「させていただきます」の頻出は箇条書きで解決 | ほどよい敬語~「コミュニ敬語」でいこう

ほどよい敬語~「コミュニ敬語」でいこう

プロのライターでも経営者でも間違えることがある敬語。相手を思いやるコミュニケーションツールとして「ほどよい敬語」を使いこなして「デキル人」になっちゃおう。

$ほどよい敬語の使い方~「コミュニ敬語」で行こう-ソーシャルメディア時代のことばの使いかた

以下の文例は、仕事の流れを説明する文章として
お読みください。
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まずはメールでお申し込みください。
詳しくご説明させていただきます。
その後ご依頼いただけるようなら
1週間後にお見積もりを提出させていただきます

お見積もりご検討後、ご依頼いただけた場合には
日程を調整し、最初のヒアリングにうかがわせていただきます。

スケジュールと内容の打ち合わせをさせていただきます。
この際に、急ぎのご希望についてご相談も応じさせていただきます。

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いくらていねいにとはいえ、
このように短い文章の中で何度も「させていただきます」が目に入れば
へりくだり過ぎている印象を与えます。

そもそも「させていただきます」は
相手の許可を得てその行為を行う場合に使う言葉。

こんな風にいちいち許可が必要ですか?
と言われそうです。

もちろん、書き手の気持ちは分かります。
せっかく来てくださった訪問者、
どんなに丁寧な言葉遣いを尽くしても
ここは去ってほしくない・・・

でも、読み手の心理としてはやはり
まわりくどい文章は読みたくないものです。

特に、打合せの流れを説明するような場合には
簡潔明瞭を心がけたいものです。

例えば以下のように箇条書きにするのも方法です。

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【メールでご相談】
 必要事項をご記入ください。
【ご回答】
 詳細にご回答いたします。
 有料のご相談についてもご説明いたします。
【お見積もり】
 ご依頼を検討される場合には、お見積もりを提出。
【ご依頼】
 日程調整後、初回のヒアリング。
【打合せ】
 スケジュールと内容の打ち合わせ。
 急ぎのご希望についても応相談。
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いかがですか?
段階を【ご相談】など【 】でくくることで
→ ステップが明らかになり、内容も把握しやすくなりました。
文頭を1文字落とすことで
→ 視覚的にも意味が入りやすくなっています。

業務の内容を説明する際
「させていただきます」をどうしてもたくさん使ってしまう時は
文章全体を箇条書きにできないか、
検討してみてはいかがでしょう。

特に、専門性を発揮するような仕事では、
すっきりした言い回しのほうがプロらしさも感じられ
かえって好感が持てるというものです。