ある日のこと、仲の良かった同僚がぼくに
「兄の友人が、足裏マッサージで末期がんが治ったらしいが、やってみたらどうか?」と。
その頃ぼくは丁度、2回目の脳転移がわかったばかりだったので、少々イラつき
「その元がん患者と治療院を紹介してほしい」と言外に嘲りを込めた。

しばらくして、同僚が彼の兄さんに確認したところ、それは
同僚の「兄の友人」が、週刊誌で見かけた「見出し」だった。

鰯の頭も信心から。

カナダ大学の研究グループは、玉ねぎ抽出物が癌細胞を抑制する可能性を
示唆する研究結果を発表した。

※リンク先で要約を読める
実験に使われた癌細胞は「Caco-2」という細胞株らしい。これはヒト結腸癌の腫瘍細胞株で
特定条件下で培養すると、必ず決まった分化・増殖を示すのだそうだ。
玉ねぎ抽出物ってのは「ケルセチン」やその化合物。こいつを腫瘍細胞に与えたところ
抗増殖性、細胞傷害性、アポトーシス誘導性および抗遊走性活性を示した。らしい。
これらの生物学的活性の仕組みについては、不明だそうだ。

ぼくはガキの頃、家出ばかりしていてしばらくの間、洋食屋に住み込んでいた。
当時では珍しい地中海料理の店だった。
下ごしらえと賄い作りばかりだったとは言え、そこで身につけた調理技術は
その後の生活にも大いに役立ち今でも、ぼくの作る食事は、大量のオリーブオイル
ニンニクとタマネギを使う。

因みに、この研究を発表した大学は、カナダのオンタリオ州にあり
そのオンタリオ州ってのは、タマネギの一大産地らしい。
んーアレ?んー・・・。

ぼくの場合、赤タマネギじゃなかった効かなかったのかな。


ぼくの住んでいる街は、桜や菜の花が終わるとポピー。
あと2週間もするとポピー祭りらしい。

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本当は来週、サーベイランスがあるんだけど、本職のほうで
どうしても外せない予定があるため、ジャンプすることにした。
検査の内容は、血液検査・胸腹部骨盤CT・頭部MRIで、ここ数年続けている内容。
これまで
血液検査ではCEAがわずかに高値異常。
CTでは縦郭LNが異常も著明な腫脹は無し。
MRIでは前2回の治療後の消失を維持。
全身に新たな転移はみとめず。
と、いうのが検査の結果だった。

治療を休止して17か月のあいだ、およそ4カ月おきに検査をつづけ、これまで4回。
脳転移巣の消失、縦郭LNの転移巣縮小を維持から29か月のあいだ、検査の結果は
おおむね良好だったのだから次回も、心配はないだろうと、考えている。

超久しぶりに本職の依頼が舞い込んで、検査と出張を秤にかけ
出張を選んだ。やはり、誰かに当てにされるってのは嬉しいもの。
ただ、これまでの経験では、こうした心浮き立つようなときに限って再発する。
全く油断できない相手だよな。がんって奴は。

2012年の3月の末、血液検査・CT・PET/CTなどの検査結果を
総合的に判断した結果、縦郭リンパ節への新たな転移が原因で
腫瘍マーカが高値上昇を続けている。転移巣の治癒的な切除は
患者の利益に叶わないため、今後は、内科的治療に期待することに。

初めて聞く「治癒切除不能進行大腸がん」という言葉に愕然とした。
生命予後についての、はっきりした説明は、この時にはなかったが
直後、これとは別に脳への転移がわかったとき
「放射線治療の効果がなければ、生命予後は1~12か月」と説明された。

当時の臨床試験の結果で、5FUを軸にL-OHPとCPT-11、分子標的薬を
組み合わせたレジメンを使い切れば、27カ月程度の延命が可能とされていた。
脳の転移さえどうにかなれば、2年は生きられる。

そこでぼくは、そのおよそ2年をどう生きるかを考えて、勤めを辞め
できる範囲で在宅業務を受託して、保険や貯えで細々暮らしながら
命とモノや金がバランスよく無くなっていき、死ぬその時には
すべてキレイになっているという方法を選んだ。
ぼくなりの終活。

その後の5年間で、いったん消失した縦郭リンパ節が再増大してしまったり
消失した脳の転移とは別に、新たな脳転移を来たしたりしたのだけれど
幸いなことに、命とポンコツの身体、贅沢はできないけれど必要十分な
モノと金が残った。
命とトレードオフになったものは何だったのか、と考えるとそれは
四半世紀続けてきた職だったのかな。

職にしがみつき続けたとしても、いずれは社内失業の状態に陥ったろうし
ズバリ表現すれば「いつ死ぬかわからない者に大事な仕事はさせられない」
という考えは、ぼくにはよく理解できる。
開発職から閑職へ異動になった時点で、ぼくが保ってきていたアイデンティティは
失われていたし、やはりこの「終活」がぼくをストレスから解放して
生きながらえさせたのではないかと、考えている。

この5年の間、どんな生活をしていたのかと振り返ると、んー色々なので
また今度。これからバイトに行かないといかん。支度支度。

糖質を制限することで、がんをやっつけよう!
糖質はがんのエネルギー源!糖を断ってがんを兵糧攻めにするのです!
なあんて、そんなことを考えていた時期もありました。
が、1年も待たずに新たな転移を生じて、無駄なことだと知りました。

「やりかたが甘いか、間違っていた」のかもしれません。

さて本題。
基礎代謝量+生活活動代謝=総消費熱量とすると、ぼくの場合
およそ2700kcalになるらしい。
これをどう食物から摂取するかというのが問題。味や満足感を無視するなら
PFCバランスで考えると分かりやすい。
P:プロティン(タンパク質)
F:ファット(脂質)
C:カーボハイドレート(炭水化物)
これらには、体重比で推奨される摂取量があって、ザックリいうと
タンパク質は体重1kgあたり1g~2g、脂質は除脂肪体重1kgあたり1g。
この二つの栄養素にはそれぞれ、必須アミノ酸や必須脂肪酸があって
なぜ必須かというと、それらをヒトが生合成できないので
食物として摂取するしかないから。
残りを炭水化物で摂ることにした場合・・・
タンパク質を145g=580kcal
脂質572g=513kcal
2700-580-572=1548(kcal)となり・・・
これを糖で摂るとおよそ387gだけど、普通に白米から摂るとなると
メンドクサイ。白米にはタンパク質も脂質も含まれてるから。
同様にタンパク質も肉から摂るとする。すると牛・豚・鶏どれでも
およそ20%程度のたんぱく質を含むと仮定したとき、700g以上の肉を
食うことになる。どの肉にも多かれ少なかれ脂質が含まれるので
献立を考えるとき相当に悩む。まるでパズル。
熱量とPFCバランス以外に、微量栄養素も忘れてはいけない。
ビタミンや金属。
ホントにパズル。

こんなことから、目的はなんにせよ、身体を作っている人たちの多くは
食事量は少なめでレシピの単純なメニューにして、栄養補助食品を摂ることで
帳尻を合わせるんだと思う。

しかもこれは、減量でも増量でもなく、日常生活に必要な食事だかんね。
一応タンパク質は、摂取限度量に近い量だけど。

そうそう、それにぼくは、がんではあるけど、深刻な基礎疾患はないので
PFCどれも必要な量を摂れるけど、脳や心臓の血管や、肝臓や腎臓に問題があったり
糖尿病があったりすると、理想的な食事の内容はもっと複雑になって
大抵の場合、医薬品の助けを借りることになるのだと思う。
何かの吸収を妨げるクスリだとか、何かの排出・排泄を促すクスリだとか。

完全な社会復帰に向けて、体力の回復や元気の増進(笑)に加えて
身体づくりとダイエットについて、もっとよく考えていこうと思う。


元気に痩せるには、筋肉量を維持しつつ脂肪だけを落としたいところ。
脂肪(脂質)は、1g当たり9kcalの熱量を持っている。体脂肪の場合
およそ20%の水分を含むそうなので、体脂肪1㎏は7200kcalの熱量を持っている。
1カ月で1㎏の体脂肪を落とすには、毎日240kcal余分に消費するか、摂取を
控えればいいように考えるけど、実はそんなに単純ではないらしい。

筋肉が活動するときの代謝には、筋組織内に蓄えられているグリコーゲンや
クレアチンを使う系と、血中の遊離アミノ酸や遊離脂肪酸を使う系があるらしく
前者がウエイトなどを使った筋トレ、後者がゆっくりとした有酸素運動。
前者は供給が素早い代わりに持続時間が精々10秒と短い。後者は供給に時間が
かかる代わりに、体脂肪量や筋量に依存するけれど、一般的な体格なら持続時間を
気にする必要はないみたいだ。
なぜ有酸素の系で供給が始まるのに時間がかかるかというと、リパーゼという酵素が
関与しているかららしい。こいつが活性化するのには「体温の上昇」が必須らしく
活性化してから、20分程度経過しないと遊離脂肪酸が循環し始めないらしいんだ。
よく言われる「有酸素運動は最低でも20分継続」てのは、ここから来てるようだ。

これまで、ザックリと「食った以上に消費したら痩せるんだ」と
そんな考えでいたけれど、例えば、自転車で50kmを2時間で走ると
ぼくの場合、およそ1500kcal消費する。自転車に乗る日と休養日では
これだけ消費が変化してしまうんだ。
体組成計によれば、ぼくの基礎代謝はおよそ1600kcalで、仕事のある日の
生活活動代謝がおよそ1200kcal。トレーニングと合わせると・・・。
 1600+1200+1500=4300(kcal)
え・・・。こんなアルカナ。
仕事のない日、かつ自転車で出かけない日は精々2800kcal。ところが
休養日ってのは、回復のための日なので、そのための熱量も必要なはず。
これがよくわからない。

どうしたものか・・・。
んー。次は栄養素と絡めて考えてみようか。