先日、プラハ交響楽団のコンサートに行ってきた。お目当ては、千住真理子がストラディバリウスを弾く、メンデレスゾーンの「バイオリン協奏曲」だった。ストラディバリウスはよく鳴っていた。普通のバイオリンより一回り大きいのではないかと錯覚するほどだった。弦の振動が楽器本体と良く共鳴しているのであろう。音に幅があり、低音などは時として荒々しく響いてきた。また千住真理子の演奏は期待通りのものだった。僕はついつい「ブラボー」と声をかけてしまった。プラハ交響楽団はミスのない堅実な演奏を聞かせてくれた。またこんなハプニングもあった.コンサート終了後、ホールの裏で、バスに乗り込もうとする若き首席トランペット奏者とばったり出くわしたのだ。彼の演奏が素晴らしかったので、僕はトランペットを吹く格好をして、彼に握手を求めた。彼は快く応じてくれた。その時また僕は、「ブラボー」と声をかけてしまった。
僕のいとこの女の子が、以前「劇団四季」の追っかけをしていたので、誘われて広島公演を見に行った。「劇団四季」の名は、日下武史や木内みどりが所属していたので良く知っていたが、「キャッツ」で初めて「四季」がミュジーカルもやるということを知った。日本での初演は、1983年だということだ。当時、「メモリー」が歌われる場面は、スタジオ収録でよく放映されていた。「メモリー」は、僕も好きな曲で、ピアノでよく練習していた。そして今回とうとう「キャッツ」を通して見る機会が訪れた。ダンスパフォーマンスは十分楽しめた。「キャッツ」のダンスに関しては、クラシック・バレエの基本ができていなければ踊れないということは、わかった。また歌に関しても、ソロもコーラスも良かった。時間とお金が許せば、もう一度見てもいいなと思わせられる公演だった。
1969年の由紀さおりの「夜明けのスキャット」での再デビューは、当時センセーショナルだった。年が若く容姿も良く、声もきれいで、特に最初のファルセットの部分は、気持ち良く聞いていた。彼女は、お姉さんからの影響で、小さい時からクラシックの歌唱法を身に付け、若い時はジャズも経験したようだ。番組では、男性と女性とそれぞれデュエットをする場面もあったが、お姉さんとの長年のデュエットの経験から、人と息を合わせることを良く心得ているなと思った。また彼女は女優としての経験も豊富だし、自分の歌の世界に人を引き込むことができるのだろう。近年、年齢的に声の衰えは少し感じるが、何れにしても、日本の歌手(由紀さおり)が日本の歌を日本語で歌って、海外から絶賛されるのは、喜ばしいことだ。