こんにちは
心理カウンセラーの吉田亮介です。
今日は、《成長》に関するビリーフ(メンタルブロック)のひとつである【自由に行動してはいけない】
について詳しく説明したいと想います。
まずは、【症状】と【ビリーフが出来る背景】をみてみます。
【自由に行動してはいけない(自分の人生を生きてはいけない)】
【症状】
・ 自分の考えで行動しようとすると、恐怖を感じる、身体が固くなる、心臓がドキドキする
・自分に自信がないために、やりたいことができない
・やりたいことが見つからない(なぜなら、やりたいことをさせてもらったことがないので、「やりたい」という気持ちを抑圧している)
・やりたいことをやると罪悪感を感じる
・頭では考えるけれども(計画はするけれども)、実際にはやらない
・考えるばかりで、結論を出せない
・やらない言い訳、できない言い訳が多い
・優柔不断
・心配性
・やる前から「自分にはできない」と思ってしまう
・仕事の着手が遅い
・「これでいいですか?」と他人に行動の許可を求めたがる
・いいたいことが言えないので、人に合わせてしまう
・ハッキリと断れない、イヤと言えない
・ひきこもり
【ビリーフが出来る背景】
・心配性で、過保護、過干渉の親に育てられたために、「自分がすることで、正しいことや安全なことは一つもない」「もう自分で考えるのは面倒だから止めてしまおう」と思い込み、いつも何かを指示してくれる人を見つけるようになった
・「ああしろ、こうしろ」と指示的で支配的な親に育てられたために自立性を失い、「私は考えてはいけない」「私が考えると間違う」と思うようになった
・親が恐怖心が強く、行動をしない人だった
・「一度失敗すると取り返しがつかないよ」と言われて育てられた
・失敗すると責められた
・上手くできてもほめられなかった
・いじめや虐待を受けたことがある
何でも誰かに確認して許可を得ないと判断できない人がいますね。
そういう人は「自由に行動してはいけない」を持っていることが多いです。
どういうことかというと、読んで字のごとく「自由に行動」できないのです。
なぜかというと「怖い」からです。
典型的なパターンでは、心配症の両親に育てられるとそうなります。
「○○したらダメだよ!」
「○○にひとりで行くなんて危ない!」
「ちゃんと○○したの!?」
こんな風に心配性で何でも先回りするような両親に育てられると自分自身も心配性になります。
そして、大人になってからも「心の中の両親」が「大丈夫!?危ないよ!」と言っているのです。
だから、不安でなかなか決断できません。
優柔不断です。
両親や、両親に代わる誰か(上司、恋人、友人など)の許可を得たくなります。
そうしないと不安だからです。
実は、これには二次利得があります。そうすることで得られるメリットがあるということです。
※二次利得については後日詳しく書きたいと思います。
どういうことかと言いますと、「自由に行動する」というと
聞こえがいいですが、当然それには責任が伴います。
自己判断でものごとを進めたら自由だけど、その責任も当然自分にのしかかって来ます。
他人の意見に従っている方が実は楽なのです。
もちろん、このビリーフがない人に取っては苦痛の方が大きいかもしれません。
ですが、「自由に行動してはいけない」のビリーフがある人にとっては、誰かに決めてもらう方が楽なのです。
このビリーフに思い当たるフシがあるあなたはもしかして、イヤそんなことない!自分で決めた方が楽だけど、親がうるさいからだ!と思うかもしれません。
ですが、本当でしょうか!?
もちろん、そういう想いがあることも本当だと思います。
ですが、イザ、自分で決めなくてはならないとなると途端に不安になるのです。
「自由」には「責任」が伴うからです。
でも、もちろん、その恐怖の多くは「心の中のお父さんやお母さん」が植え付けているものです。
もしかすると今も現実のお父さんお母さんが干渉して来るという人もいるかもしれませんね。
メンタルブロック解除セラピーでは、その心の中のお父さんお母さんと対話して、それが不要なものであれば決別します。
そして、新しい生き方、つまり、「(自分の思うように)自由に行動する」人生を生きることが出来るようになります。
心の中のお父さん、お母さんとお別れするのは寂しい、不安・・・と思うあなた。
確かに、長年そうやって生きて来たのだし、それは当然です。
でも、現実のお父さん、お母さんとお別れするわけでありません。
あくまでも、心のなかの、それも自分の生きたい人生を阻むお父さん、お母さんとお別れするだけです。
不安はある程度は仕方ありません。
これまで、自分で判断するような生き方をしたことがなかったのですから、ある程度の不安があるのは当然ですし健全です。
この「自由に行動してはいけない」がカテゴリーとして《成長》に関するビリーフ(メンタルブロック)となっています。
これはどういうことかと言いますと、「自由に行動してはいけない」は「成長してはいけない」というビリーフの派生系なのです。
大きく言えば「成長してはいけない」ということです。
※成長してはいけないについては後日詳しく書きます。
「自由に行動してはいけない。お父さん、お母さんの言うとおりに行きなければいけない」というのは、いわゆる”大人の生き方”
ではありませんよね。
もちろん、あなたは、そんな生き方を望んでいないかもしれませんし、自分自身で判断したいけど、両親が強烈で、それを許してもらえないという状況なのかもしれません。
ですが、理由はどうあれ、長年、人に判断を委ねて来ているので、急に自己責任で物事を判断するのは大変だと思います。
自由に生きるには「強い恐れ・不安」を伴います。
ということは、つまり、望むと望まざるとに関わらずビリーフが出来てしまっている可能性が高いのです。
依存的で、人に判断してもらったり許可を得ないと行動出来ないというあなはたこのビリーフを疑ってみて下さい。
心のなかのお父さん、お母さんって何?
いまいちピンと来ないというあなたはぜひ、このブログを継続して読んで下さい。
色々な角度から話をしていきますので徐々に理解が深まって行くと思います。