こんにちは
心理カウンセラーの吉田亮介です。
今回は、《生存》に関するリミッティング・ビリーフ(メンタルブロック)のひとつである【自分の性別であってはいけない】について詳しく説明したいと想います。
※ビリーフとは「心の抵抗」のことを言います。
詳しくはこちらの記事をご覧ください↓
まずは、【症状】と【刷り込みの場面】を改めてみてみます。
【自分の性別であってはいけない】
【症状】
・異性と近づくことに違和感を感じる
・(女性が)女性らしい格好をしない(スカートを履かない、女性らしい色の服装をしない、短髪、化粧をしない)
・(女性が)ことさらに女性らしい格好にこだわる
・「女らしさ」「男らしさ」という言葉に過剰反応する
・ 同性に対して批判的、攻撃的になる
・「(女性で)男にだけは負けたくない」という気持ちが強く、意地になって働く。やられたらやり返す(「女だからって、なめるなよ・・・」)
・生きていて何か違う感じがする
・月経前症候群(PMS:Pre-Menstrual Syndrome)
・月経不順、生理痛、不正出血
・不妊
・更年期障害
【刷り込みの場面】
・親から「お前は異性に生まれてきて欲しかった」「男(女)の子だったから、お父さん、お母さんはガッカリした」等と言われた
・親が異性の兄弟、姉妹ばかりを可愛いがった
・親から「お前みたいな性格は異性に向いている」と言われた
・(女の子が)「男の子には負けるな」「女に生まれたら損」
・「女は勉強や仕事をしなくていい」「女はお嫁さんになるのが一番の幸せ」等と母親から言い聞かされた
・(男の子が)「男は可愛くないからダメ」「男はやさしくないからダメ」等と言い聞かされた
・性的虐待を受けたことがある(「私が女だからこんな目に遭うんだ・・・」)
かつてはありがちなことですが、
長男ではなく、女の子が産まれた場合に、
「本当は跡継ぎになる長男が
欲しかったのに・・・。」
と両親が思ってその女の子を育てたりすれば、
それは言葉の端々や言動からそれは
その子に伝わってしまいます。
あるいはもっとストレートに両親がその女の子に
言ったり、つぶやいたりする場合もあります。
「男の子だったらよかったのに」
こんな風に言われると小さな子供に
とって両親は絶対的な存在ですから
女の子に生まれてきた自分が悪いんだ・・・
と思ってしまいますね。
そうして、自分が女の子であることを
憎んだり、何とか封印しようとしたりして
男の子のように生きようとしたり、
女性性を否定して生きて行くことになります。
もちろん、これは逆に男の子が
女の子だったらよかったのにと
言われて育てられても同じです。
ただ、実際問題、「長男が欲しかった」
というケースが特に昔は多かった
と思われるので女性の方が割り合い
このビリーフは持っているケースが
多いようです。
それと例えばこんなケースがありました。
ある女性がいたのですが、
その女性は陶芸家を父に持つ方でした。
陶芸家の父は、跡継ぎとなる息子、
つまり男の子が欲しかったのです。
まだその方が小さいころ
陶芸家のお父さんが友人と話している
のを聞いてしまいました。
友人「跡継ぎはどうするんだ?」
父「息子だったら良かったんだけどね」
これを聞いてしまった娘であるその
女性は深く傷つきました。
そして、愛するお父さんの期待に
応えたいと思って、陶芸家になれるように
頑張り続けたのです。
そして、成人して陶芸をやっていたのですが、
でも、それはその女性に取って本当に
やりたいことではなかったのです。
だから苦しんでいたのですが、
その方はビリーフを解除した後、
自分の本当にやりたいことをやるため
陶芸家を止めるという決意をして本当に
自分の人生を生きる決意をしました。
そのお父さんは単に跡継ぎという
意味では「男の子だったら良かった」
と言っただけで、決して娘さんが
ダメだとか愛してないとは言っていな
かったのかもしれません。
まさか、当の娘さんに聞こえていると
思わなかったでしょう。
ですが、思わぬところで子供が
深く傷ついてしまうことがあるので、
両親は子供がいないところでも
発言に気を付けた方がよさそうですね。
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