分にお客さんを感動させることができる音楽だと思う。
このシンフォニーに出てくるメロディーを聞いていると、アカデミックな交響曲を聞いているというよりも、ボヘミアの民謡を聞いているようだ。素朴で温かく、土の匂いがする。第四楽章の途中から出てくるメロディーなどは、「村祭り」を連想させる。本当に郷愁がかきたてられる作品だ。しかし、各楽章ごとに、展開と、ダイナミクスの変化を持たせ、聞いている者を決して飽きさせない。ドボルザークの大作曲家たる所以はそこにある。1969年にチェコ・フィルがバーツラフ・ノイマンにひきいられて来日した時、テレビで見て 初めて「八番」を聞いた。いまだに忘れられないのが、第一楽章のトロンボーンの強音のユニゾンと、第四楽章の冒頭のトランペットのファンファーレのユニゾンが、もののみごとにそろっていたことだ。