Designな日々 -9ページ目

アタリ

デザイン用語。


本物ではないが参考のために入れる文字や画像。

文章はライターさんが書くまで本物はこないし、写真はカメラマンが撮影するまで手に入らない。

かといってそれを待ってから作業をしてたんじゃ間にあわないので仮にいれておいて全体のデザイン

バランスを確認する。


例:「アタリで画像いれといて」

  「アタリで文字を入れておいて」


ちなみにアタリ文字のときには文字を反転させてボリュームだけを見ることが多い。


たまーにアタリのまま印刷しちゃったりしてエライことになってるものを見かける。


昔ゲームソフトのパッケ裏全部あたりだったのを見たことがある。

通常そのゲームの説明とかが書かれるところのテキスト全部

「この文章はアタリです。」になってたのを発見しました。

(画像もいくつか張られてたけど全部同じだったし。)


アレやった人多分クビになってるんだろうなぁ。




バージョン

結構うっとおしい問題。

それがアプリケーションのバージョン。


DTPはデータを最新のバージョンでつくったとしても印刷工程で印刷屋にデータを

渡すわけですが、最新バージョンというのはバグフィックスが出来ておらず

印刷機も対応しきれないことが多いので古いバージョンでも不都合はないです。

が、自営を目指す人が口々にいうWEBは最新バージョンを要求されることも多いです。

(まぁ、WEB屋はアプリ以外にはそんなに機材投資をしなくてもすむからではありますが。)


ここでお互いにバージョンがあっていないとデータのやり取りごとにいちいちどちらかが、

ダウンコンバートをする必要が出てくるのですが、やはり仕事を引き受ける側が古いバージョンというのは

少々ツライ思いをすることになります。

その人の信用性にも響いてきますので新しいバージョンがでたら「すぐ」とはいいませんが、

せめて半年以内にはなんとかしたいものです。


ちなみにイラストレータ、フォトショップはCS2

マクロメディア系(ドリームウィーバー、ファイアーワークス、フラッシュ)はstudio8

が最新のようです。(2006年3月末日時点)


CG屋は多少バージョンが古くても、納めるのはたいてい非圧縮の画像のみであることが多いので

問題はないですが、新しいバージョンのほうがレンダリングエンジンの高速化をされているようですので

余裕があればバージョンアップをした方が良いですね。

(ハイエンドの3Dアプリは大体50万から100万くらい)


というわけでアプリ自体の投資金額はそれを動かすハードウェアが多少古くなっても困らない、

WEB屋が一番楽といえば楽。


それでも年100万は必要ですが。


キンアカ

なにやら恥ずかしそうな単語ですが印刷業界における標準語。

いわゆるCMYKのM100%、Y100%の混色で出来る色のこと。


昔大学の頃、女の子にキンアカ、キンアカと連発してたらその女の子は顔が真っ赤になっていました。

なにやら誤解をしてたようです。


いいとこのお嬢さんだったからなぁ。

ちなみに美大にはお金持ちのお嬢さんがわりと多い。

おんなじくらい貧乏人も多いけど。


一週間パンの耳しか食べてない奴とか、ザラにいますから。

ファインアート系はお金がかかるしなぁ。


だいわり

別に航空券の特別割引のことではありません。


DTPのデザイン作業において項モノを制作するときに必ず必要となってくる

各ページの詳細が記述された表のことです。


雑誌やパンフレットの類は多人数の人間が制作にかかわるため、何処のページが

どれだけ進んでいるのかを示す進行表の役割も兼ねることが多いようです。

また、それぞれに配置される写真の数から各々の面積を割り出したり

おおよその収まる文字数がわかりますのでそれを元に編集の方が文字を書くわけです。

1ページや2ページならともかく5ページ以上になると台割をつくらないと、

自分でわけがわからなくなる可能性大なのでご注意を。


私は忙しさにかまけて台割を作らずに、何回か仕事をこかした事があります。

他人はともかく自分の進行管理能力はかなり低い事を思い知りました、トホホ。


進行管理も大事ですがデータ管理も大切。

制作日付と何回目の更新なのかをちゃんと書くことをオススメします。

毎回、上書き保存をしていてデータがぶっこわれて地獄を見た人を何人も見ています。

また、上書きすると作業経緯がわからなくなり、ギャラ交渉の時の証拠がなくなります。

このへんもまぁプロなら当たり前ですが学校ではなかなか教えないことですね。

似て非なるもの

似て非なるもの。

「修正」と「変更」。

前者はお客の言うとおりにこちら側が制作していない場合、つまりはミス。

後者は初期段階とはまったく違うものを作る場合である。


前者は素直にごめんなさいするしかないのだけれど、

なんせお客はズブの素人の為先の見通しが立たないまま「こうしたい」、

「ああしたい」を言うので最終的に辻褄が合わなくなるのだ。


結果仕事を引き受けるにあたり聞いていた話と大きく食い違うことになり、

製作コストがかさんでゆく。


修正はともかく変更というと一般的には追加で報酬が発生することを意味する為、

代理店やお客は意地でも「修正」で貫き通そうとする。


かくして「修正」と「変更」という言葉の水面下で、

お金が発生するか、しないかの精神的な駆け引きが繰り広げられている。


ぜってぇ、金とってやる!


と思うことが大事。

気後れる奴は飢え死にするのがこの世界なのだ。


教訓:ちょっとお金にきたないぐらいでちょうどいい。


グロスでよろしく

グロスというのはあれとこれの仕事まとめて幾ら、というときに使います。

一連の仕事に何時間費やそうが基本的には同額。


つまり、手早く終わらせればかなりのプラスだが、時間がかかればかかるほどマイナス。

それがグロス単価。


実際には作業時間が膨大になりそうな客相手に代理店などが赤字を食わない為の

便利な方便と化している。

一部上場の企業ほど納品してナンボ的な金銭感覚をしており、途中経過で紆余曲折があろうが

実質2回分以上の制作コストがかかろうとも1回分しか払わないのが通例である。


じゃあ、その赤を誰が負担するのかといえば、末端の制作会社だったりするんですねぇ。


ちなみに私はグロスでといわれた仕事で早く終わったためしがないので、

そのキーワードがでた途端、胡散臭いなぁと思ったりします。

自営で生き抜く

というわけで、何度もくり返し書いてきているのだが、

つくづく実感していることなのでまた書いちゃいます。


一人で会社組織に頼らず仕事をするメリットはたくさんある。

朝早くに通勤しなくていいし、時間に縛られる必要もなくなる。

いやな人間とは仕事をしなくていいので精神的にはずいぶんと楽になる。

また必要な金額だけ働けばいいので、一つの仕事が終わっても自動的に

次の仕事へと回されることはなくなる。


だが、言い換えればそれは全ての責任を自分がもつということであり、相当の覚悟が必要。


社長であり、営業であり、経理であり、デザイナーでもある。

これは相当に自制心を要求される。

私も会社員デザイナーであったときは、「あー今月は仕事はすくないなぁ」と気楽に構えていたものだが、

実際一人で仕事を回すとなるとそうもいかないのだ。


※ちなみにコミュニケーション不全になりやすいです。

 一週間以上部屋にこもって仕事だけ、しかも会話したのはコンビニの店員さんだったりした事もある。


自営をするということ

大学の卒業後もともとは自営でデザイナーをやっていた。

だが、個人での屋号しか持たない為、大口の取引はもちろん、

ちゃんとした会社(支払いが遅れたりしない会社)との取引が発生するにはきちんとした

法人格が必要だったのです。


自営でやっていると、つきあいのある会社との様々なしがらみから逃れることはできず、

(深夜の呼び出しや理不尽な値引き交渉など)

また労働対価を考えると割りにあわないし、搾取される側でいるのは限界に近かった。

(大きな声ではいえませんが、親に借金して続けてましたしね。)


そのせいで法人化という甘い誘惑に負け会社をつくり、貴重な2年間を棒にふってしまったわけだが、

結局のところ、新たに搾取される仕組みを作ったに過ぎなかったのです。


設立したメンバーの大半が顧客がかぶっていた為、いわば身内同士の食い合いになり、

また、当然ながら会社として運営する以上能力の低い者(つまりは稼ぎの少ない者)の面倒まで

みなくてはならなくなり、より生活が厳しくなりました。


そんなこんなで私の辞める寸前の給料は月13万ぐらい。

当時は8万ぐらいの家賃のところに住んでいたので、東京で生きていくにはどう考えても赤字。

しかも、しょっちゅう給料遅配が起きるため、ここでも親に借金をしながらの運営だった。

大学を卒業して3年ほどたっていたのでそれだけでも今考えれば親には申し訳なかったと思う。


会社のメンバー全員が通常業務(デザイン)に忙殺されすぎて、長期的な経営の視野など

考えもつかなかった、まぁその時点でかなり致命的ではあったのだけど。


ただ、言い訳をするとそういうのは社長が責任を持つことであり、内部的にも対外的にも

「私が社長です」と偉そうな顔をしていた彼の無責任さが思い出される。

(彼のすることといえば昼過ぎに来て眠いだのだるいだの愚痴を言い、自分の趣味である車や

バイクのホームページを見てるだけの典型的なアホ社長のそれであった。)


まあ、メンバーの全員がデザイナー畑の出身であり、会社の経営とか運営とはかけはなれた

人材しかいなかった為、うまくいくはずもなかったのだろうと思います。


第一、営業がいないって致命的だよね。

仕事をだれが取ってくるんだって話なんですよ。


個人事務所のやり方で会社がうまく立ち行くはずもなし。


たんか2

今回は啖呵のほう。


「気に入らなけりゃー別にいいよ、他の人に頼みなよ!」

って一回でいいから言ってみたい。


私がデザイナー云々ではなくて。

担当者が右往左往したあげく、レイアウト変えたり色を変えたり元に戻したり。

そんなことを続けると作業効率がどんどん下がるし、モチベーションもね。

担当者が頼りないせいで徹夜とかを強要されると流石に人として「なんかおかしい」

と思ったりしなくもない。

私はまだ一度も仕事を放り出して帰ってきたことはないけれど。


以前働いていた会社にとても気の短い方がいた。

その人は4ヶ月ほどしか在籍していなかったが、客のあまりの阿呆加減に切れて

「てめえ何度同じ作業やらすんじゃ、ボケェ!」とのたまった挙句、

会社から去っていったつわものである。

それだけ聞くと人間性に問題があるのはこの人のような気もするけど。


なんせ隣でお客の阿呆行動にいちいち付き合った挙句、

労働時間が一月で450時間を越えてしまったのを見ていたので、

「そりゃー切れるよなぁ」と妙に納得していた。

とはいえ、仕事先で喧嘩をしてきたので社長はその尻拭いに追われることになり周りに愚痴ってはいたが、

そうなるまでに何度も報告は言っていたし、アルバイトを下につけてあげる程度の事はできたであろうに

無策のまま放置していたつけが回ってきただけなので誰も相手にはしなかった。


後に風のうわさで聞くところによれば、相変わらず阿呆な客相手には喧嘩をしているそうである。

まぁ、そんだけ喧嘩して関係性がこじれても、仕事はちゃんとくるんだから凄い。

そういや、凡人の私と違ってデザインセンスはあふれてたっけ。

たんか

本日はデザイン業務の大体の仕事の単価を書こうかと。


印刷物 A3サイズ カラー 4C 1p分で大体20000円から12000円。

表紙やデザインされてないとまずいページははちょっと高くなるし、

同じデザインレイアウトを流用できるページならかなり安くなる。


ロゴ 提案4点ぐらい 50000円から15000円ぐらいまで。

結構金額にばらつきがあります。

これはお客さんが納得するまで作業を続けなくてはならない為、

伸びれば伸びるほど高くなっていくわけですね。


展示会用壁面グラフィツクデザイン これはちょっと特殊で面積とかではな納期まで

何日作業が発生するかで大きくかわりますが大体300000円~600000円ぐらいまで。

高いと思うかもしれませんが納品までは基本的に24時間対応、休日関係なし。

納品一週間前からはほぼ連日徹夜になります。


WEBでいうとFLASHのオーサリングが50000円から1500000円ぐらい。

いわゆるホームページ(htmlコーディング)はダンピング合戦がはげしく

デザイン費こみで1pあたり1500円~3000円ぐらい。


展示会などの映像映像

基本は秒単価

5分もの一本あたりで300000円から500000円くらい。

これも高そうに思えるけど専門機材やアプリケーションがないと制作できないため。


3Dパース

コンペ用で1点 25000円から100000円くらい。

金額に応じてクオリティはかなり変わる。

品質を上げようとすればするほど計算時間がながくなるから。


ちなみにこれは私は周りの相場金額で、お客の修正頻度にもよって変わりますが、

なかなかこれ以上の金額を取るのはちょっとしんどい。

一歩群をぬいたクオリティがだせればべつだけど。


ちなみにグラフィックデザイン協会なるものが目安の値段表を提示してますが、

一般的にこの金額は相場の5~10倍ぐらいなので見積もった時点で仕事がよそに

いっちゃうかな。


どうでしょう?

デザインの学校に通った程度の人がいきなり月々の生活費および自営での運営費

ぷらす前回かいた経費(年100万くらい)かせげると思います?

最低年収が350万くらいだとして経費で年やっぱり250万くらいかかるかな。

350+250+100=700万割る12で月にだいたい60万くらい。

一日あたり2万以上稼がないとだめですね。


ちなみに月のうち30日も制作なんてしてられません。

次の仕事の営業や、今現在やってる仕事の打ち合わせなどで時間はどんどん減っていきますよ。