「駅」の案内板で「お乗り換えできません」 | ほどよい敬語~「コミュニ敬語」でいこう

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プロのライターでも経営者でも間違えることがある敬語。相手を思いやるコミュニケーションツールとして「ほどよい敬語」を使いこなして「デキル人」になっちゃおう。

$ほどよい敬語の使い方~「コミュニ敬語」で行こう-ソーシャルメディア時代のことばの使いかた

先述の「ご乗車できません」と同様に

「お乗り換えできません」は、
このように↓ ↓よく見かける表現です。
ほどよい敬語の使い方~「コミュニ敬語」で行こう-駅の表示で見かけた敬語表現 ほどよい敬語の使い方~「コミュニ敬語」で行こう-駅の表示で見かけた敬語表現

「お(ご).....できる」というのは,謙譲語Iの形である
「お(ご)......する」の 可能形です。
謙譲語Iとは、自分の行為を低めて相手を高める場合に使います。
「お届けできる」「お答えできる」というような場合ですね。

この「お乗換」の主語は、駅側ではなく、お客様です。
つまり、謙譲語Iではなく、尊敬語が使われるべき。

尊敬語の可能形は「お(ご).....なれる」ですから
「お乗り換えになれません」が正しい言い方です。
「お乗り換えいただけません」も適切です。

また、「お乗り換えはできません」も問題のない表現です。
冒頭の言葉と似ていますが
よく見ていただくと「は」が入っています。
「乗り換え」と「できません」の間に、助詞の「は」が入っているので
「お(ご)~できる」の否定形とは見なされないのです。
それゆえ、「お乗り換えはできません」については問題がない言い方です。

× お乗り換えできません。
◯ お乗り換えになれません。
◯ お乗り換えいただけません。
◯ お乗り換えはできません。


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