「失礼ですが」「申し訳ありませんが」などのクッション言葉は無難で便利。
そう考えてはいませんか?
けれど、実は落とし穴が。
無難どころか、一転して、その一言で難が降りかかることも……
先の投稿でも、不用意にクッション言葉を使わないようにしようと書きました。
この記事では、「そもそもクッション言葉とは何か?どんな種類があるのか?」基本的なことについて述べています。
■クッション言葉とは
私の持っている『広辞苑 第6版』で「クッション言葉」を引きましたが、載っていません(最新版にはどうかな?)。
「クッション」=物を支える弾力のあるもの。また、衝撃を少なくするもの
ですから、
「クッション言葉」=衝撃を少なくする言葉
と考えればよいでしょう。
ストレートに言うと何らかの衝撃を与えてしまうので、
何らかの衝撃を与えるかもしれない一文の前につけて、衝撃を和らげるわけです。
この場合の衝撃とは、それを言うことで「大なり小なり心に負担をかけるものや、ネガティブなイメージ」だと考えれば
クッション言葉は、次のような衝撃
・ショック
・悲しみ
・面倒
・残念
・不満
・不安
・怒り
・苛立ち etc
を和らげるためのものということができますね。
■クッション言葉にはどのようなものがあるか?
では、よく使われるクッション言葉にはどんな言葉があるでしょうか。
具体的に
・場面ごとに
・後に続く言葉とともに あげてみます。
下線部が、クッション言葉です。
■尋ねる
・間違っていれば恐縮ですが、〇〇さんではありませんか?
・お仕事中申し訳ありませんが、〇〇にはどう行けばよろしいでしょうか?
■依頼する
・お忙しいところ恐れ入りますが、2,3分お時間をいただいてよろしいですか?
・ご迷惑でなければ、話を聞いていただけませんか?
・差し支えなければ、ぜひ一度ご検討ください。
・お手数をおかけしますが、こちらにご記入くださいませ。
・ご面倒をおかけしますが、一度ご確認いただけますか?
・申し訳ありませんが、そのようにお願いできれば大変ありがたいです。
■断る・辞退する
・あいにくですが、その時間は予定があります。
・せっかくですが、ご意向に添えません。
・(ご期待に添えず)申し訳ありませんが、お受けできません。
・(お断りするのは)心苦しいのですが、どうしてもむずかしいです。
■異論を唱える
・申し上げにくいのですが、私の意見は少し違います。
・(個人的な意見で)恐縮ですが、〜〜したほうがいいと思います。
・あいにくですが、そうは思いません。
・余計なお世話かもしれませんが、考え直されたほうがいいと思います。
・僭越ながら、申し上げます。
・生意気だと思われるかもしれませんが、言わせてください。
・お言葉を返すようですが、私にも自分なりの考え方があります。
■クッション言葉は不適切・不用意に使わず、「適切に」使う
このように、クッション言葉はコミュニケーションを円滑にするのにとても有効だということがわかります。
しかし、使う必要のない場面でクッション言葉を使うと
・へりくだり過ぎる人
・失礼な人
だという印象を与えることもあります。
たとえば、上司がデスクで新聞を読んでいる場合
「お忙しいところ申し訳ありませんが、今よろしいですか?」とか
「おくつろぎのところ恐縮ですが、先日の報告、ちょっといいですか?」
と尋ねたら?
「いいよ、いいよ、今暇だよ」と快く応じてもらえるケースもあるでしょうが
「それ嫌味?新聞くらい読むだろう。何だ?報告ならさっさと言いなさい」と不快感を持たれることもありえます。
なぜなら、「お忙しいところ申し訳ありませんが」は、忙しい状態の相手を慮って使うクッション言葉。
明らかに相手が時間がありそうな時は
「部長、今お時間よろしいですか?」だけのほうが、余計な詮索をさせず、さらりとして好感を持たれます。
また、→この記事のように相手に衝撃を与えることではないのに、クッション言葉を不用意に使うと逆効果になるので気をつけましょう。
■尋ねる ■依頼する■断る・辞退する ■異論を唱える
など、必要な場面で適切に使おう。
不適切な場面で、不用意に使うと逆効果になることがあるので気をつけよう。
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■前田めぐる■
