こんにちは
心理カウンセラーの吉田亮介です。
今日は、《生存》に関するビリーフ(メンタルブロック) のひとつである【存在してはいけない】 について詳しく説明したいと想います。
まずは、【症状】と【ビリーフが出来る背景】をみてみます。
【存在してはいけない】
【症状】
・「死にたい」と思うことがある
・自分や他人が死ぬところを空想する
・自殺未遂
・リストカット
・どこかに消えていなくなってしまいたいと思う
・人を殺したくなる、人の死を期待する(「みんな死ねばいいのに・・・」)
・事故や大きな怪我を何度も繰り返す
・自分の存在には価値がないと思う
・うつ、抑うつ状態
・摂食障害
・見捨てられ不安
・依存症(アルコール、薬物、ヘビースモーカー等)
【ビリーフが出来る背景】
・親から「お前はいらない子だ」「私が不幸なのはお前のせいだ」等と言われた
・親の無視、無関心
・性的、身体的、精神的虐待
・親の自殺
・投げやりな生き方をする親を見て育った
・いじめ
『存在してはいけない』は、「うつ病」になる人が必ず持っていると言われるビリーフ(無意識の思い込み)です。
「うつ」の根本原因は何かと言うと、きっかけとなった出来事は人それぞれ色々あると想います。
ですが共通しているのが、
「自分はこの世に存在しない方がいい」
「存在する価値がない。」
「生まれて来ない方が良かった」
などと無意識に思い込んでいるところにあるのです。
そこに根本原因があるとすれば10年、20年以上も薬を飲んでもうつがなかなか改善しない人がいるというのも頷けます。
薬を飲んで症状が一時的に緩和されても根本原因である「自分は存在価値がない」という思い込みがなくなならい限り根本解決にはなかなかならないからです。
ですから薬を飲んでもなかなか改善しないという方は薬以外のものにも取り組んでみるといいかもしれません。
※現在通院中の方はもちろん主治医に相談の上やってください。
あくまで僕個人の例ですが、僕は20代前半にうつだった頃認知療法と森田療法を本で学んで実践することで時間はかかりましたが、うつ状態が改善しました。
話を戻しますが、F1レーサーとかスタントマンとかサーカス団員とか、死を恐れないような職に就いている方も、この『存在してはいけない』を持っている方が多くいるらしいです。
考えてみれば、命を大切に思っていたらなかなか出来ないことですよね。
もちろん、全員が全員このビリーフがあるというわけではありませんが、中には自分の命のを顧みず危険にさらすような行動に出ている方もいるようです。
つまり、自分の命は危険にさらしても問題ない。なぜなら価値がないのだからということですね。
自分はこの世に存在しない方がいいだから、命を粗末にするようなことをする。投げやりな生き方をする。というわけです。
このようにビリーフというのはその人の人生すら決定づけてしまうようなすごいパワーがあります。
あなたは、自分で自分の人生を決定しているように感じているかもしれませんがそれが良いものであれ悪いものであれ実は多くの場合ビリーフによって左右されているのです。
そのビリーフ(メンタルブロック)を書き換える、解除するということはものすごくパワフルなことだというのが伝わっているでしょうか。
実はこのブログもビリーフを書き換えるというセラピーの価値、凄さを理解して頂いて、実際に受けてもらって、人生を変えてもらいたいという想いから書いているのですが、少しでも伝わったなら嬉しいです。