その品格に反抗を 51話 感想


クロエの死(仮)から8ヶ月。

淡々と仕事をこなし、新たな王妃候補についても消極的ではなさそうなデミアン。

一見すると立ち直ったように見えるけれど…


『国王』の仮面を取り外し、夜一人になった彼は全く様子が違った。

音楽を聴いただけでもクロエとの日々がフラッシュバックして、動揺しまくるデミアン。

最愛の人を失った悲しみは、日が経てば経つほど実感として湧き上がってくるもの。

この時のデミアンは、押し殺してた感情が一気に爆発したかのように見えました。


大雨の中、裸足でクロエの墓に行って大声で語り続ける。

こんなデミアン最初の頃は想像も出来なかったなあ。

見てる方まで胸が締め付けられてしまう。

ただ、ここまでは良くありそうなシーンではあった。


しかしデミアンは想像以上に狂ってしまっていたんですね。

お墓の蓋を開けて、クロエ(仮)の首に付けられていたネックレスを強引に外すと、何で特別な時でもないのに付けてたんだ?これは本人じゃない!って

8ヶ月も経ってそんな考えに至るとは…


やってる行動はドン引きなのだけど、正直「デミアンよ!良くぞ気づいてくれた」って思っちゃいましたよね。

これで二人が再会する期待が持てる…!

こんなシーンまで見せてくれたんだから、期待して良いのよね?!


目標としていた国王という座にも付いて腑抜け気味になっていたデミアンに、これで大きな目標が出来たと。


次回以降の進展具合が楽しみ。

その前に、クロエがあれからどう過ごしてるのかが描写されるかな。



それまでのあらすじはこちら↓




悪役のエンディングは死のみ 158話 感想


盃の酒を飲んだあと吐血して倒れたペネロペ。

この回は、咄嗟に抱き止めたカリストの今にも泣きそうな表情がまず目に飛び込んで来ました。


いやこれ好感度80%台の人がする表情じゃないでしょ。

必死に医者を呼んで、助けようとするヴィンターに対しても最悪の状況をまず想像して威嚇して、いざ薬を飲ませようとなっても中々離そうとしない…

これが愛じゃなければ何が愛だと?

最愛の人を失ったらどうしようという、カリストの動揺が嫌でも伝わってくるコマの連続!


ヴィンターも狼狽したでしょうね。

まさかペネロペが頼んだ毒を自分で飲み込むなんて、状況が読み込めなくて。

ひとまず効いたみたいで良かったけれど、もしヴィンターが名乗り出なかったら隠しルートに進んでも助からなかったのでは?

今までも危機一髪のシーンは幾つかあったから、シナリオの強制力なのかな。


そしてデリックはやっぱり、しっかりイヴォンに洗脳されていたと。

ペネロペに対して少し天邪鬼な所もあったからか、洗脳によって言動がますますおかしくなっちゃってる。

本来は「真面目で頼れるお兄さん」なんだろうに…

本人の困惑ぶりを見てると少し気の毒になった。


でも公爵が洗脳されずにペネロペの味方になってくれたのは本当に良かった。

こんな良いお父さん、現実でもなかなかいないと思うな。愛が深い。


ただ今回のシーン、もう少し背景というか全体図みたいなのが分かるともう少し臨場感があったんじゃないかなと。

作画家さんの個性なのかな。

アップのシーンが多いから迫力はあるんだけど、周りの状況が分かりにくいと感じる時があるんですよね。

でもゲームの世界を意識している感じもするし、故意的にそういう作画にしているのかなとも思う。




前後のあらすじはこちら↓