こんにちは
心理カウンセラーの吉田亮介です。
今日は、《存在》に関するビリーフ(メンタルブロック)のひとつである【見えてはいけない】について詳しく説明したいと想います。
まずは、【症状】と【ビリーフが出来る背景】をみてみます。
【見えてはいけない】
【症状】
・対人恐怖症
・存在感を示したり、目立ったりするのが苦手、恐い
・自己主張ができない
・周りのみんなと同じ、横並びでないといけないと感じる
・他の人がしていることが気になる
・(目立つので)好みの服を買えない。買っても着れない
・大きな声を出せない(「声が小さい」と人から言われる)
【ビリーフが出来る背景】
・すぐに暴力を振るう、いつも大声で怒鳴る等、とても恐い親だったので、親に見つかって怒られないように、いつも隠れて目立たないようにしていた
・人から見える存在だと叩かれるので、隠れるようにしていた
・親から「目立ってはいけない」「出る杭は打たれる」等と言われて育った
・親が目立たない人だったので、それを見て「自分も目立たない方がいい」と思い込んだ
・親が目立つ人だったので、それを見て「自分は目立たない方がいい」と思い込んだ
時々、異常なまでに存在感が希薄な方っていますよね。
そういう方は「見えてはいけない」のビリーフを持っている場合が多いです。
「見えてはいけない」は読んでの字のごとく見えないようにしています。
気配を消しているかのような人がいますが、そういう方は、存在感を消すことで身を守っているのです。
刷り込みの場面にあるように、親が暴力的であったりした場合に、「見つかる」とマズイわけですね。
「見つかる」と暴力を振るわれるわけですから、”怖い”。
もっと言えば”命”の危険にさらされるということもあり得ます。
必死に「見えない」ように、「目立たない」ように、気配を押し殺すのです。
また、親が目立たないタイプだとそれをお手本にして目立たなくなるというパターンもあります。
目立たないように、当たり障りのない発言をしたり、目立つ格好や言動を避けます。
私自身もかつて、この要素を少し持っていたことがあります。
私が20代の頃、茶髪が流行りだして、周囲は茶髪にする傾向がありましたが、私にはとても出来ないことでした。
また、赤い服なども着れませんでした。
とにかく目立ちたくなかったのです。
しかし、ある時を境に私は突然茶髪にして、目立つ色の服を着始めました。
そんな消極的な自分がイヤで、反抗的にわざと目立つことをやりだしたのです。
ですが、決してこのビリーフが解消したわけではなくこのビリーフに反抗するようにしてそんなことをやっていたのです。
つまり、相変わらずビリーフはあったのです。
こんな風に、実は同じビリーフ(メンタルブロック)でも2種類の表れ方があります。
※詳細は後日書きます。
2種類というのは、ビリーフに対してそのまま従って症状が現れるパターンとビリーフに反抗して症状が現れるパターンです。
私はあるときから「見えてはいけない」というビリーフに反抗するように目立つことをするようになったのです。
今では、このビリーフはなくなって目立っても目立たなくてもそれほど気にしないようになりました。
ただ、私の場合は「重要な存在であってはいけない」というビリーフの方が強く、純粋に「見えてはいけない」のビリーフが
あったわけではありません。
重要のビリーフについては、近日中に書きたいと思います。
あなたが、異常なほどに目立ちたくないとか、存在感がないと言われるとしたら、この「見えてはいけない」があるかもしれません。