やりすぎ
前にも書きましたがデザイナー=オシャレというイメージを一般の方はもっておられるようで、
自分がデザイナーであることを名乗るとたいていびっくりします。(失礼な!)
たしかに私は地味な格好はしてるけどさ。
まぁ、オシャレさんなデザイナーも確かにいるにはいるんですけどね。
人間の頑張れる総量って決まってると思うんですよね。
で、オシャレに比重を置く人はそこにも力をいれるわけで。
当然、作るものはそのあおりをうけてどこか力が抜けちゃうんじゃないかと思います。
そんな余力があるのなら、私は制作に力を注ぎ込みたいわけですよ。
「私は、両方がんばってる!」って人もいるとは思いますが、
それは精神論ですよね。
もちろん、お客さんと会うときやプレゼンの時には常識的な格好はしますが、
着飾ったりとかいうのはデザイナーには不要なんではないかと。
デザイナーとしては制作物で評価されたいのであって、
表面上の格好なんかで評価されてうれしいのか?と思ったりもします。
実は私は一度起業していた時があって(私はヒラでしたけど)そのときの社長は
見かけばかりを気にするチッサイ男でした。
着飾る前にそんな時間があったら制作物のクオリティーを上げるか仮眠を取ったほうが
良いのではないかということで何度も喧嘩になりました。
その人いわく「一流のデザイナーは、自分の見せ方も一流なんだ」と豪語してましたけど。
でも、ねぇ。
それ、お金で買ったんじゃん。
お金さえもってりゃ同じこと他人にもできるんじゃん。
アンタのしたことはそれを選んだだけ、しかもわかりやすいブランド物を!
ちなみに、その社長は社員にはらう給料を削ってまで自分を着飾る事に執着してました。
「今月お金ないんで給料削るね」と説明したあとに(もちろん給料を振り込んだあとに!)
何十万もするバックや服を見せびらかす馬鹿でした。
追記:
アノネ、アンタ自分の事を一流一流って言ってたけど
自分の人間性ちっともデザインできてねーから。
王様の耳はロバの耳っていう童話知ってますか、アンタ?
わかんないなら説明してやるぞ!コノヤロウ!
ロゴの制作
あまり人の不出来な部分をあげても意味はないので普段の私の制作パターンとかを
書いてみようと思います。
結構オーダーがあるのがロゴの制作。
単価は友達価格の5000円から10万くらいまで。
本来、お友達だろうがなんだろうがキッチリお金はいただくのが私のポリシーですが(笑)
(他の仕事でムリをいってお願いしてたりすると結局自分のところに安めの仕事がまわってきます。)
まずは紙の上で鉛筆でグリグリとラフを描きます。
最終納品はデータなんですが私の場合なぜか紙の上でやんないとダメのようです。
(モニター上でアプリケーションを使ってやっていてもなんかデジタルにひきずられるというか、
「思考が羽ばたかない」感じ。)
下書きに使う紙もいいやつじゃなくてその辺の文房具屋に売ってるノートで。
貧乏くさい罫線とかがなぜかいい味を醸し出します。
適度に下書きを続けているともう、自分の描いたものが良いのか悪いのか
わからなくなってきたら作業をストップ、一日寝かせます。
※この時点でラフは100点ぐらいです。
翌日ぐらいに下書きを見直すと書いてるときには
あんなに良いと思ったものが意外とダメだったり、
あんまりよくないなぁと思っていたものが逆によかったり。
そのなかから5点ほどチョイスしてスキャナーで取り込み。
それを下絵にイラストレーターでトレースしてできあがり。
下絵は鉛筆で書いている為モノクロなんですが、
このトレース作業の時点で色も決定してしまいます。
(というか、下絵を描いている段階で色は決まってることが多いです。)
以上ロゴ制作でした。
実作業は6時間ぐらいですが考えてる時間がかなり長いので、
コスト的には微妙です。(笑)
単純なレイアウト作業よりは脳に刺激が多いので作業的にはつらくはないかな。
あと、制作をお願いしておいてギャラをはらわない人たちへ!
これ見てたらちゃんと払ってください!(怒)
印刷、ホームページなどでギャラを払わないまま使用してると犯罪ですよ!
ちゃんと自分の作ったものは追跡してるんだからバレてます!
こっちも商売なんだから!(怒)
締め切りと自己管理
私が専門学校で教えていて一番マズイなぁ、と思うのは締め切りを守れない事。
これはもうフォローのしようがありません。
実際の現場では発注から納品までの間に中間チェックがかなり入ります。
仕事を頼む側も納品日に「出来てませんでした」なんてことは避けたいので、
リスクヘッジという意味でも中間でのチェックは必ずはさみます。
そんなわけで学校でも現場方式でやっていたわけですが、
中間チェックを行っても30人中5人くらいしか見せてもらえません。
まぁ、最終的にできればいいんですが、
これまた納品日になっても未完成の人が多数…
いうまでもないことですが完成していない限り納品にはなりません。
(たとえ完成度が90%でも同じことです。)
納品ができなければ会社勤めなら会社の信用を、
個人でやっているのなら自分自身の信用を落とすことになります。
(そういった事をやってしまった場合、仕事が二度と回ってこないのはいうまでもありません。)
そんなわけで途中からは納期の2日前ぐらいに強引にチェックを行うようにはしましたが、
「うざい」だの「いちいち文句つけるな」だのと生徒さんからの批判が続出。
挙句の果てには「今頃言っても直るわけがない」と開き直る人もいました。
(今まで見せてくれなかったのはその人の責任なんですけどね。)
自分のデザイン力を信じて作業を行っていただくのはいいんですが、
せめて修正が入ったときの状況を逆算してスケジュールを組まないと身動きがとれなくなります。
(自分が万全の体制で臨んでいたとしてもクライアントの都合で納期短縮なんて事も…)
デザイナー(特にフリー)の方は自己管理能力をかなり高いレベルで要求されます。
それが出来ないうちはSOHOでデザイナーとしての活躍なんて夢にも思わないことです
お金は大事だよ?
以前勤めていた学校では、生徒さんが無事入学してから6ヶ月後に卒業が訪れます。
そもそも学校に入学する理由は技術を身につけて就職するためなのですが、
卒業シーズンになっても大半が就職がきまっていないという悲惨な状況。
講師側としてはせめて6割は就職してほしいというのが本音です。
(次期の講師の契約にもからみますし。)
しかし、求人が少ないのかといえばそうでもないんですね。
要は、給料の多寡がネックのようです。
まぁ、確かに25を過ぎれば様々に維持しなくちゃいけないものが出てくるんでしょうけど。
ただ、自覚しておいてほしいのは「学校を出ても実績はゼロに等しい」ということです。
実績がなく、かつ実力がわかるような作品集を面接の時点でもってこない人なんか、
まず採用されません。やる気だけではどうにもならない世界があるわけです。
(面接に来てる時点でやる気がない人なんてほとんどいませんし。)
実績のない人がいきなり月に25万は欲しいといってもまずとおりません。
それまではまったく別の業種で月30万以上を稼いでいたとしても、
転職すれば経験はゼロにもどります。
それが現実なんですね。
どうも状況を生徒さんに聞くにつれデザイナーというのは、
・朝早くに出社しなくてもいい。
・パソコンでカチャカチャやってるだけで一日がおわるとても楽な仕事。
・残業はほとんどなし。
・会社がオシャレでキレイ
・なおかつ給料は高給
(なぜなら特殊技能をもっているから。)
なんてイメージをもってるみたいです。
残念ながら全部ハズレ。
ましてや未経験者で年収400万なんて絶対ムリです。
ご自身の年齢がいくつであろうが評価する側にとってはペーペーの新人でしか
ないことをお忘れなく。
デザインの能力
元ウチの学校に来られる方が勘違いをする点は、
アプリケーションがつかえる=デザイナー
と思ってらっしゃる点です。
私の友人も何人か専門学校の講師をしていますがどこも似たような感じらしいのです。
確かに一昔前は(私が学生の頃は)イラストレーター、フォトショップが使えるだけで、
デザイナーとして就職できる時代でした。
ですが、現状では「使えて当たり前」です。
実際、アプリケーションを使いこなすだけでは即戦力としてはつかえません。
むしろ、多少使えなくても問題ないくらいです。
(機能上アプリケーションにのっかっているものは誰にでも同じことができるのですから。)
それよりも、その人の個性が大事なんですね。
あなたがクライアントに対してどういう提案ができるのか。
与えられた命題に対してどういう経路で答えを導きだしたのか。
いわば提案力が問われるのです。
アプリケーションの使いこなしなんてのは、
最終的な成果物をアウトプットするための手段にすぎません。
では、その提案力はどうやったら身につくのか?
これは、国語や算数のように絶対唯一の正解があるわけではないので、
実体験として少しずつ身につけるしかないのです。
(その昔、生徒さんから「デザインを教えてほしい」と要望がありましたが、
これは一朝一夕に教えれるものでもないし、私自身も誰かから教えてもらった
記憶もありません。)
いろんなものを見て自分の感性の引き出しを増やすこと。
これが答えといえば答えかもしれません。
日々いろんなものを見てそれの裏にある制作者の意図を考えてみる。
地道なトレーニングのくり返しでもあるのです。
将来的に自宅で起業をめざす方たちへ
えー、フリーでデザイナーをやっているcomeです。
すでに名前だけで回りにはバレそうでなんですけどそれはおいといて。
書こうと思ったきっかけは専門学校の非常勤講師を一時期やってたことがありまして、
そこに来られたかたの多くが主婦で将来的に起業したいとおっしゃるわけですよ。
そこまで言うからには相当の覚悟があってきていらっしゃるんでしょうけど、
デザインの仕事ってのは基本的にはつくって「はい終わり」ではないんですね。
(勿論、デザインやってる方はご存知だとは思いますが。)
請け負った金額とお客様との関係にもよりますけど、
作って修正して、作って修正してのくり返しです。
どうにも学校にこられたかたはそこの点が納得できないようで。
泣いたり、すねたり、シカトされたり、主任に言いつけられたり。
でもね、実際の現場ではもっとキツイ事をお客さんに言われたり、
それ以降音沙汰もなく入金もないなんて事もあります。
なんせ個人対企業では圧倒的に企業側が強いものなんです。
片手間でお金をかせげるわけではないんですね。
(もちろん責任感が強くて、ヘタなダメ男よりはよほど仕事の出来る女性も多数おられますが。)
それでも学校では半年ごとに生徒は入れ替わり、希望をもった方が入校してこられます。
今は事情があって講師をやめちゃったけど、
そういうこと(将来的にSOHOでやって行きたい)を考えてる人にとって助けになればいいなぁ、
とか考えて書かせていただいております。
(まぁ、自分の普段のストレス発散だったりもしますけど。)