ジャズの真髄は、アドリブ・ソロにある。ジャズではまずリフを演奏し、次にリフと同じコード進行で何コーラスかアドリブ・ソロを演奏する。瞬間、瞬間にフレーズを創造し、コード進行にそって演奏し続けるのだ。ジャズを始めてまだ間がないプレイヤーは、コード進行の一つ一つのコードの意味がわかっていても、どのようにソロを演奏してよいかさっぱり見当がつかないというのが普通だと思う。僕の場合は、まずジャズのレコードを沢山聞き、ジャズに馴染むことから始まったように思う。聞き流すのではなくジャズを本気で聞けば、必ずカルチャー・ショックを起こす。次に、好きなプレイヤーのレコードのアドリブ・ソロのフレーズをコピーして練習した。そうすればある程度それらしきフレーズが出てくるようになる。また、コード・プログレッションの勉強が非常に役にたった。それからは、どんなキーにでも対応できるように、12音階のすべてのキーでスケールの練習を繰り返しやったり、色んなキーでジャズのフレーズを練習した。これだけやってようやく、アドリブ・ソロを演奏するコツが少しはつかめたかなと思った。コード進行を感じさせる粋な「ジャズらしい」フレーズのアドリブ・ソロが演奏したいと思うのは、ジャズを始 めた人間が共通に思うことだ。アドリブ・ソロでは、考えている暇はない。体と頭がすぐさま反応するように、鍛練するしかない。
ワン・ホーンがテナー・サックスだと仮定したクァルテット(テナー・サックス、ピアノ、ベース、ドラムス)の演奏で「一般的な」演奏スタイルを考えてみたい。まず、テーナー・サックスがリフ(演奏曲目のメロディー)をワン・コーラス演奏することから始まる。聞いている人は、リフの演奏によって、何の曲が始まったかがわかる。リフの演奏が終わると、次にリフと同じコード進行で、テナー・サックスが何コーラスかアドリブ・ソロを演奏する。その間、 リズム・セクション(ピアノ、ベース、ドラムス)はバッキングを演奏し続けている。そのバッキングで、アドリブ・ソロをしているテナーー・サックス奏者は、正確なテンポとコード進行を感じ取ることができ、バッキングの強烈なビートによりパワーをもらえる。テナー・サックスのアドリブ・ソロが終わると、ピアノ、ベースという順番に何コーラスかアドリブ・ソロを演奏する。その間は、テナー・サックス奏者は休んでいることが多い。そして、掛け合いなどでドラム・ソロを入れ、それが終わると、テナー・サックス奏者がもう一度リフをワン・コーラス演奏し、一曲が終わる。 この様にジャズの演奏では、その場の雰囲気などでプレイヤーが乗ってくれば、どんなソロが飛び出してくるかわからないという楽しみがある。
中学の時からコンクールに出ていた。年に1回のコンクールでいい成績をあげるため、中学も高校も、夏休み、冬休み、春休みも練習をしていた。特に夏休みは合宿をしていた。コンクールが近づいてくると、コンクールで演奏する課題曲と自由曲のたった2曲を毎日、毎日練習していた。僕は、中学の時は県大会止まりで、高校の時は、支部大会止まりだったが、高校を卒業した次の年に一般の部で、僕自身初の全国大会進出を果たした。その後学生時代はジャズをやっていたので、吹奏楽コンクールには、一般の部に1回だけ出たが、その時は僅差で全国大会進出をのがした。振り返ってみると僕の青春時代は、中学、高校の吹奏楽(高校の時一度クラシックのオーケストラを経験した)、学生の時のコンボ・ジャズ、ビッグバンド・ジャズと、音楽三昧だったと思うのだ。