「〜という認識でよろしかったでしょうか?」〜オンライン敬語 | ほどよい敬語~「コミュニ敬語」でいこう

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プロのライターでも経営者でも間違えることがある敬語。相手を思いやるコミュニケーションツールとして「ほどよい敬語」を使いこなして「デキル人」になっちゃおう。

オンライン敬語というものはどうも居心地が悪い場合が多い。

 

「解除手数料についてのご案内を拝見していただいているという認識でよろしかったでしょうか?」

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先日、オンラインでWi-fiを契約しようと検討している時のこと。

チャットウィンドウが現れたので会話してみたところ、聞かれた質問です。

 

●話の経緯ーーーーーー

私:「もう一つ質問です。契約解除料で、13~24ヶ月以内と、26ヶ月目以降はありますが、25か月目ジャストはもし解除しても更新月で不要ということでしょうか?」

(つまり、説明文に25か月目の事が抜けているのでなぜだか聞きたい)

担当者:「とんでもないことでございます。(←この使い方もかなり変)。いいえ、 XXXXXは3年毎の自動更新となります」

ーーーーーーーーーーー

なかなか担当者に意図が伝わらず、やっと聞かれたのが、冒頭の質問です。

 

担当者:「解除手数料についてのご案内を拝見していただいているという認識でよろしかったでしょうか?」

 

 

✖️「拝見していただいている」

は明らかな誤用で、正しくは

◯「ご覧になっている」ですね。

 

「〜について質問しておられるという認識でよろしかったでしょうか?」

「〜についてご覧になっているという理解よろしかったでしょうか?」

 

特に、オンラインでのやり取りでこのような言い方をよく耳にします。

相手の表情がわからないだけに「今自分たちがやり取りしているのは、この問題で間違いないか?」というやり取りで話の主題を随時確認することは、間違ったまま話を進めないためにも大切なことです。

 

それなのに、なぜ違和感を持ってしまうのでしょうか?

 

おそらく「認識するのは誰か?」主体が曖昧であることが一因です。

加えて、「よろしかったでしょうか」という過去形も変ですね。

 

この場合は、誰が認識しているのか、主体を発揮させると落ち着きます

 

解除手数料についてのご案内をご覧になってのご質問と認識しておりますが、よろしいでしょうか?

 

あるいは、いっそ「認識」「理解」というオンライン独特の言葉を省き、確認作業であることを最初に告げるのもスッキリしておすすめです。

 

一点ご確認いたします。解除手数料についてのご質問ということでよろしいでしょうか?
 

■オンラインでのやり取り
相手の表情が見えないオンラインのやり取りで、話の主題を随時確認することは大切。

その場合には

・主体をはっきりさせる。

・オンライン独特の言い回しをやめる。

 

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