こんにちは
心理カウンセラーの吉田亮介です。
何回か、「信用出来ない」というのは正しくなく
「信用しない」というのが正しいのです。
というお話をして来ました。
まだの方はをお読みください。
★人が信用できない。【ビリーフ】人を信用してはいけない(1)★
今日は実例でお話します。
僕もTVでみたことなのですが、
とても感動しましたし、勉強になりましたので
今回そのことを書きます。
ある中古車屋の社長がいました。
その社長は、元暴走族でした。
散々悪さをしていました。
その日も相手暴走族との抗争
で、警察署に補導されていました。
すると母親が迎えに来ました。
母親を睨みつけようとすると
母親は刑事に必死に頭をさげていました。
以前はなかったはずの白髪が急激に増え
どちらかというと太り気味だった体型が
見る影もなく骸骨のようにやせ細っていました。
顔の皺も深く、苦悩の表情で必死に刑事に
頭を下げている母親がいました。
その時、そんな風にさせているのは自分だと
想いました。
それなのに、それでも命を削って自分のために
刑事に頭を下げる母親をみて
「こんなことをしていてはいけない。」
「これ以上母親を心配させてはいけない。」
と強く想ったそうです。
その後スグに暴走族をやめて、
中古車やで一生懸命に働きだしたそうです。
早く一人前になって、母親を安心させなければ
その一心で、一心不乱に働いたそうです。
やがて、実力も認められるようになると、
独立して会社を興しました。
同じ中古車屋ですが、一国一城の主です。
そして、その社長は、その時に母親だけでなく
これまでたくさんの方々に迷惑を掛けてきた
ということを反省し、何か世の中に少しでも
お返ししたいと想ったそうです。
そして、地域へのお返しや、今も暴走族の
息子など息子がグレてしまって苦労している
自分の母親のような親御さん達に恩返しする
ために。
何よりもかつての自分をみるような
不良少年たちが更生できるようにと、
積極的に暴走族や不良と言わているような
問題児たちを社員として雇いはじめました。
見習い期間こそあれど、アルバイトや契約などで
はなく全て正社員として雇うそうです。
社長は、かつての自分のような不良少年達に
愛情を込めて仕事を教えます。
元不良というのはエネルギーがあるので
それがいい方向に向かうと人一倍働くような
少年も多いそうです。
そこの社員たちはキビキビとしっかり挨拶して
よく働いています。
そして、驚いたことに、1日のレジ締め売上
計算も元不良少年の社員に完全に任せています。
そして、金庫番は何人かで回していて、1人が残って
やります。
ひとりで売上の集計をして金庫にしまい帳簿をつける
ということをするのです。
社長は何店舗かを経営しているので
毎日は現場に顔を出しません。
つまり、元不良少年達は完全に信頼されているのです。
これだけでもすごいことですよね。
ところがさらに続きがあるのです。
その続きはまた次回お話します。