こんにちは
心理カウンセラーの吉田亮介です。
今回も、《成長》に関するビリーフ(メンタルブロック)のひとつである【子供であってはいけない】について引き続き詳しく説明したいと想います。
【症状】と【刷り込みの場面】については以下の記事をみてくださいね。
http://ameblo.jp/com-kaizen/entry-11771970320.html
前回、僕自身の例を使って、
怒る人と怒られる人の話をしました。
怒られる人というのはいくつか
共通した特徴があります。
僕自身そうでしたから、
これはよく分かります。
まず、基本的に自己主張がすごく弱いです。
なぜ弱いかというと他人の立場や状況を
自分のこと以上に配慮してしまったり、
相手の感情の面倒をみてしまうからです。
という話をしましたね。
例えば、あなたがテストで悪い点数を
とった時、お母さんが悲しみます。
するとあなたも悲しくなります。
あなたは、自分がテストで悪い点数を
とったせいでお母さんを悲しませてしまった。
このように想ってしまいます。
お母さんを悲しませたのは自分だ
となると、もう完全にお母さんの
感情の面倒をみている状態ですね。
この状態を「融合」といいます。
「境界」がない状態です。
「境界」とは自分と他の人とが
別の独立した存在であることを
保証するものです。
怒られる人というのは、
たいていの場合、この「境界」
が壊れていたり、あいまいだったり
します。
つまり、怒る人の感情をまるで
自分の責任のように捉えてしまうのです。
本来、怒っている人の感情は怒っている
人のものであって、自分が責任を持つものでは
ありません。
ところがその感情の責任をまるで
自分の責任であるかのように
感じてしまいます。
例えば仕事なら、仕事のミス
をして上司が怒っている。
仕事のミスは自分の責任ですが、
上司が感情的に怒っているのは実は
別の問題です。
上司が「お前のせいで胃がイタイんだよ!」
と言われると自分の責任と想ってしまいます。
もちろん、仕事のミスは自分の責任ですが、
上司の胃がイタイことにまで責任を
持つ必要は本来ないのです。
通常、これを混同してもさして
問題になりませんが、
問題はパワハラ上司の場合です。
この場合、明らかに仕事の責任範囲を
過大評価して責任を押し付けて来ます。
さらには自分が不機嫌で不愉快なのは
あたなのせいだと直接的、間接的に
言ってくるわけです。
「境界」が壊れていると、
この自分と他人の責任範囲が
分からなくなるというのも
ひとつの特徴です。
ですので、多くの場合、余計な仕事を
背負い込んだり、押し付けられたり
しがちです。
長くなりますので続きはまた次回に。