こんにちは
心理カウンセラーの吉田亮介です。
前回からの続きです。
前回記事をお読みでない方は
まずコチラをお読みください↓
★人を信用するということの意味① 【ビリーフ】人を信用してはいけない(5)★
元暴走族の不良初年だった社長が
元不良少年の社員達に金庫番を完全に
任せているお話をしました。
彼らはそうしようと思えばいつでも
お金を持ち逃げできるのです。
そういう状況下で、完全に彼らを信頼して
金庫番を任せてしまう社長の度量や器、
そして何より彼らを「信頼する力」は
すごいものがあります。
そうやって信頼されることで、彼らはその信頼に
答えようとお世話になっている社長のためにと
人一倍一生懸命に働くのです。
これだけでも十分すごい話なのですが、
この続きがあるというお話でした。
その続きです。
そうやって会計、つまり金庫番まで元不良少年でも
ある社員に任せていますが、やはり、昔の悪いクセ
が出る社員もいます。
時には売上が100万以上あることもあります。
任されているということはつまりそれを持ち逃げ
してしまうことも出来るということです。
それでもほとんどの社員は持ち逃げなどしませんし、
1円違わずキッチリレジ締めをします。
ですが、やはり、時々いるそうです。
お金を持って逃げてしまう社員が。
社長はそんな時どうするのか?
放っておくそうです。
一時的に魔が差しただけで、必ず
戻って来てくれる。
だから俺は信じて待つ。
とただ待つのです。
そうして中には一時の過ちを後悔して
本当に戻って来る社員もいるそうです。
社員が土下座して謝れば
「お帰り。金に困っていたんだろう。
その時は貸してやるから 次からちゃんと言え」
といって許すそうです。
信じられないほど懐が深いですが、本当に
こんな人がいるのです。
そして、もう3年以上も戻って来ない社員も中には
います。
それでも社長は5年でも10年でも戻って来て
謝れば許すし、また社員として雇うというのです。
さらに、すごい話があります。
過ちがあって戻って来た少年にも再び変わらず
金庫番を任せるというのです。
さらにさらに驚愕なのは、その少年が再び
金庫のお金を持ちげするということもあるそうです。
そんな時社長はどうするか。
同じだそうです。
また、魔が差したのか。帰ってくるのを待とうと。
そうやって2度戻って来た社員もいるそうです。
社長はその時も迎え入れて許してまた社員として
雇ったそうです。
社長は、今も戻って来ていない社員も含めて
「まだ戻って来てないだけ」
として信頼は揺るがないそうです。
「信じられる」とか「信じられない」
ではなく「信じている」「信頼している」
そうです。
「出来る」か「出来ない」かの次元ではなく
ではなく
「する」か「しない」の次元なのです。
「信用してはいけない」のビリーフを持った
クライアントさんで、最後に
「信用できる」
「信用できない」
で、なかなか新しい人生を決意出来ない方に
こんなお話をお伝えすることもあります。