もう11月で年末が近づいてきましたね。
急に寒くなってきました。
カゼの季節ももうすぐです。
というわけで、
風邪を引く前に、風邪に対する知識をつけてしっかり風邪対策しましょう!(^^
<風邪をひくっていったいどんな状態なの?>
それは、風邪ウイルスに感染した状態です!
実はこの風邪ウイルス種類だけでもざっと20種類以上もいます!
代表的なものでは、
インフルエンザウイルス
アデノウイルス
ライノウイルス
エコーウイスル
コクサッキーウイルス
RSウイルス
コロナウイルス
などなど。とってもいっぱいいます。
そしてこれらウイルスはさらにそれぞれの兄弟を持ちさらに細かくいろいろと分類されてます。
たとえば、インフルエンザA型、B型など!
これらの様々なウイルスが人の体にいろいろと攻撃をしかけていきます。
でも、ウイルスの気持ちになってみると、実は人を困らせようとしているわけじゃなくて自分の居心地のいい環境を探しているだけなのです。
実はこのウイルスはなんと自分を増殖されるための蛋白質合成装置を持っていないのです。
なので、ウイルス自体が増殖するには人の細胞に入り込み、その蛋白合成能力をひとからお借りして、自分のウイルスを増やすためのたんぱく質を感染した細胞に作らせることで自分が増殖していくのです。
これまた、不思議な生き物ですね!自分を増やす遺伝因子を持っていても、タンパク質合成能力が無いから、他人の細胞に感染して、そこで勝手に自分のたんぱく質を作らせて増えていくしかないのです。
こういったウイルス自体が気持ちよく自己増殖できるように人の細胞に感染すのです。
でも、これは人にとっては困ったものです!
(ちなみに、この性質をうまく使った遺伝子治療があります。
実は人の体の中で作らせたいたんぱく質の暗号をウイスルに組み込みそのウイルスを人に感染させることで、なんとその人の細胞の中で目的のたんぱく質が作れるのです。
これをインスリンの作れない特殊な糖尿病の患者さんに応用して自分でインスリンが再び作れるようになると素晴らしいですね。
でも、今はまだ実現していませんが。(^^;) )
ここで、このウイルスの感染状態をなんとかするために、人の自己免疫力の登場です。どうやってウイルスと戦うか?!
それは入ってきたウイルスに対して自分じゃないと判断して攻撃を始めるのです。さらに、人の細胞内に入りすでに増殖し始めたウイルスも、人は自分の細胞の異常をたちまち感知してその感染してしまった自分の細胞をたちまちウイルスごと壊しにかかります。
これで、ウイルスを排除できるのですが、、、、、
これって、自分にとっては結構つらいことです。肉を切らせて骨を絶つというか、、、
この免疫反応が、もし自分の、のどでおきたらたちまちのどの粘膜細胞は壊され、のどが痛くなってしまいます。
全身でおきれば、熱も出るし、これが、脳の中で起きるとウイルス性脳炎になって脳細胞がどんどん壊されてしまいます。
こんなとき、我々はどんな治療をするのか?
1、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの軽い症状のとき
こんなときは対症療法です。
これらの症状は鼻の中の粘膜細胞にウイルスが侵入することで、そのウイルスを排除するために反応が起きすぎている状態なので、その反応を弱める、軽い抗炎症剤などが含まれている総合感冒薬を投与します。
2、下痢、吐き気がひどいとき
これは、ウイルスがのどを通過し胃や、小腸、大腸の細胞に感染してしまい、そこで自分の免疫とウイルスが戦っているときに起きる症状です。
こんな時も、やはり、対症療法で症状に対してそれをやわらげる薬を出します。
吐き気がひどいときは、胃粘膜や、神経に作用する吐き気止め、
下痢がひどいときは整腸剤を出します。
(ただし、よっぽどのことが無い限り下痢止めは余り出しません。
下痢を完全にとめてしまうとせっかく下痢とともにウイルスを外に出そうとしていた生体防御反応邪魔して
しまいかねないからです。)
3.ウイルス性脳炎、ウイルス性髄膜炎、ウイルス性心筋炎(非常に重いとき)
あまりに反応が重篤で、発熱もひどく、意識ももうろうとしてきて、命が危なくなってしまったときは一旦、 強力な自己免疫の抑制をかけます。
具体的にはステロイドなどを使用します。
何でそんなことをするかというと、脳や心筋などの重要な臓器では自分の細胞がウイルスを排除するためにあまり壊されすぎては立ち直る余地も無く非常に困ることがあります。
こんなときは、その激しい炎症反応を免疫を抑制することで一旦ストップします。
もちろんこれはウイルスにとっては願っても無いチャンスですが、こっちとしても
これ以上重要な臓器の細胞を壊して失うわけにはいきません。
それでも、完全に免疫をとめるわけではないので自分の免疫はゆくっりとウイルスを攻撃し続けてくれます。
その間、栄養を取り、点滴をして、安静にして、できる限りストレスを軽減して体力を温存します。
ここまでで、不思議に思った方もいるでしょう。
何で、直接ウイルスを攻撃する薬の話をしないのか?
なぜなら、それは非常に限られたウイルス対してしか抗ウイルス薬が開発されて無いからなのです。
限られた抗ウイルス薬のなかで実際にあるのは、
インフルエンザウイルス、ペルペスウイルスなどのみです。
(上記名上げたもの以外の病気ではエイズウイルスや、サイトメガロウイルスに効くものもあります。)
普通の風邪にはほとんどといって良いほど、抗ウイルス薬はありません。
なので、風邪の治療はインフルエンザ以外ではほぼ対症療法にならざるをえないのです。。。
ところでこのインフルエンザウイルスは何故冬に大暴れするのでしょうか?
実は今まで紹介してきたウイルスはすべて一年中季節を問わずそこらじゅうにいます。
ただし、冬になるとウイルスに有利な条件がそろってくるのです。
気温が下がってきて、湿度も落ちて乾燥してくるとウイルスは長時間空中に漂っていられ、また、寒くて乾燥すると人の防御の要である鼻粘膜は血流が落ち、粘膜を洗う自浄作用が落ちて感染しやすくなります。
そうです!それなら、<予防>はこの逆をすればいいのです!!
月並みですが、
うがい、マスク、保温、加湿、手洗い、人混みを避ける、栄養&水分の補給、十分な睡眠
そして何よりも大切事は、自分を大切にし、自分を楽しませ、体調をよくする事です。
そして、できるだけ、自分の気分もよくすること!
そうすれば、免疫力も増すし、周りの人にもやさしくできる余裕もできるし。
これらが、風邪の全貌です。
ウイルスという不思議な物体は細菌とまったく異なり、寄生する細胞がないと自分の遺伝子を増幅することもできません。
こんな不思議な生物?の感染症が、風邪なのです。
さあ、これからもウイルスに負けずにがんばりましょう!(^^)
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