前回、タルタリヤから預かった神の目によって、彼の行方が判明しました。

 

 今回はその情報を携えて、リネたちと接触を図ります。一応こちらは頼む側なのですが、もう完全にファデュイと手を組んでいますね……。主人公的にはそれでいいのか?

 

リネ 「その様子からして、調査は順調って感じ?」

主人公 「まあまあかな。」

 

 こういう時、主人公はよく「まあまあ」といったあいまいな表現を使いますよね。相手に自身の心情を推し量られないようにするためなのかな?発言一つをとっても彼の慎重さが伺えます。

 

 

パイモン 「こういう時は遠慮しないで、情報をたくさん聞き出せたことを認めたほうがいいと思うぞ?」

 

 

 

リネ 「『お父様』から聞いたんだ。『公子』様は休暇中であるけど、自分の『計画』を持ってるって。今回の失踪が、個人的な目的と関係してる可能性もあるだろうね……」

 

 何だか彼、切羽詰まったように奥へ進んでいきましたしね。ファデュイの役目というよりもやはり、個人的な何かがあったのでしょう。

 

 ……というよりタルタリヤって休暇中だったんだ(笑)。フォンテーヌで会った時もそんなことを言ってた気がするなあ~。公子のスケジュールとかちょっと気になりますね。

 

 

 

リネ 「『公子』様の調査については、結果を待つだけでいいけど……『禁域』のほうは調査を進める必要がある……」

 

 潜水士であるフレミネにはタルタリヤの後を追い手がかりを探してもらうことになりました。

 

 それとは別に、「禁域」について引き続き調査を進めるため、リネから一つお願いがあったのですが……

リネ 「フレミネは変装が苦手だし、リネットも他のエリアで禁域について聞き回ってる。僕はこれから、フレミネのための行動計画を練らなきゃいけない……というわけで、これは君にしか頼めないんだ。」

 何となく……言い訳がましく聞こえる(笑)

 

 分かるけどね!潜入している壁炉の家のメンバーは他の用事があるから主人公にしか頼めないのは!でも、一つ一つ出来ない理由を付けて物を頼まれるのは、誘導されているような気がして少し不快感を感じるのですよね。

 

 

リネ 「いい?君には何かしらの理由を見つけて、医務室に忍び込んでもらいたい。そして、そこの状況を調査してきてほしいんだ。」

 

 頼まれた依頼はシグウィンのいる医務室の調査。怪しい人たちが医務室に集まっているという話もありましたし、何かしら秘密が隠されている可能性があるとのことです。

 

 それでは、早速二人は医務室の前まで足を運びます。

 

 

ひょっこりパイモン

 

 正直、これに関してはリネのほうが可愛かったかな(笑)。

 

 

パイモン 「よく聞こえないな……やっぱり、正々堂々真正面から探りを入れようぜ。よし、準備ができたら入るぞ!」

 

 よし、それじゃあ行くか!……と思ったら、その前に何やら一つ準備をするようです。

 

 

頷いて深く息を吸い込んだ後、カバンの奥から薬剤を取り出して、そのヒドい匂いを思いっきり吸い込んだ。

それはパイモンと旅の途中、錬金術に失敗したときの産物だ。いずれにせよ、それを嗅いだ代償はすぐさま吐き気となって現れた……

 

 これ正々堂々っていう?

 

 それに前にも書きましたが、監獄内に色々と危険物を持ち込めすぎじゃね?こういったファンタジーの創作物に突っ込むのは野暮かもしれませんが、どうしても気になっちゃいます。

 

 

主人公 「うっ……おぇ……」

 

 体張りますね……主人公……。

 

 この時の表情は、妹のほうが好みですね。

 

 

↑よく見ると、口を押えている手の形が兄妹で違いますね。細かいな~。

 

 

 

 気分が悪くなったところで、医務室へ駆け込みます。

 

↑すぐさま駆けつけてくれた看護師長と技術者っぽい二人。

 

 

 皆、気分が悪くなった主人公を心配してくれました。

 

 今のところ……仮病(実際気分悪そうだけど)だということはバレていないか……?

 

 

シグウィン 「うん、臓器にも大きな損傷はないのよ。ここを押すと痛む?」

主人公 「ま、まあ……そこそこ。」

 

 ここら辺の診察描写、時間を割いていて何だか力を入れていたような気がするのは私だけでしょうかw。

 

 診察結果は腹痛とのこと。とりあえず、シグウィンに言われるがまま横になって休むことにします。長期間の任務で疲れがたまっていたのか、すぐに眠りにつく主人公。まどろみながら聞こえるのは、パイモンとシグウィンの話し声……

パイモン 「おう、オイラたち色んなところを旅してきたんだ。あいつはああ見えて、誰よりも頼りになるやつなんだぞ!」

 隙あらば自分の夫自慢

 

 もう俺の脳内では、主人公とパイモンは結婚していると思ってますからw

 

 

シグウィン 「そうなのね。じゃあ、キミたちは最高の仲間同士ってところかしら。心配しないで、彼は良くなるから。」

 

 この「最高の仲間」って言葉も原神内ぐらいでしか耳にしない不思議な言葉ですよね。

 

 

……仲間――この言葉が安らぎを与えてくれる。緊張がほぐれ、夢の中へと落ちていった。

 

 少し珍しい主人公の心理描写。ゲーム開始時点のころは、妹のことしか頭にないと思っていた(偏見)主人公ですが、今では旅をしてきた中で出会った仲間、特にパイモンのことを本心から大切にしていることが分かってほっこりします。この関係が今後も続くと良いのですが、どうなりますかね?

 

 

パイモン 「気分はどうだ?おまえ、ずいぶんぐっすり寝てたな。オイラたち、ずっとそばにいたんだぞ。」

主人公 「だいぶ良くなった。ありがとう。」

 

 

 

 

 

 医務室に過ごしている最中、主人公は鉄板でふさがれた怪しい床を発見。戻ってリネにこのことを報告します。

 

リネ 「君たちからのメッセージは読んだよ。フレミネも二日前に無事パイプを通って外に出た。それから昨夜、リネットには計画どおり仮病を使って、医務室に忍び込んでもらってる。」

 

 そして、シグウィンは昼食前の30分間は医務室から離れているようなので、忍び込むなら今がチャンス!というわけで再び医務室へ。

 

 

パイモン 「看護師長は……いないみたいだな。でも、リネットもいないぞ?」

 

 目論見通りシグウィンはいませんが……同時にリネットもいません。何だか嫌な予感がしますね……。

 

 

リネ 「……そんなはずない……リネットは軽率な行動をめったに取らないんだ。それに、もし予定を急遽変更することになっても、必ず何らかの方法で僕に伝えることになってる。」

 

 これは……何かトラブルに巻き込まれましたね。明らかにリネの言動に動揺が現れています。

 

 そして、この医務室をくまなく探していると、文字が書かれた紙切れが落ちていました。

 

 

パイモン 「『あんたらの習慣に則り、ここはカードや紙切れで情報のやり取りをしよう。これは一種の挨拶のようなものだ。』」

 

 この紙きれは、公爵からリネへの挑戦状のような物でした。もうすでにリネたちがファデュイであること、リネットは捕まったことが書かれております。順調に事が進んでいると思っていましたが、全ては公爵の手のひらで転がされていたか……。

 

 

リネ 「くそっ、フレミネを外に出すべきじゃなかった!パイプから送り出す時、ちょっとした細工で看守を回避できたのは、運が良かったわけじゃなかったんだ……」

 

 

リネ 「リネットがまた誰かに攫われるなんて、僕には耐えられない……」

 

 そう言い残すと、リネは血相を変えて跳び出していきました。やっぱり守るべき者がいる奴はこういった場面で弱いな!

 

 

シグウィン 「……」

 

 あっ、まずい!シグウィンにこの一部始終を見られていたのか!

 

 

にやっ

 

この笑みは……?

 

シグウィン 「物を隠して。」

シグウィン 「……外で誰かが盗み聞きしてるみたいね。部屋から声が聞こえなくなったら、すぐ中に入ってくるはずよ。」

 最初からバレていたのか……

 

 主人公たちの迫真の演技も完全に見透かされていたのは、今思い返すとかなり恥ずかしいですね(笑)。

 

シグウィン (本当に良かった。ウチ、お利口な人は好きよ。あと、複雑なことなんてまったく分からないキャラを演じるのも好き。『人に信頼される』って感じがたまらないから……)

 カマトト!?シグウィン!

 

 看護師長はピュアに見えてその実、そういったキャラを演じていた強かなメリュジーヌでした。こういった一筋縄ではいかない女性って魅力的ですよね。モーツァルトのオペラのヒロインは、ほとんどこういった強かな一面があるので、それに影響されたのかもな~?