Colly's Camp -36ページ目

ラスト・サマーナイト

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結局、俺の夏は終わっちまったんだよ…

なんて事を仕事中に呟いている今日この頃…

なんと、一夜だけ、夏が戻ってきました。

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ウクレレミュージシャン「IWAO」さんのスペシャルライブ。
場所は高山にあるライブハウスのような喫茶店「ピッキン」。

仕事から帰って少し派手目のアロハシャツに着替えるも、奥さんから「もう秋なんだから…」と諭され、落ち着いたアロハで出陣すると…

あれあれ、みなさん夏ですよ。

ライブは2部構成で、1部がハワイアン、2部がジャズやボサノバやオリジナル…。

夏でした。音のシャワーが波の音や風の音に聞こえて来るのは、IWAOさんのテクニックとハワイ土着の演奏法によるもの。

そうだよ、俺はこういう夏を夢見てたんだ…なんていう戯言を簡単に思い出させてくれました。

2部はIWAOさんと高山でウクレレと言えばこの人「レレさん」のジャズナンバーセッションからスタート。

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プロが弾くと、ウクレレで弾いても音はジャズ。

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レレさんも完全に夏してます。



…こんな風にして、僕の2012年の夏はウクレレが奏でるサンセットや引き波の音によって、完全に終わったのでした。

またウクレレが好きになったな…
ウクレレの秋の始まりです。


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妄想ハイボール。

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ひとつの行為には、最初にイメージした理想があって、いつかはその理想に近い形で実現したい!といつ思いさえあれば、その行為は着実に研ぎ澄まされて行く。

そんなに深くない森の入り口で、小さなログのコテージがあって、コテージのテラスにはどうしようもないくらいいう事をきかない犬がいて…

その横でロッキングチェアに腰掛けながら、燻製を作るんだ。

スモーカーの中身は、ベーコンとカシューナッツと、チキンと秋刀魚とチーズ。

僕はスモーカーの蓋を少しだけ開けて最上段にあるカシューナッツを数粒とって、犬の視線にビクビクしながら口に放り込む。

スモーカーからもれる煙を浴びながら本でも読もうかと試みると、ロッキングチェアにゆられて何時の間にか寝てしまった。

目が覚めると、ベーコンはいい具合に仕上がっていて、秋刀魚はその皮目を黄金色に輝かせていた。

真っ赤な夕日が樹々の間を落ちて行く頃、コテージからコールマンの旧いランタンを持ってきて、そのマントルの灯りとつまらなそうな犬の表情と出来たばかりの燻製を肴にフラスコに入ったウィスキーをちびちびとやるんだ。

例えば、僕にはこんな理想の燻製があって、毎回少しでもそれに近づけようと、小さな一歩を進める。

それは今日も変わらなくって、今まで理想の中であやふやだったウィスキーの銘柄が明確に白州になって、フラスコのウィスキーから少し軽めにハイボールに設定を変えたり…と

今夜はそんな風にちびちびと進んで行く妄想ハイボールです。

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聖地巡礼。

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全くと言っていい程夏らしい事をしていないこの終わりゆく夏を、なんとかして楽しもうと、久しぶりの平日休みに行ってきました。

何処に?って、

聖地巡礼ですがな…

場所は日本のシングルモルトの聖地、
サントリー白州蒸留所。

30代半ばにして、僕にいわゆる茶色系蒸留酒の美味しさを教えてくれたのが、この「白州」で、森に囲まれた環境も含めどうしても訪れたかったのであります。

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まず初めに言ってしまうと、ここの工場見学ツアーはとっても楽しい。
森の蒸留所というイメージ的を先行させて建物に入ると、いきなり暑い( ̄◇ ̄;)。よく考えれば、そりゃ発酵している工程を見るんだから暑いはずなんだけれど、強いイメージとのギャップはかなり衝撃的。森に漂う発酵の香りもなかなかの貴重な体験ですよ。

ガイドの説明を、ナルホド…と聞きながら、いよいよ白州の「森香る」原点、森の熟成所へ足を運ぶ。

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入るなり強烈なモルトの香り。
同じ個性は二つとしてない…という樽から抜け出たウィスキーの香りが空気の中でブレンドされて、火気厳禁なくらいのエアドランカー状態。
樽が呼吸をしている事を納得するには充分過ぎる空間。

ここで呼吸をするから「森香る」んだな…と思いながら次なる試飲会場へ行くと…

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ま、わかってたけど、当然こうなるわけです。

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こんなカウンターを横目に、オイラは静かに南アルプス天然水。
これが白州のマザーウォーターなんだ!と自分に言い聞かせながら、味わいました。

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そんな一日もようやく終り、帰宅して味わう念願の「森香るハイボール」。

八ヶ岳山麓の香りが…するような…気が…します。

でも、発酵や蒸留や熟成っていうのは誤魔化しのきかない世界なんだな…とハイボールを飲みながら一日を振り返って実感します。

ウィスキーの言葉起源は、ゲール語の「ウシュクベーハ」。生命の水という意味だそうです。

熟成中に樽から蒸発して3~4%ほど量が減る事を、シングルモルトの本場スコットランドでは「天使の分け前」というのだそう。

天使の分け前と生命の水。

なんだか森の中で奥深い飲み物に出会った夏の終りでした。

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