スポーツと企業は、従来より密接な関係にあった。企業の発展と共に、スポーツも発展してきた。企業がスポーツのチームを持てば、企業の宣伝になりまた企業のステイタスのアップにつながった。日本ではプロ野球を筆頭に、スポーツのチームの名称には、必ずと言っていいほどオーナー企業名が入っている。しかし、世界のプロ・サッカーやアメリカのメジャー・リーグのチーム名には、オーナーやスポンサーの企業名は入っていない。むしろそのチームの所在地の名称を優先させている。日本初のプロ・サッカーリーグであるJ・リーグを発足させるにあたって、川淵が一番こだわったのは、「世界基準」に照らしてJ・リーグのチームの呼称は、地名とチーム名だけにして企業名を入れないということだった。そのことにより、サッカーがより地域に密着したものになると考えたのだろう。しかし企業からかなりの抵抗があったようで、結局チーム名にスポンサー企業名を入れないかわりに、ユニホームに企業のロゴやマークを入れるということで妥協点を見出したようだ。それから川淵のこだわりのもう一点は、J・リーグのチームにユースなどの下部組織を持たせ、「育成」に力をそそがせるということだった。

ジャズのスタンダード・ナンバーは、前回このブログに書いたように、映画のメインテーマやミュージカルの中で使われた曲、ジャズ・ミュージシャン自らが作曲した曲などがある。また「枯葉」などは、元々シャンソンのナンバーだ。50年、100年と残るであろう名曲がすべてジャズ・スタンダードかといえばそうではない。また、ジャズ・スタンダード以外の曲を軽く見ている訳ではない。要はその曲がジャズに向いているか向いていないかなのだ。多くのジャズ・シンガー達が好んで歌い継いできた、エモーショナルでジャズ・フィーリングのある曲や、ジャズの醍醐味であるアドリブ・ソロの創造性が掻き立てられる曲が、ジャズ・スタンダードとして残ったのだろう。また今後、新たなジャズ・スタンダードが生まれるということは勿論あるだろう。

ヴィクター・ヤング(1899年~1956年)は、アメリカの作曲家、指揮者、編曲家であり、イリノイ州のシカゴ出身で、1930年代中頃より映画音楽に専念するためハリウッドに移った。彼の映画音楽は、アカデミー賞に22回ノミネートされたが、1956年の映画「八十日間世界一周(メインテーマ:Around the World)」でアカデミー作曲賞を受賞した。(Around the World)はテレビの人気番組だった「兼高かおる世界の旅(1959年~1990年)」のテーマ曲として使われいて大変懐かしい。ヴィクター・ヤングが手掛けた数々の映画音楽のメインテーマは、後にジャズのスタンダード・ナンバーになった曲も多くあり、僕なども昔から親しんできた。彼が作曲を担当した主な映画とメインテーマを揚げると、次のようになる。「ラブレター」(Love Letters)、「呪いの家」(Stella by Starlight:星影のステラ)、「愚かなり我が心」(My Foolish Heart)、「シェーン」(遥かなる山の呼び声)、「大砂塵(1954年)」(Jonny Guitar:ジャニー・ギター)。特に(ジャニー・ギター)は、ペギー・リーが歌い世界的にヒットした。僕も大変好きな曲だ。