2024年4月12日、原神公式生放送で次のバージョン4.6の情報が色々と公開されました!
ファデュイの執行官である「召使」のプレイヤブル化が一番の注目点だったと思いますが、予想外のセノの伝説任務第二章のほうに気を取られている今日この頃です。
そして、気になる祈願のラインナップですが、前半が「淑女」・リネ、後半が放浪者に白朮でした。復刻を予想していた人も多かったフリーナは、とりあえずお預けですね。
↑フリーナ初登場時のバナー。貯めに貯めた原石を用いて無事ゲットしました。これまで神キャラクターは毎度すり抜けてしまって初回で引けなかったので嬉しかったですね~。(後で考えると彼女は神でなかったからすり抜けずに来てくれた……?)
フリーナを獲得した後は、どういったプロフィール・天賦をしているのかをザっと見ました。星5キャラの凸は考えていないので、命ノ星座の内容には興味が無いのですが、それぞれキャラクターの個性にあった星座名をしているので、そちらも確認してみたところ……
第一重 「愛は野の鳥 哀願しても手懐けられぬ」
第二重 「女は気まぐれ 水面に揺らぐ浮き草のよう」
第三重 「秘密は心に秘められた 誰もこの名を知り得ない」
第四重 「地獄に堕ちずして いかに生の価値を知る!」
第五重 「あぁ!その者の名は……!」
第六重 「僕の歌を聴きたまえ――さあ 愛の杯を掲げよう!」
何だこの星座名は~!?
このフリーナの命ノ星座名を見た瞬間、私はピンときましたよ!これらは全てオペラの名曲の歌詞からとられているということに!
……というわけで、フリーナの星座名と共に、その元ネタとなったオペラの曲を動画と共に紹介していきたいと思います!多くがとても有名な曲なので、私のブログでも以前から取り上げたことのあるものが多いですね。
↑過去に作成したオペラに関するブログ記事。こちらの方が楽曲の内容について少しは触れています。
それではまず一曲目から!
「愛は野の鳥 哀願しても手懐けられぬ」 元ネタ:カルメン
↑ラトビア出身のメゾ・ソプラノ、エリーナ・ガランチャによる歌唱。舞台には公衆電話等があり、演出は現代風になっておりますね。
この星座名は、ビゼー作曲のオペラ「カルメン」の有名なアリア「ハバネラ」の出だしの歌詞からとられています。ハバネラは主役である魔性の女、カルメンが初登場する第一幕で歌われる名曲です。
当然、翻訳によって少しずつ変わりますが、「恋は野の鳥、誰も手なずけられない、」という風に訳されることが多い気がします。何故このような微妙な変化球を入れているのか、よく分かりませんね。
「女は気まぐれ 水面に揺らぐ浮き草のよう」 元ネタ:リゴレット
↑誰もが一度は耳にしたことのある名曲。歌は三大テノールの一人であるルチアーノ・パヴァロッティ。分かりやすいように日本語訳が入った動画を選びました。
元ネタはイタリアの作曲家ヴェルディのオペラ「リゴレット」の「女心の歌」から。
歌い出しが星座名の由来になっていますが、この動画では「女は気まぐれ、風に踊る羽のよう、」のように翻訳されていることが分かると思います。そのままだとまるで風元素を彷彿とさせるので、フリーナらしく水元素を連想させるように、「水面に揺らぐ浮き草のよう」にアレンジをしていますね。
「秘密は心に秘められた 誰もこの名を知り得ない」 元ネタ:トゥーランドット
↑動画内1分5秒からの歌詞に注目。ここから星座名が引用されていることが分かると思います。
イタリアの作曲家プッチーニのオペラ「トゥーランドット」の中でも一番有名な曲「誰も寝てはならぬ」の歌詞からこの星座名はとられています。
自身の名前が何であるかを当てるといった賭け事をトゥーランドット姫とした異国の王子によって歌われる名曲。名前を当てられると王子は処刑、逆に夜明けまで秘密を守り通せば姫と結婚できるという場面となっています。
「地獄に堕ちずして いかに生の価値を知る!」 元ネタ:天国と地獄
↑フランス、リヨンで行われた公演。主要キャストをフランス人で固めた名演です。動画では元ネタである第二幕の合唱から始まります。
これは何が元ネタだろうと悩みました。ニュアンス的にオペレッタかな~と思っていましたが、「天国と地獄」が由来という記事を見る限り、どうやら当たっていたようです。
ただこの曲は、ここで紹介している他の曲よりも知名度が低めですし、よく耳にする翻訳でもないので少し変わっていると感じました。何故この合唱曲を選んだのでしょうか……?というよりテイワットには地獄や冥界の概念ってあったっけ?
「あぁ!その者の名は……!」 元ネタ:トゥーランドット
↑元ネタとなるシーンは、クライマックスもクライマックス、第三幕の最終番です。この局面を書き上げることなく作曲家のプッチーニは亡くなってしまいます。
これ最初は椿姫が元ネタだと思っていたのですよね。そのオペラに「ああ、そはかの人か」といった名アリアがありますし、2回もトゥーランドットネタが来るとも思ってなかったので……。
先ほど紹介した「誰も寝てはならぬ」を歌った後、紆余曲折がありながらも自らカラフという名前をトゥーランドット姫に伝えた王子。名前を知った姫は民衆の前で「彼の名は……愛!」と続け大団円を迎えます。
「僕の歌を聴きたまえ――さあ 愛の杯を掲げよう!」 元ネタ:椿姫
↑有名な「乾杯の歌」が始まる少し前から再生されます。どういった流れでこの名曲が歌われるのか、それを知っていた方がより楽しめるでしょう。
こちらの星座名は椿姫の有名な「乾杯の歌」から来ています。作曲家は「リゴレット」と同じくヴェルディ。
フリーナの初登場時にも「杯を掲げよう!」と言っていましたし、彼女にピッタリな曲なのかもしれませんね。
以上、フリーナの命ノ星座名の元ネタ紹介でした~。
今回紹介したオペラを改めて振り返ると、フランスオペラにイタリアオペラ、オペレッタもあり、作曲家といった視点でもビゼー、オッフェンバック、ヴェルディ、プッチーニといったラインナップで、これといって共通点は無いと感じました。適当に有名どころの曲をピックアップして星座名にしたといったところでしょうね。
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