こんにちは!
1章⑪番目の記事です.
どこから読み進めていただいても,大丈夫です!
本記事は,肩の荷が20%軽くなる記事です![]()
気軽に読んでいただけますと幸いです
1-10の続きとなります!
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キリスト教において,アダムがイヴと一緒に食べた禁断の果実の罪をご存じでしょうか.
エデンから追放されるとともに,男は労働の苦しみを,女は出産の苦しみを与えられました.
この物語が西欧の労働は苦であるという労働観を形成しています.
※小話:ちなみに,のどぼとけを英語で「アダムズ アップル」と言います.禁断の果実はリンゴと考えられており,アダムは食べた際に喉に引っかかってしまったようです.イヴは胸で止まって,大きな胸になったとか...![]()
この労働観がカトリック系国(イタリア,スペイン,フランス)に多く,労働は苦しいものであり,できればやりたくないものと考えられたのです.
書籍「どの宗教が役に立つか;著者 ひろさちや」にこんな象徴的な話が載っており面白かったです.以下抜粋です![]()
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「私はある時,フランス人に教えてやった.日本には「窓際族」がいる,と.窓際に自分の机だけはあるけれども,なんの仕事もさせてもらえず,一日中ぼんやりと時間を潰さねばならぬ人たちである.私がそう言うと,フランス人は眼を輝かせて質問してきた.
「その人は,会社にどのように多大な貢献をしたので,そうした恵まれたポストを与えてもらったのか?」
びっくりして私は,「いや,この人たちは針のむしろに座らわれた心境なのだ」と説明する.ところが,通訳が「針のむしろ」が訳せないというので,「それじゃあ,地獄にいる気持ちだ,と伝えてください」に変更した.
「いいえ,それは地獄ではありません.天国です」
とフランス人は言う.
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※一方,プロテスタントは資本主義の源流をつくったカルヴァン主義の影響があり,労働に肯定的です.アメリカやドイツが代表に挙げられます.
実証はないものの,近年のグローバリズムの中で,日本にその労働観が浸透し,働くこと=必要悪と考え,生活するためにはお金が必要だから仕方なく働こうという意識になってきたのかもしれません.
労働にある副次的な意義としてあった人生を豊かにする誇りを失って.![]()
また,一方で,資本主義経済が世界の教科書となったことから,お金の価値の重要度が強烈に増しました.
そのことで,如何に合理的にお金を得られるかが大切となり,労働の誇りは忘れ去られていった経緯もあると推測されます.
働くことは一日の大半を占めます.
その仕事に対し,肯定的態度を持ち,苦難の中にも楽しみ,嬉しさを感じ取り,日々励む姿勢を見せられない人が,休日に充実した時間を本当に得られるのだろうか.幸せになれるのだろうか.![]()
人生に対して,仕事を通して肯定的姿勢でのぞむからこそ,余暇も充実すると思うのです.
本ブログの執筆において参考にしました書籍「生き方;著者 稲盛和夫」の中で,稲盛氏は以下のように論じられています.
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しかし趣味や遊びの楽しさとは,仕事の充実があってこそ味わえるもので,仕事をおろそかにして趣味や遊びの世界に喜びを見出したとしても,一時的には楽しいかもしれませんが,けっして心から湧き上がるような喜びを味わうことはできないはずです.
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仕事は本来,困難を乗り越えて,自身の心を鍛えることにおいてもとても高い価値を有すると思います.
そして,世の人に貢献することが自己の誇りともなります.
もっと仕事を肯定していかねば,人生の充実は得られないのです.
そして,人生に対する正しい姿勢が仕事への姿勢でつくられていくのです.
私はサラリーマン生活で,不可能な仕事は目の前に現れないことを知りました.
一見不可能でも,何日も徹夜が続くかもしれません.
しかし,その人が乗り越えられる仕事のみがその人の前にくるのです.
必ずやると覚悟を決めて取り組むと,格好良くなくても何とか切り抜ける知恵が出てくる,助けがある.
そしてさらに困って,万策尽きて,さばけそうにないとわかったら,こわい上司に協力を依頼する![]()
するとなぜか快諾してくれる.
それで乗り越えられる.
つまり,目の前の仕事は何とかでき,それをのりこえることで人格的にも向上し,誇れる自分となっていけます.
残業においても,仕事が好きな人はいいくらでもしてもよいと思うのです.
徹夜して麻雀を連日続ける人は聞いたことありますが,それで死んでしまった人は聞いたことがありません.
過労死の問題は精神的な悩みが大きく,その悩みは職場環境が大きいように思います.
特に直属の会いたくない上司です.
残業時間の規制は多くの人を包括的に守ります.
一方でやる気のある人の実力を制限してしまう面からは悪法と言えます.
人間関係で仕事がつらい人においては,仕事を好きになれとは思いません.
上司が本当に嫌な人なら,その人の機嫌をとる必要はないし,転職してよいと思いますし,休んでしまっても一切構わないと思います.
人生には冬の時期もあり,そんな時は静かに地中深くに根を伸ばしていればよいのです.![]()
いつか,必ず花を咲かせられます.
それが自然の道理です.
人格的向上を大きな意義とする労働がお金を得るために仕方なくやる労働となってしまっていたら,今一度静かに,自己の本心にたずねてほしいです.
人生はちょっと困難だけど,義理人情の通った道の方が歩いていて楽しいものです.
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【本ブログ構成】
【はじめに】~現代社会の道徳的退廃要因.その中で力強く生きる哲学~
◆第一章【存在価値を見失っている要因】




