こんにちは
心理カウンセラーの吉田亮介です。
今日は、《成長》に関するビリーフ(メンタルブロック)のひとつである【考えてはいけない】について詳しく説明したいと想います。
まずは、【症状】と【ビリーフが出来る背景】をみてみます。
【考えてはいけない、自分が考えたいように考えてはいけない、特定のことについて考えてはいけない】
【症状】
・ 自分で考えない
・自分の意見がない
・ 自分で決められない
・自分の考えを求められると、頭の中が真っ白になって何も考えられなくなる
・考える場面になると、頭が混乱する
・考える前に感情的になる。キレる
・考えることを後回しにする
・ 特定のこと(お金、遊び、仕事、セックス等)について考えられない
・「私は考えるのが苦手」「私は頭が悪い」と思っている
【ビリーフが出来る背景】
・「ああしろ、こうしろ」と指示的で支配的な親に育てられた
・「あなたは私の言う通りにさえしていればいいのよ」「お前は私の言う通りにしないと失敗するよ」というタイプの親だった
・自分で考えたことに対して、親が否定的、批判的だった
・自分の考えを馬鹿にされたり、笑われたりした
・「○○(お金、遊び、セックスなど)のことは考えてはいけない」と言われた
・感情的になりやすい親だった
・親が考えない人、考えられない人だった
人にいくら聞かれても「自分の意見、考えがない」というあなたは、このビリーフを持っているかもしれません。
いや、意見はあるんだけど、言えない・・・。という場合は、【子供であってはいけない】という別のビリーフの可能性が高いです。
※これは後日、別の記事でお話します。
そうではなくて、そもそも、自分の考えがない考えられない、頭が真っ白になってしまうなどという場合がこのビリーフに当てはまります。
このビリーフも基本的には【成長してはいけない】の派生系となります。
どういうことかと言うと、このビリーフの背景としては、考えることを禁止したり、あなたの代わりに考えてくれる誰かがいたということですね。
だから、あなたは、考えるということにおいて成長する必要性がなかったのです。
あるいは、成長過程で、考えをバカにされたりすることで、トラウマになったり自信を失っているケースもありますね。
いずれにしても、それによってあなたは、考えることにブレーキがかかっている状態になります。
そのブレーキが強い場合は、考えなければならない場面になると頭が真っ白になったり、パニックになってしまう場合もあります。
また、特定のことだけが考えられないパターンもありますね。
よくあるケースではセックスなど性的なことについて考えることを禁止されているケースです。
両親がそれを必要以上にタブー視したりするとそうなります。
さきほど、ブレーキがかかっている状態とお話しましたが、メンタルブロック解除セラピーで、このブレーキを解除することが
出来ます。
ですが、ブレーキは解除できるのですが、何しろ今まで考えたことがないので、そこから成長する、考える力をトレーニングする必要があります。
つまり、このビリーフ(メンタルブロック)を解除したからといって、たちどころに考えられるようになるわけではないのです。
「例えば、教育熱心な両親にスポーツなんて下らない!」と言って育てられた子供が、あるとき、 それは偏った考え方だったんだということに気付いて、スポーツに興味を持ったとします。
でも、それで急にスポーツがうまくなるわけではないですよね?
もし、スポーツがうまくなりたいと思えばそれから練習する必要がありますよね?
それと同じことで、今まで自分で考えるということをして来なかったので、このビリーフを解除した後に考えるということをして考える力を成長させる必要があります。
それだと解除しても仕方ないと思うかもしれませんが解除しなければずっと考えられないままです。
それに、いつか解除した時に、結局そこから成長を始めなければ
ならないのです。
ですので、「自分で考えるようになりたい!」と思う方はなるべく早い段階でビリーフ(メンタルブロック)を解除して、成長を始めることがオススメですよ!