こんにちは
心理カウンセラーの吉田亮介です。
ストレス発散・解消法についてお話しています。
前回は「悲しみ」の発散・解消について
お話しました。
今回は「不安」「恐怖」についてです。
「不安」「恐怖」というのは
特徴があります。
どちらも現実ではなくこれから起こるかもしれない
ことを恐れていることがほとんどです。
もちろん、目の前にライオンがいる場合や
今まさに銃をつきつけられてる場合は別です。
(厳密に言えば殺されるかもしれないという未来
への不安ですが、それはかなり現実的なことなので
この場合はむしろ怖がる方がいいでしょう)
問題は、起こるかどうかもわからないことに恐れ
おののいている場合です。
それが、仕事で大きなミスをして明日、公の場で
謝罪し、改善策を話さなければならないという
場合などは、大分具体性はあります。
しかし、いずれにしても、こうなったらどうしよう
とか、もしもこうなったらどうなるんだろう・・・。
と言った近いか遠いかは別としても未来への不安です。
これに対する対処法もいくつかあります。
いくつもあります。
というべきかもしれません。
ですが、未来への不安への対処法は次回以降
書くとして、ここでは先ずストレス発散法
として書きます。
「不安」「恐怖」を感じた場合には
以下3つの方法があります。
1,自分で感じる
2,家族、恋人、友人にハグしてもらって感じる
3,家族、恋人、友人に話して聞いてもらう
先ず、誰でもどこでも出来る1の方法からお話しましょう。
人間の恐怖というのは実は恐怖から目をそらそうと
すれば するほど増加・増大するという傾向があります。
ですから、「増加」させずに「消化」するには、それを
正面から感じればいいのです。
やり方を説明します。
まず「不安」「恐怖」を身体のどこに
感じるのかを特定します。
例えば、「みぞおち」の辺りに感じたとします。
そうしたらその「みぞおち」の辺りに意識を集中して
その感覚を感じます。
呼吸を止めないようにします。
それから、身体は緊張していると思いますので少し
緩めるようにしてください。
そうやって「みぞおち」の辺りを感じていると
一時的には返って「不安」などの不快な感覚が
増大するかもしれませんが、それでも逃げずに
しっかり感じていれば徐々に減少していくと
想います。
感情は感じればあるがままに展開して
消えていくのです。
それをせき止めてしまうと余計に
苦しくなるのです。
ですので、先ずは10分程度でもいいので
「よし、不安から逃げずに真正面から感じるぞ!」
と決意して感じてみてください。
少しキツイかもしれませんが、しっかり感じていれば
なくなっていくはずです。
次の方法は、
2,家族、恋人、友人にハグしてもらって感じる
です。
基本的なやり方は1と同じです。
ただ、その際に家族や恋人、友人などにハグして
もらって 保護してもらって感じます。
ひとりだとなかなか不安のただなかにいるのが
苦しい場合 でも、これなら感じやすくなると想います。
ですので、出来る方はお願いしてみてください。
最後に
3,家族、恋人、友人に話して聞いてもらう
の方法です。
これは王道ですね。
僕のようなカウンセラーもこれはもちろん
やっています。
僕の場合、話を聴くだけでなく、積極的な
問題解決型のカウンセリングをやっています。
(それをセラピーと呼んでいます。)
ですが、もちろん、一番ベースにあるのは
「聴く」ということです。
人に話すというのはかなりの感情処理
効果があるのです。
ですから、しっかり受け入れて聞いてくれる人
がいるなら先ずは話すというのも極めて有効な
手段なのです。
だから、いつでも話をしっかり聞いてくれる人が
そばにいる人はストレスを溜めにくいですね。
普段から友人が困っている時はしっかり受け止めて
聞いてあげることで、イザという時、自分も
聞いてもらえるような友人 を持つのはいい
ことだと想います。
※変に厳しいことを言うのは相手のためと想って
実は相手を追い詰めてしまうことも多いです。
そういう人がいない。あるいはいても話せない
悩みだったりする方は是非カウンセリングを
ご活用下さい。
聴くということを軸にさらに問題を根本から
解決することも可能です。