ワン・ホー ンがテナー・サックスだと仮定したクァルテット(テナー・サックス、ピアノ、ベース、ドラムス)の演奏で「一般的な」演奏スタイルを考えてみたい。まず、テーナー・サックスがリフ(演奏曲目のメロディー)をワン・コーラス演奏することから始まる。聞いている人は、リフの演奏によって、何の曲が始まったかがわかる。リフの演奏が終わると、次にリフと同じコード進行で、テナー・サックスが何コーラスかアドリブ・ソロを演奏する。その間、リズム・セクション(ピアノ、ベース、ドラムス)はバッキングを演奏し続けている。そのバッキングで、アドリブ・ソロをしているテナーー・サックス奏者は、正確なテンポとコード進行を感じ取ることができ、バッキングの強烈なビートによりパワーをもらえる。テナー・サックスのアドリブ・ソロが終わると、ピアノ、ベースという順番に何コーラスかアドリブ・ソロを演奏する。その間は、テナー・サックス奏者は休んでいることが多い。そして、掛け合いなどでドラム・ソロを入れ、それが終わると、テナー・サックス奏者がもう一度リフをワン・コーラス演奏し、一曲が終わる。 この様にジャズの演奏では、その場の雰囲気などでプレイヤーが乗ってくれば、どんなソロが飛び出してくるかわからないという楽しみがある。