こんにちは
心理カウンセラーの吉田亮介です。
今日は、《人間関係》に関するビリーフ(メンタルブロック)
のひとつである【人に近づいてはいけない】について詳しく説明したいと想います。
まずは、【症状】と【ビリーフが出来る背景】をみてみます。
【人に近づいてはいけない】
【症状】
・人に近づくのが怖い
・人と親密になれない。仲が良くなってくると自分の方から壁を作ってしまう
・近づいて欲しくない雰囲気を出している
・子ども、男性、女性、年上の人等、特定の人に近づけない
・人と一緒にいるとリラックスできない
・人とハグができない
・人から触れられたり、人に触れるのが嫌
・人に自分の物を触られるのが嫌
・人と腹を割った感情レベルの話しができない。自分の本音を言えない
・自分の本心を悟られないように、または、触れられたくない話題を避けるために、自分の方からずっとしゃべり続ける
【ビリーフが出来る背景】
・親が子どもが近づくのを避けたり、嫌がったので、安心して親に近づくことができなかった
・子どもの頃、「親が怖い、機嫌が急変しやすい、何を考えているかわからない、自分に無関心」といったような理由で、親に安心して近づけなかった
・親から虐待を受けた
・学校等でいじめを受けて、「こんな目に遭うのなら、人に近づくのを止めよう」と心に決めた
・子どもの頃に親や親しみを感じていた人と死別し、「どうせ死んでいなくなってしまうんだから、二度と人には近づかないでおこう」と心に決めた
・子どもの頃、親からスキンシップ(身体に触れるコミュニケーション)を与えられなかった
・親が親しい人付き合いをしない人だった
・親から「○○君とは遊ぶな」「○○の職業の人とは付き合うな」「金持ちは悪人だ」等と言い聞かされ、特定の人に近づけなくなった
対人恐怖症などが代表的な症状として現れます。
特に親から虐待を受けたり、 酷いイジメにあったケースでは顕著です。
時々、会話している時にすごく ビクビクして視線を合わせずに話をする人がいますが、 そういう方はこのほぼ間違いなくビリーフを持っていますね。
職場に溶け込めず孤立してしまう人なども このビリーフを持っていることがほとんどです。
そして、このビリーフを持っている方は、 自己開示がとても苦手な方が多いですね。
僕自身がかつてそうでした。
とにかく自分の話、とりわけ、プライベートなことについては
不自然なほど話さないですし、話したくないのです。
人と打ち解けることがとにかく苦手です。
距離感もよくわからいですし、 雑談も苦手なことが多いです。
このビリーフを持っている人は人生を変えたくて、ビリーフに抵抗して、部署異動や転職などを機に一念発起して、無理して明るく振る舞ったりすることもあります。
でも、ぎこちなかったり、不自然だったり、返って変に思われることも多いですね。
中には表面的にうまくやれるようになる方もいますが、決して深い関係にはなりません。
親密になれば傷つけられたり、バカにされたり裏切られたりするのが怖いからです。
恋愛で、異性に対してのみそうなることもよくあることですね。
人間関係が苦手という方は先ずこのビリーフがある可能性を疑ってみてください。