こんにちは
心理カウンセラーの吉田亮介です。
前回、前々回と「十字架を背負って生きる人」ということでお話しました。
あなたが、まさしくそうであるとすれば、「こんな私は幸せになってはいけない・・・。」という風に考えていますよね。
では、そんなあなたが、「十字架(罪悪感)」を降ろすにはどうしたらいいのでしょうか?
今日は、そのひとつの答えについてお話したいと思います。
その前に、こうすれば必ず解決します!というような魔法の方法はないということはお伝えしておきます。
その人の置かれた環境や状況、正確、ビリーフ(無意識の思い込み)が何かによっても当然対応方法は変わってくるからです。
カウンセラーは、これらの情報を読み取ってその場その場でベストと思える対応法をしていきます。
とはいえ、セオリーや個人的経験から効果的な手法というのはやはり存在します。
「十字架(罪悪感)」を降ろす場合には、どうするのか?
まず、僕が一番最初にするのは、被害者の立場に立ってもらうということです。
前回、前々回と、被害者というのが友人でしたね。
自分の運転する車の不運な事故で友人を亡くすことになってしまったあなたが「私だけが生き残って幸せになるわけにはいかない・・・。」
こんな風に十字架を背負っているとすれば、先ず最初に僕がやるのは友人の立場に立ってもらうことです。
友人のイスを用意して友人のイスに座ってもらいます。
そうして、友人になってもらいます。
※友人になるってどういうこと!?と思った方は先にコチラをお読み下さい。
そして、カウンセラーである僕は、友人に(半分くらい)なりきったあなたにこんな質問をします。
目の前に、「事故であなたを死なせてしまったのは自分の責任だ!こんな私に幸せになる資格はない・・・。」とうなだれている友人がいます。
この友人をみてどう思いますか?
そうすると、どういう答えが返ってくるか?
それはもちろん、絶対こうですとは言えませんが、十中八九こんなような答えが返って来ます。
「あれは不運な事故だったし、あなたの責任じゃないから。これは私の運命だったんだから、それ以上自分を責めないで!もう、そんなことはやめてあなたの人生を生きて幸せになって!」
そんなにお手本みたいな答えが返ってくるの?
という疑問もあるかと思いますがたいていの場合で似たような答えになると思います。
あなたが逆に友人の立場だったら何と言うでしょうか?
それはなぜでしょうか?
その中にひとつの答えがあると思います。
結局、この場合、友人を死なせてしまったあなたは視野が狭くなっているのです。
ですので、被害者をはじめ、色々な視点でこの出来事をみることで様々な気付きが得られます。
ですので、こんなに理想通りの答えが出て来ないとしても解決の道はあるのです。
それでも、「十字架を背負っているのは正しい」という揺るぎない信念が出て来たらどうするか?
それほど揺るぎなく十字架を背負っている方はカウンセリングに来ないでしょう。
そういう生き方をするという意志を強くもっていて揺るぎないならそんな生き方を僕は尊重します。
カウンセラーは、悩み解決の支援はしますが、勝手にこうするべき!というような意見の押し付けはしません。その人の生き方、意志を最大限に尊重します。
「もう、こんな生き方はやめにしたい!けれど・・・やめられない。」
そんな方が、悩みを解消して新しい生き方をするのを支援します。
話を戻しますが、カウンセリングに来るということは心のどこかでは「降ろしたい」「降ろしてもいいのではないか?」と思っているはずなのです。
そして、本人が「降ろしたい」と明確に希望されるなら、必ずそのための方法はあると信じてカウンセリングをしています。
最後までお読み頂きましてありがとうございます。
心理カウンセラー吉田亮介