衽線は合わせるものなのかしら? | 着付け着物ふわりとまとう ものづくり

着付け着物ふわりとまとう ものづくり

東京中央区日本橋 と出張レッスン 着付け 教室 着物 ふわり と
作られる背景にも魅力ある まとう ものづくりがライフワークの
着物も洋服も大好き♡ファッションデザイナーと着付講師の日記

2015年5月6日去年の今日のブログ再アップしています
おくみ線について。
体型によっても違うので、フォーカスしなくていいです、な着付け教室です。

----------


着付けの本を読んでいる時や着付け教室で
チェックポイントとして
「衽線(おくみ線)を合わせる」
という一文や一言を見聞きすることと思います。
あ!着物ふわりでは言いません!!

衽線というのは、衽と前身頃を接いでいる部分の縫目。
上半身と下半身が繋がることが好ましいとされています。



私はずっとこれが疑問で、今も疑問なんです。

私の着付け教室では衽線を合わせるって言ったことがありません。

ほかの着付け教室でそう習った方がレッスンにお越しになった場合は
私はこう考えていて、衽線合わせていなくてもいいと思っていることを伝えています。


私は前幅から抱き幅にかけて通しの寸法ではなく抱き幅狭くなるようにしています。
抱き幅が着物のどこか?についてはこちらに書いています。
着物の寸法⑨ 抱き巾リンク


鏡で撮った画像を反転させています。

{478454D2-DCA3-41E7-A880-77A912CDC860:01}

{CEFB12B1-3FBE-4A63-AC83-AA9DA2BCC447:01}
大きな格子柄だからわかりやすいですよね。黒い線の左隣の小さな白い線の枠は細くなっています。

前幅 5寸9分(22.4cm)
抱き幅 5寸5分(20.8cm)
で仕立てた着物を着ています。
おはしょり部分では2分(7mm)くらい狭いのです。。。
そもそも寸法として 腹部分とおはしょり部分で 寸法違うように仕立てあがっている。
私は寸法の違うものを無理矢理合わせなくていいと思っているので、
そこには普段はフォーカスしません。着付けのレッスンでも言いません。

布目が通ってる=おくみ線が合う
は抱き幅通しの着物の場合に言えることだと思っています。
そもそもおはしょり部分は布目は少し斜めでバイアスかかってる。正 地の目の場所ではないと思うんだけどなー。

抱き幅狭くしている着物は黒の格子柄がずれているように、ズレるのが当たり前ではないかしら?




でも
訪問着では衽線を合わせます!
{E924D09F-B263-49C6-8AC4-11933797D7A7:01}

衽線を合わせるテクニックは一応持っていますし
他の着付け師さん着付け講師さんに会う機会には
着物業界標準に合わせておこうと思って(笑)
おくみ線合わせるように着ています。



おくみ線合う着物もあるし
おくみ線合わせる着方もあるってことですかね。



正しいとされることにフォーカスするより
キレイ!かわいい!華奢!にフォーカスした方がファッションとして好きドキドキ
それには和装で言われることに加えて、自らのデザインやパターンの経験からアレコレ考えます。
それはそれは楽しい時間ですにひひ

レッスンやワークショップでもこのような内容例えば
おくみ線合わせる着方とか
寸法についてのワークショップとか
ご提供しています~~