こんにちは
心理カウンセラーの吉田亮介です。
前回、リミッティング・ビリーフ(メンタルブロック)
【感謝をしてはいけない】についてお話しました。
※感謝出来ない人 【ビリーフ】感謝をしてはいけない
※ビリーフとは「心の抵抗」のことを言います。
詳しくはこちらの記事をご覧ください↓
「ありがとう」と言えないという症状は同じでも
「感謝をしていはいけない」ではないもうひとつの
パターン についてお話します。
以前、このブログでもお話した
「重要な存在であってはいけない」という
ビリーフがありましたよね?
※【ビリーフ】「重要な存在であってはいけない」について(その1)
このビリーフを持っていると「ありがとう」と
言えないケースがあります。
「ありがとう」と言うということはどういうこと
でしょうか?
言うまでもなく、相手に感謝していることです。
これを別の角度からいうと相手がしてくれた
ことを認める言葉とも言えます。
だから、相手のことを認めたくないと想っていると
なかなか言えないことがあります。
わかりにくいので具体例でお話しますね。
仕事上でライバル視するあなたの同僚が
いたとします。
例えば、あなたは顧客先に向けた大事な
プレゼン資料を 会議で全員に配布して
チェックしてもらうとします。
その会議であなたのプレゼン資料に重大な
ミスがあること に気付いて同僚が指摘しました。
あなたは、危うく、重大なミスがあるまま顧客先に
その資料を配布するところでした。
当然、感謝してしかるべきです。
ですが、ここで
感謝をすれば同僚の功績を認めたこと
になります。
相手をライバル視していればしているほど、なかなか
素直に「ありがとう」とは言いにくいのが人間ですが、
特に「重要な存在であってはいけない」が強いほどに
言えなくなる場合があります。
相手に感謝してしまえば、自分が負けを認めたような
気持ちになるからです。
「(何かが出来る自分には価値があるけれども)何かが
出来ない自分には価値がない」と感じているあなたは
当然負けを認めたくないでしょう。
だから「ありがとう」の一言が言えなくなるのです。
このように同じ症状でもどんな理由でそれが起こって
いる かによって、ビリーフ(無意識の思い込み)も異なる
ということです。