人格の根底に、理念の法、理念の真理を認識することは、哲学の本質である。


 カントは、人格の根底には、自律すべき「永遠普遍の道徳律」が実在すると説き、これが徳の根源であると述べている。


 このカントの「永遠普遍の道徳律」は、永遠であり、普遍であるから、古今東西の人類のあらゆる哲学・思想・宗教において共通項を持つ真理でなくてはならないであろう。


 この徳の根源としての「永遠普遍の道徳律」を説いたカントの『実践理性批判』は、ルソーの『エミール』なくしては、無かったものである。


 すなわち、ルソーの道徳哲学こそが、近現代の道徳の根本に実在するのであり、ルソーが近代最大のモラリストと言われる所以である。


 また、エマソンの徳の真理の思索も、「永遠普遍の道徳律」について様々に思索している。このように、イデアの実在する所、「永遠普遍の道徳律」は実在し、要請されるのであり、徳の描かれる所、「永遠普遍の道徳律」は実在するのである。


 このエマソンは、近代のマルクス・アウレリウスであると言われるように、エマソン哲学の根底には、ストア哲学があるのである。同様に、カント哲学の根底にも、ストア哲学の徳の倫理学があるのである。


 このように、ストア哲学の根本には「永遠普遍の道徳律」があるであり、それが、近代においてルネサンス・新生されて、ルソー、カント、ヘーゲル、エマソン、西田幾多郎、福澤諭吉等の道徳哲学となっているのである。


 その根源は、プラトン哲学、及び、ストア哲学の道徳哲学にあるのである。

 

 

 

 

 

 

 

    天川貴之

(JDR総合研究所・代表)

 

 

 

 


 


 ショーペンハウアーの述べた孤独な「観照的生活」というものは、哲学者の基本であり、最も大切なことである。現世から超然として、イデアの真理を思索し、瞑想し、これと一体となるのである。


 あらゆる地上的煩いから自由になり、解脱し、超然としてゆくことこそ、真にエマソン哲学を実践してゆく秘訣なのである。


 思索の翼をもって、自由自在に天空に飛翔してゆくことである。そして、真理のイデアの天空から、全てを眺めてゆくことである。


 無常なるものを離れて、永遠普遍なるイデアと一体となることである。そして、イデアを感得し、思索し、真理を文筆してゆくことである。そして、文筆を通して、人々に心の糧を与えつづけてゆくことである。


 さらに、歴史上の偉人の幾人かを具体的目標に据えて、日々読書し、自ら思索し、倦まず弛まず、小さな哲学的発見、見性体験を積み重ねてゆくことである。


 イデアは、永遠不滅の実在であり、真如であり、真理である。常に己が魂をイデアに触れせしめ、これを磨いてゆくことである。イデアの輝きは、ダイヤモンドよりも剛いのである。


 イデアの智慧を感じさせる書物を通して、常にイデアを思索してゆくことである。

 

 このように、哲学者の基本とは、常にイデアを思索しつづけてゆくことにあるのである。

 

 


 

 

 

 

    天川貴之

(JDR総合研究所・代表)

 

 

 

 


 愛する者は、愛されるのである。これは、人生の黄金律(ゴールデンルール)である。だから、日々、他者を愛せよ。そして、自分自身を愛せよ。常に愛の言葉と思いと念いを出してゆこう。


 憎む者は、憎まれるのである。故に、憎む心を反省してゆこうではないか。憎む心を、赦す心に変えてゆこうではないか。赦す者は、赦されるのである。


 裁く者は、裁かれる。批判する者は、批判されるのである。故に、人を裁かず、欠点を見ず、批判を止めてゆこうではないか。肯定的な心、讃嘆する心、称賛する心、積極的な心、明るい心を持ってゆこうではないか。


 愛する者は愛されるというのは、猫であってもそうである。愛をもって接すれば、愛し返そうとするのである。人間でも同じなのである。愛する者は、愛されるのである。


 また、関心を持つ者は、関心を持たれるのである。愛の対極にあるものは無関心であるとは、マザー・テレサの言葉であるが、関心を持つことも、愛なのである。忘れずに覚えておくこと、念頭に置くということも、愛なのである。


 このように、一人一人を愛してゆくこと、一日一人を愛してゆくこと、一日一人に愛のハガキや手紙を書いてゆくことによって、人生は善転してゆくのである。


 一日一生である。一日一善である。一日に一つ、善いことを為そう。一日に一つ、愛を与えよう。一日に一つ、慈悲を与えよう。一日に一つ、利他をしよう。


 愛は、巡り巡って、必ず、返ってゆくのである。自他一体に幸福にしてゆくのである。愛を与え合うこと、感謝し合うことの中にこそ、真なる天国はあるのである。

 

 

 

 

 

 

    天川貴之

(JDR総合研究所・代表)