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こんにちは。

 

東京・新宿を拠点に

片付けや暮らしに彩りをプラスするサポートをしています。

片付けコーディネーター plus

暮らしの彩りアドバイザー さかもとりえ です。

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昨日は、何十年かぶりに

東京、目黒にある庭園美術館に行って来ました。

 

 

庭園美術館は、

1933年に建設されたアール・デコ様式の旧朝香宮邸と

その空間をいかした展覧会、

緑豊かな庭園を楽しめる美術館です。

 

1983(昭和58)年に美術館として開館し、

さまざまなジャンルの展覧会を中心に活動しています。

2021年(令和3)年4月には、

「東京都庭園美術館条例」が施行され、

都立文化施設として新たなスタートを切りました。

(公式HPより抜粋)

 

通常はこちらで展覧会が催されるのですが、

今回は、この邸宅そのものをじっくり見るという

建物好きにはたまらない催し。

 

開館40周年記念 旧朝香宮邸を読み解く A to Z

 

庭園美術館というからには

お庭も素敵なのですが、

まずは建物編として、

今日は邸宅の方のレポートをお届けしますね。

 

 

エントランスに到着してまず目に飛び込んできたのは、

シーサー?狛犬?なぜ???笑。

 

よく見ると、親子なんです。

 

 

なんでも朝香宮様が骨董市で自ら購入されたもだそうです。

 

洋館に狛犬って組み合わせが面白いですが、

戦争を潜り抜け、

いまもなお多くの人に愛されているこの邸宅を思うと、

守神なのかもしれませんね。

 

そしてエントランスに入って、

きらびやかに目に飛び込んでくるのは

ル・ラリックによるガラスレリーフの扉。

 

 

これ、どうやって作られているんでしょう?

写真ではわかりにくいですが、

ガラスと作品が一体になっているんです。

 

もう、この時点で、感動がどっと押し寄せてきています。

 

この邸宅の建築には、当時の芸術、技術の

トップクリエイターが集結していたそうです。

 

主要な部屋の内装にアンリ・ラパンやルネ・ラリックら、

フランスのアール・デコ様式における

著名なデザイナーが起用されており、

宮廷建築を担っていた宮内省内匠寮が手がけた邸宅の中でも

特色のある建築として、

2015(平成27)年には国の重要文化財に指定されています。

(公式HPより抜粋)

 

《香噴水》

アンリ・ラパン(アールデコにインスパイアされた貢献で知られるフランスの画家、室内装飾家、デザイナー)がデザインした磁気生のオブジェ。

 

 

いまでいうアロマデュフューザーなんだと思うのですが、

これ、床から天井くらいまであってとても大きいんです。

上部の照明部分に香水を注ぎ、

熱で香りを漂わせていたと説明がありました。

当時は、

どのような香りがこのお部屋に漂っていたのでしょうね。

タイムスリップしてみたいです、笑。

 

今回の展覧会では、

普段は絨毯で保護されている床も見ることができました。

 

 

寄木細工のような芸術品。

床の柄はこの柄だけではなく、

他のお部屋でもまた違った模様を見ることができました。

これを敷き詰めた当時の職人さんに敬服です!!

 

さて、このようにひとつづつレポートしていくと

また、長すぎる記事になってしまうので、

備忘録がてら、ざーっと、写真を掲載していきますね。

 

天井から吊るされたペンダントライトたちは

同じものはひとつとしてなく、

どのお部屋も趣向を凝らした装飾が施されていました。

 

小食堂。

 

 

妃殿下の寝室。

 

 

2階廊下。

 

 

ヒーターガードやラジエーターカバーも至る所にありますが、

どれも見たことのない細工でした。

 

 

 

 

 

 

階段の細工もガラスと鉄の組み合わせが素晴らしい。

 

 

 

 

 

 

私が特に気に入ったのは大食堂。

 

 

アーチを描いたテラスのような窓からは

庭の緑が絵画のように写し出されます。

 

よく見ると、窓の下の装飾がお魚なんです!!

 

 

私には、リトルマーメードみたいーーー!という

なんとも幼い発想しか出てこなかったのですが、笑、

この時代にはまだリトルマーメイドはいませんでしたね。

 

見上げると、天井にはパイナップルのライト。

 

 

アンリ・ラパンがてがけたこの部屋には、

「食」にまつわるモチーフがたくさんあって、

食べることを楽しみたい施主の気持ちがとても感じ取れます。

 

 

この場所で、たくさんの人が食事をされてきたと思いますが、

どんな姿で、どんな気持ちで、

どんなものを食されていたのでしょうね。

食いしん坊としては、興味津々です。

 

殿下と妃殿下のお部屋を結ぶサンルームは

市松模様の大理石が印象的。

 

 

こんなところで日がな一日、ボケーっとしていたい、笑。

 

写真を撮らなかったモノもありますが、

排水溝や壁紙のパイピング、タイル、

扉の取手など、細部までこだわり抜いた

全てが芸術作品のような邸宅。

 

 

 

 

この建物が建てられた1933年といえば昭和8年。

朝の連ドラをご覧になられている方なら

寅子が明律大学女子部の2年生の年と言った方が

わかりやすいかもしれませんね。

 

貧困、男女格差など様々な問題を抱えたこの時代に、

これだけのこだわりをもって

贅の限りを凝らした建物は、

この当時の人にはどうのように映っていたのか、

その時代背景も気になるところですが、

 

それでも91年後の日本で、

このような素晴らしい建築を見ることができたのは

ありがたいことです。

 

今回の展覧会は、旧朝香宮邸を読み解くAtoZということで、

各部屋にアルファベットひとつが書かれた

解説カードがいただけます。

全部揃えるとAからZが揃います。

 

 

もちろん全制覇してきましたよ!

 

全種類はこんな感じ。

 

 

小さくてよく見えませんが、

これがまた、センスが良くってイラストが可愛んです。

 

こちらは、新館の方で、

穴をあけて一冊の本のように仕上げることもできます。

私は、玄関アートで飾りたいので、

穴は開けずにそのまま持ち帰って来ました。

 

そして、もう一つの楽しみが、

ゲストアーティストの木彫作家・須田悦弘氏と

建築とのコラボレーション。

 

私も本物と見間違えたほど、

木に命が吹き込まれた植物たち。

 

次室《雑草》

 

思いがけない場所に突如として現れる命は

見るものに驚きと感動を与えます。

 

金庫室《葉》

 

まさかこれが作品とは、言われなければ気づかない。

考えてみたら、確かにここに葉っぱ1枚は不自然ですよね。

 

姫宮居間《ユリ》

 

ラジエターカバーもユリ柄。

 

第一浴室《コヒルガオ》

 

階段下化粧室《椿》

 

 

須田氏ファンも多いようで、館内では

どこに現れるかわからない小さな作品を一所懸命探す方も

たびたび見かけられました。

 

その方達に教えてもらいながら

(みなさんとても親切に教えてくださいました!)

私も6つの作品を探し出すことができました。

 

これが最後、建物を出てから発見!!

 

運転手控え室《野菊》

 

 

宮家の象徴、菊ですね。

 

もう一人のゲストアーティスト伊藤公象氏の

土を素材とした陶作品も、

北の間の涼やかな雰囲気とマッチして

素晴らしい空間を作り上げていました。

 

 

もう、この拙い文章で語るには申し訳ないくらい

どの壁、柱、天井、スイッチ、取手、床

他にも全部が本当に素晴らしい建物でした。

 

宮様ご夫婦は、2年半にわたりパリで生活され、

西洋の文化に親しまわれ、

その間、允子妃はブランショの指導を受けて

水彩画も習われていたくらい、

お二人とも芸術に造詣が深い方だったようです。

 

それを知ると、この建物へのこだわりもわかりますね。

 

まだ、残したい写真もあるのですが、

ちょっと長くなりすぎたので、

お庭編と併せて次回にしますね。

 

お庭編はこちらから↓

【アート】東京都庭園美術館 お庭編

 

東京都庭園美術館で開催中の

開館40周年記念 旧朝香宮邸を読み解く A to Z

5/12(日)の明後日まで。

 

最後までおつきあいくださった方々、ありがとうございました。

長々と失礼しました。

 

暮らしに彩りを。

ご訪問ありがとうございました。

 

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