こんにちは
心理カウンセラーの吉田亮介です。
前回、前々回と対人恐怖症について
お話ししました。
※まだの方は前々回、前回記事をご覧下さい。
をお読み頂くとわかりやすいです。
対人恐怖症には実は2種類あって
ビリーフ(メンタルブロック)
で説明するとわかりやすいのですが、
●子供であってはいけない
●人に近づいては行けない
の2パターンがあります。
というお話をしましたね。
ここで、ひとつ興味深い話があります。
対人恐怖症というのは実は
日本人特有の症状らしいのです。
ただし、対人恐怖症には2種類
あるといいましたね。
そのうち「人に近づいては行けない」
の方の対人恐怖症
両親の虐待や、恐怖体験などにより
「人が怖い」となるパターンの
対人恐怖症については、日本人以外でも
見られることです。
外国人だから虐待や恐怖体験
があっても何ともないということは
ないですよね。
こちらは日本人特有ではありません。
日本人特有なのはもう一方の方です。
つまり、「子供であってはいけない」
の方の対人恐怖症です。
どういうことでしょうか?
実はこれには日本人特有の文化が
関係していると言われています。
「恥の文化」です。
つまり一言で言えば
「人の目」を気にします。
日本は、「村八分」「村社会」
とも言われるように集団の中で
足並みを揃えることが要求される
ことも無関係ではないと思います。
人と違うことや目立つことを下手に
しようものなら仲間外れになります。
また、礼儀作法や立ち居振る舞い
も恥じないようにというのが多かれ
少なかれありますよね。
最近ではマナーがなってないとも
言われますがそれでも、譲り合い
謙遜して、他者を尊重する文化は
健在です。
全てにおいて言えるのは
「自分より他人の目を気にする」
ということです。
それがひいては
「どう思われているんだろうか?」
「変ではないか?」
「(他の人と)違っていないか?」
という意識につながります。
そして、それが高じると
対人恐怖症と言われるまでになり
最悪のケースでは、引きこもり
にまでなってしまいます。
そして、例えばこれが国外に
転じると、基準は常に「自分」です。
米国や中国などはわかりやすいですね。
考えてみれば当然で、異民族異文化の
人間が交流しているのですから、
お互い主張しあうのが当たり前です。
「空気を読んでいる」場合
ではないですし、そもそもが
文化が違うから読めないのでしょうね。
なので、ハッキリ主張するのが
当たり前なので、逆に言えば
「あの人どう思っているんだろう?」
と悩む必要もないのでしょう。
日本人特有の症状ということで
海外においてもそのまま
Taijin kyofusho symptoms (TKS)
と呼称されているそうです。