みちのく100ランチ~igunal編~
みちのくにはうまいものがある!なんて、松尾芭蕉も言ったとか言わないとか。 そんなわけで、みちのくのおいしいランチを100店紹介する連載企画【みちのく100ランチ】スタートです!
今回は、サンモール一番町kuraxビルの5階にある、『igunal(イグナル)』をご紹介します。
●大正時代にポップなお爺ちゃんがいたら
「大正時代にポップなお爺ちゃんがいたら(=和と洋の融合)」をコンセプトに掲げているigunalは、そのコンセプト通り和洋折衷料理が楽しめるお店です。店内は北欧雑貨や和箪笥、BGMのジャズによって和と洋が融合され、どこか懐かしい空間を演出しています。
●頻繁に変わるメニュー
常にお客様の声を取り入れているigunalの特徴として、メニューが頻繁に変わることが上げられます。さっそく現在のオススメランチを注文しました!
【豚肉のベリー煮込み】\1280
数種のベリーで約3時間煮込んだ豚肉に、仙台味噌を使用したデミグラスソースを添えた一品。豚肉は箸で割れるほど柔らかく、ベリーの甘酸っぱさと濃厚なデミグラスソースが絶妙にマッチしていて、豚肉本来の味を引き立てています!ごはんは、①ダシごはん、②特製野菜ふりかけごはん、③十八穀米の3種類から選ぶことができ、私たちは十八穀米をチョイス。スープも、①仙台味噌汁、②本日の野菜スープ(トマトスープ)、③本日の野菜スープ2(オニオンスープ)の3種類から選ぶことができ、私たちはトマトスープをチョイスしました。大葉と和えてあるパスタは食欲を増進し、蔵王から仕入れている野菜はみずみずしくとても甘かったです!まさに和と洋をうまく融合させた一品でした♪
●東日本大震災からの復興
店名のigunalは、仙台弁の「いぐなる(良くなる)」からきていて、東日本大震災からの復興の想いが込められています。そのため、igunalのロゴマークは復興の鐘を表し、テーブルの上にも呼び鈴である鐘が置いてあります。
店内の細部に至るまで“こだわり”を持ち、“想い”が込められているigunal。昨年の11月からスタートしたカフェタイムでは、女性に人気のパンケーキや、あのジブリ映画「風立ちぬ」にも登場した懐かしスイーツが堪能できる!是非足を運んでみて下さい♪
プチ女子会 ★★★★★
デート ★★★★★
1人ランチ ★★★★☆
金欠時 ★★☆☆☆
男子ランチ ★★★☆☆
住所:仙台市青葉区一番町3-3-1 kurax 5階
TEL:022-398-9686
営業時間:ランチ11:00~15:00
カフェ15:00~17:00
ディナー17:00~22:00
定休日:なし
photo:関勇真
writer:関勇真
assistant:佐藤直樹
仙台いろはvol.5~「ほ」そやのサンド
仙台は美味しいもの、偉大な人物、素敵な観光地が数多く存在する都市です。
多くの人に宮城・仙台の良さをもっと知ってもらいたい、仙台の基本から応用まで、いろんなあれこれを皆に知ってもらいたい!
そうして立ち上がったのがこの企画、その名も「仙台いろは」。
宮城・仙台の魅力あるモノ・ヒト・コトをいろは順に紹介していきます。
前回の「に」>>西公園 に引き続き、
今回は「ほそやのサンド」です!!!
元祖ハンバーガーショップとして全国的に有名なほそやさん。
仙台にもこんなお店があるなんて驚きですよね。
今回はそんなほそやさんにお邪魔してきました!
■ほそやのハンバーガー
国分町の虎屋横丁のアーチをくぐり抜け、少し進むと周りのお店とは違って喫茶店然とした店があります。
こちらが「ほそやのサンド」です。
お店の前でダンディ君がお出迎えしてくれるのでとてもわかりやすいですよ!
お店に入って早速、ハンバーガーを注文しました。
注文すると、その場でパテを焼き始めました。肉を焼く芳しい香りに包まれ待つこと5分弱。
来ました、元祖ハンバーガー!
無駄のないすっきりとした佇まい。これこそハンバーガーのあるべき姿なんですね。
さて、気になるお味は……。
ケチャップソースとオニオンスライス以外何も足さないシンプルな味でした。
そして、焼き立てで厚めのパテがやさしく口の中に広がります。
素朴ながらしっかりとした味わいでした。
ほそやさんと聞けばハンバーガーですが、実はこだわりの一品はハンバーガーだけではないんです。
もうひとつの柱、それは……コーヒー!
深めのローストながらも、かすかな酸味に穏やかなコク。ボディがしっかりしているのでハンバーガーと合わせても負けることなく、しっかりと味わうことができました。
このコーヒーはグアテマラをベースとした、ほそやオリジナルのブレンドだそうです。その他の豆の配合は……おっと、これは企業秘密ということで。
ほそやさんに来た際はハンバーガーだけでなく、ぜひコーヒーも頼んでみてくださいね!
■ゆっくりと流れる時間、そこに詰まった歴史たち
店内中に飾られたユニークな小物たち。
シンプルなハンバーガーとは打って変わって店内は独特な雰囲気に包まれていました。
まるで、昭和時代で時間がゆっくりと流れているかのような感覚。
ハンバーガーショップというよりはまるで古き良き喫茶店のようだと感じました。
年季の入った小物、数々のハンバーガーの本。
そして、ほそやさんの記事のクリッピング。
ここには、1950年に創業してから「ほそやのサンド」が歩んできた歴史が詰まっていました。
ほそやさんの始まりは今からおよそ60年前の1950年。
創業者の細谷正志氏は山形の東根にある米軍基地で働いていました。
そこの食堂で口にしたハンバーガーこそが創業のきっかけでした。
この出会いこそが日本のハンバーガー史の始まりだったのかもしれません。
バンズにハンバーグや野菜をサンドしただけというシンプルさと、
様々な栄養価を一挙に摂取できる効率の良さ、
そして何よりもこの美味しさに、細谷正志氏はカルチャーショックを受けたそうです。
基地で働いていた日本人シェフにレシピを教わった細谷正志氏は、苦竹の米軍キャンプ地付近に1号店をオープン。当時は駐留していた米兵さんたちで賑わっていたと、2代目オーナーの細谷正弘さんはおっしゃいます。
そして、国分町のこちらにオープンし、仙台民お馴染みのハンバーガー屋さんになりました。
元々は喫茶店をルーツとしているため、その名残で店内は凝ったインテリアに囲まれ、お洒落で落ち着いた空間になっています。
細谷正志氏が無類のゴルフ好きであったため、歴代のクラブが飾られていました。
またループタイのコレクターとしての一面もあり、自慢のコレクションがズラーっと。
店内には、お店の歴史だけでなく、創業者の歴史、そしてハンバーガーの歴史がギュッと詰められていました。
そしてこの中に身を置くことで、その長い年月を肌で感じることができました。
普段何気なく食べていたハンバーガーにもこうして歩んできた歴史があるんですね。
そして、それが形としてここ仙台の地に「ほそやのサンド」として今もまだこの歴史が続いているとうことがとても誇らしいことだと思いました。
みなさんもぜひ、ハンバーガーの歴史を体感してみてはいかが?
「ほそやのサンド」
〒980-0803
宮城県仙台市青葉区国分町2丁目10-7 大内ビル 1F
022-223-9228
[月~土]11:30~22:00
[日・祝]11:30~20:00
Writer:くぼたつ
Photo:あかさか、くぼたつ
特別企画「この一冊。」
秋といえば、食欲の秋。
秋といえば、芸術の秋。
秋といえば、スポーツの秋。
「秋といえば、○○の秋。」というフレーズに、みなさんは何を当てはめますか?
今回、COLORメンバーは○○に「読書」を当てはめました。
「秋といえば、読書の秋。」
それでは、COLORwebメンバーおすすめの4冊をご紹介♪
あゆみ’s select 「グラスホッパー」 伊坂幸太郎 著
「明日からちょっと、頑張ってみようかな。」
この本を読み終えた直後は、こんな気持ちになりました。
殺し屋の話で、想像もしたくないような残酷なシーンも多々あるこの作品。
それなのに、なぜか少しだけ元気になる。ほんのわずかだけど、勇気をもらえる。
『僕は生きてるみたいに生きるんだ。』なんだか心打たれる、作品で一番好きなセリフです。
もえ’s select 「ホリー・ガーデン」 江國香織 著
果歩と静枝を巡る大人の友情と恋愛を描いた作品。
読者の心をつかむのは、話の大きな展開ではなく、彼女たちが送るごくありふれた日常生活です。
だから彼女たちに共感を得たり、一度目はただ読み流していた場面が二度目では心に深く残ったり。
また、この話の独特の雰囲気をつくりあげているのが、江國香織さんが綴る文章です。
繊細で、美しくて、難しい……。
何度も読み返したくなり、その度に感じるものが変化する。
若い女性に人気な江國香織さんの作品、ぜひ読んでみては?
赤坂’s select 「わるい本」 アランジ・アロンゾ 著
この本は、アランジ・アロンゾという作家が描いた「わるい本」という絵本です。
表紙に一目惚れして購入したので、中身を見た時は驚きました。
「わるもの」をはじめとするキャラクターたちは、それぞれ人の“悪い部分”の名前が付いています。
(うそつき・いじわるなど……。)
本を読んでいるうちに、「これって私と似ているかも!」と、普段気づかない自分の“悪い部分”も見えてきたり……。
みなさんも、自分の中に住んでいる「わるもの」を見つけてみてはいかがでしょうか?
なあさん’s select 「今日は、心を見つめる日」 衛藤信之 著
心理カウンセラーの方が、「幸せ」や充実した日々を送るための方法について書かれた本です!
いわゆる、自己啓発本のようなもの。と言っても、怪しい感じではありませんよ。
すんなり自然と言葉が入ってくる優しい文章で、ほっこりします。
なんだか疲れている、悩んでいる時には特にオススメの一冊です☆
さてさて今回は4冊紹介させて頂きました。
気になる本はありましたでしょうか?
活字初心者のわたしは、「わるい本」のタイトルと絵に惹かれました。
秋が深まる今日この頃。
お気に入りの一冊を片手に過ごす秋はいかがですか?
Writer:かーぽん
Photo:せっきー













